■栗本薫さん作品
伊集院さんシリーズは実は、初めて読んだ栗本作品だったりします。とゆーわけで、それなりに思い入れがあるようなないような。とゆーわけで、名探偵伊集院大介シリーズの再開一作目。
95年に書かれた作品ですけど、パソコン通信が舞台となったミステリー。この手の作品としては有名な方だと思います。時期的に考えても、まだWin95が発売になるまえでインターネットが普及する前に書かれていますが、ネットの特性みたいなのがすごくよく出てます。もちろんインターネットではなくてパソ通(ちなみに設定はかなり気を使ったオリジナルのようです)なのでID関係などしっかりしているんですけども、パソ通上だけでストーリーを進めているので、ネットのつもりで読んでもさほど気になりません。今読んでも古い気はしなかったです。匿名性みたいなのがテーマなので、むしろ現在のネット環境の方がリアルな話かも。
栗本さんは最近こーゆー心理書くの得意ですよね〜、ヤバイ人というか(笑)。やたらと迫力があります。でも、それをなんたら心理と名付けて形式化してしまうのは逆にもったいない気がしますね。そういう説明がなくても十二分にマズイ状態であることは描写済みなんですから、それを伊集院さんが心理学用語で解説する必要はないんじゃないかな? 専門用語使わなくても十分状態は伝わりますよね? 鑑定医シャルル(ずいぶんぶっとんだ例ですけど)とかでも思ったことなんですけど。むしろそうやってカタチをつけちゃうとなんかそのカタチからはみ出した部分が消えてしまって逆にもったいない気がします。ところで、彼女がヤバイっていうのは一目瞭然でミステリーとしてはいかにもだけどそこで終わるもんだと思っていたので、さらにオチがあったことには素直にビックリしました。しかも再読のときも忘れててビックリした(笑)。<彼女の記憶が強すぎた模様(笑)。っつーわけで、とにかくぐいぐい読ませるし、単純にとても面白いです。
でもねぇ、やっぱり仮面舞踏会っつーたら松田さんでしょう!登場時の印象から、これほどハデに下克上を遂げる男ってのは珍しいですね。シモネタの色魔ですからね〜。私なんか普段なら嫌いなタイプだと思うんですが、その私も松田さんには負けました(笑)。後半カッコイイんだもーん。
どーでもいいけど、伊集院大介だと名乗るシーン、水戸黄門じゃないんだから…(^^;;って感じですね(笑)。なんで伊集院さんはここまで有名人になってしまったんでしょうか。珍しいよね、こんな世間的に有名な探偵さんって。じわじわと有名人でしたけど(猫目石なんかはかなり有名になってましたな)、改めて不思議です。
(2002.10.26)