■グイン・サーガ
なにげに久々に落ちついて読めたグイン・サーガでした(笑)。このところなんかツラいし(ナリスの様子が変だ…心どこに飛ばしてらっしゃるですかナリス…(T_T))腹たつし(マリウス、許すまじ!!)と新刊買ったまま、なかなか手が出せなかったんですけど、読んだらほっとしましたです。グイン陛下がたくさん出てらっしゃったうえに、シルヴィア妃が近くにおらなんだせいでしょうか。めでたい(シルヴィアと一緒にいると、グイン、ヨタヨタだから…むしろ逆効果。全然安定感ないし。でもあれはグインがいくらなんでも不器用過ぎると思うけどなぁ…シルヴィアはあまりにも周囲に恵まれなさすぎでめっちゃ可哀想…)。
でも今回の「腹立つし!」はやはりマリウス。私駄目だー、こいつ許せない。イェライシャさんもグインも甘すぎだよ、この男に。オクタヴィアさんはいいんですけど。好きになっちゃった男がこんなんだったってのは可哀想だとは思うけど…でもオクタヴィアの気持ちはわかるし、あれしかしようがないよね。でもだからこそ、グインには「この男の性根を叩き直してやれ!!」と思う…。グインは甘やかす必要ないよね!
今回の話でも、マリウスときたら…なにひょこひょことまたグラチウスに捕まりそうになってるですか!(怒)しかもナリスの力になれるだとー!自分の奥さんと子どもをほっぽりだして飛び出してきてなにをほざいてるんですかこの男は?無責任にもほどがあるのではないですか。風のように自由に生きる人だっつーたって、責任を全放棄していいという意味ではないでしょうに。しかもナリスのところに行っても、またいずれそのうちナリスをほっぽりだすんですってさ。あんなに何年もナリスはあんたが出て行ったことを苦しんでたとゆーのに…。来るなお前。
イェライシャさん、申し訳ないですが、この男、パロに送り届けるのは勘弁してやってください。いりません。面倒でしょうが、どうぞ、ケイロニアの妻子の元に強制送還してやってくださいませ。本気で。
ああ、エキサイトしてしまいました(これでも落ちついて読んだ方なんですよ/笑)。今回いちばん嬉しかったのはやはりグインとヴァレリウスの会見ですね。グイン、ナリス方についてくれないかなぁ…(切望)。早くナリスがグインと会えればいいんですけど、当分無理ぽいですね。でも、昔は絶対会うことはありえないって感じがしてましたから、会えそうだってだけでもめでたいんですけど。そのまえに命を粗末にするようなことは絶対にするんじゃないですよ、ナリスさま…(>_<)。<真剣。 イシュトはいまさらなんですけど、それでもあの村を焼いたのは参りました…。そこまでやりますか…とほほ。
(2001.8.22)
グイン・サーガ最新刊。前回は落ち着いて読めたわけですが、今回はちょっと「…きゃー!!(T_T)」という感じ…。
とりあえずめでたいこと。ナリスさまがなんとかご復帰されました(笑)。本当ここ2、3巻は心がどっかにぶっ飛んでしまっておいでだったので、そのまま儚くなってしまわれそうでかなり心配だったんですが、相変わらずナリスでした(笑)。今にも儚くなってしまわれそうしまわれそうとドキドキさせながら、栗本さんは結局ナリスを殺せないんじゃないかと(笑)、復帰したナリスを見ててちょっとうきうきと思ってしまいました。
さて、イシュトヴァーンは…なんだか可哀想ですねぇ…いいように使われてどこ行っても邪魔者扱いで。自業自得なんですけど。明らかに自業自得ですけど。でも、最近完全にナリスシンパの私としては、いくらイシュトが可哀想だと言っても、だからってナリス側に来てもらっちゃっても激しく困るので…(爆)。来ないでーだれかイシュトをゴーラに引きずり戻してやってーアムネリス辺り、反乱を起こしてしまいなさい!そしたらイシュトだってナリスに構っている場合じゃなくなるし!!とか私も十分ひどいことを考えてしまうのでございましたよ…。でもそうやって内側でばたばたやってるほうが、今のイシュトにはいいんじゃないでしょうかね。時間が経たないとどーしようもないこともあるですよ、イシュト…。<でもそれで待てるならイシュトじゃないんだよな。とほほ。
で、今回の目玉、グインとレムスですね。私、正直レムスはもうヤンダルさんに乗っ取られて一足お先に儚くなっておいでだと思っていたので…ちゃんとヤンダルと共存してらっしゃったのにはそうとう驚きました。しかもレムスめっちゃ性格悪ー!!イシュトなら本当ひどいことしまくりで腹立つ部分はあるけど、そうなってしまう彼のしょうもなさってのは理解は出来るんですよ。でも、レムスはそりゃ、本人はそれぐらいつらかったかもしれないけどさ、周囲をねたんだりうらんだりするばっかりで自分の反省っちゅーものがまったくないじゃないですか。イシュトも、責任転嫁の鬼ですけど…でもそのしっぺ返しも悪夢って形で受けてるし。悪夢を見ているということは無意識ではわかっているわけですし、ただそれをどーしても意識化できないんですよねイシュトは。でもレムスはわかってて「でも僕はつらかったんだ」「だから、何をしたっていいんだ」って開き直ってる辺りが大変性格悪ー!!!だいたい「自分がつらかった」「だから、ヤンダルにパロを好きにさせてでも、自分をあげちゃってもいい」って辺り、そもそも国王大失格と思うのですが、気のせいですか?自主独立の気運というものがまったく見受けられない。十二国記の陽子の台詞をレムスに聞かせてやりたいですね。「自分という領土を治める唯一無二の君主になってほしい」ってやつ(記憶で書いてるのでちょっと違うかも)。ナリスはいくら陰険で性格悪くても、そこの一線だけは命がけで守る人だと思うのですがね<というかむしろ守りすぎなので軋轢だらけなんですけど。
グインは…まぁ彼の言っていることはいちいちもっともなのでなんか反論できないんですけど(笑)でもナリスシンパとしてはこれだけは叫ばずにはいられない(笑)。待てー!!一足飛びにクリスタルになんか行ってしまうってことは…ナリスとは会わぬ気かー!!!(涙)
…あと、前半ナリスがご復帰してて「これはなんとかなるかも…」と思った矢先だったので、けっこうダメージ大だったのが「そぉかー。ヤンダルさえいなかったら、アモンがいてもそのままでいいんか、グイン…」ってところ。ナリスやリンダが滅んでも(リンダは滅ばないでしょうが/笑)どーでもいいのか…この辺の理屈は至極もっともなので仕方ないとは思いつつ、やはりレムス対ナリスという構図はグイン次第ってところがかなりあったので、肩は落としました(笑)。一瞬「なんのかんの言いつつも栗本さんは結局ナリスを殺せないんじゃ…(期待)」と思ったけど、やっぱり駄目か…とほほ。<ていうか、これはそれを期待するほうが間違い。
(2001.10.24)
前巻に引き続き、グイン対レムスの白熱した舌戦が2/3ぐらいでしたでしょうか(笑)。しかしいろいろと衝撃の展開。<主にナリスファンにのみ衝撃だったかと。ええ、私はかなりショックでございましたね(笑)。
とりあえずレムス。えー、前回「僕がこうしたかったんだ、だから僕はしあわせなんだ」と開き直りの憎まれ口を叩いていた彼ですが、今回はやや弱気なところも見せました。そうだよな、このままでいいとは普通思わないよな。ああ、よかった。まだ感覚、感情自体は捨ててなかったようです。アモンのことも怖いのね…うん、やっぱり感覚や感性が消えてしまったわけではないですね。だがしかし。そういうところを垣間見せたことによって、せっかくグインが大事な大事な背中を押す一言をくれたというのに!!!この大馬鹿者は大事な一歩を踏み出すことができませんでした…。このときぐだぐだと言い訳を繰り返すレムスには、本当に地団太を踏みそうに怒ってしまいましたね。「だぁ!!いまだよいましかないよレムス!!なにこの期に及んで尻込みしてんだよー!!」と思って。そして、グインの一言「餓鬼だな、小僧」
…ああ…「いま」が終わったよ、レムス…。
そしてお久しぶりのリンダ姫。おお、リンダとグインの…何巻ぶりだ?えー、アルゴスでリンダたちとグインが別れたのって11巻ですかもしかして?71巻ぶり?!おおお。71巻ぶりの再会でしたが、あっさりと「あらグイン。来てくれると思ってたわ」ぐらいのノリで再会を果たしました(笑)。さすがリンダ。ナリスが「運命のマルガ」前後にヴァレリウスとおかしくなった(笑)のが最後の砦崩壊となって、グイン・サーガは女性陣がほぼ全滅してしまい、リンダは登場するのも難しい状況が続いているのですが、それでも出てくればリンダだけはさすがです。グイン・サーガで登場当時のままの魅力的なキャラ像を保っている女性キャラって(好きかどうかはさておいて)、リンダとシルヴィアだけだよね…(笑)。あ、オクタヴィアも母っていう側面を持ってから持ち直しましたね。リンダはリンダで強すぎて本当はときどき危ないときもあるとは思うんですが、グインと同じで四の五の言ってもしょーがない感じ。実際、グインとリンダ、久々に出会ったと思ったら魔の胞子を植え付けられてしまったパロの女性たちの眠る棺桶の山をいきなり焼く、という実に恐ろしいことをあっさりとやってのけるわけですが(^^;; なにげなくエライことをしてるような気がするのですが(^^;; あとアドリアンが結局置いてきぼりになってるとかね。ええ、主人公たちだからといって誰も彼も助けられるわけではありません。しかし、二人が意志を持って見捨てるという状況になっているのが、さりげなくこの巻はすごかったような(^^;;。だってストーリー展開として、「あっ!!火が!!もう消せない!!」とか、「ああっアドリアン!!」「行って下さいリンダ!!」とかやってその前に問答無用に捕まってしまうって展開だって出来るのに、自ら火をつけ、自らスニとアドリアンのどちらを置いてきぼりにするか決めてるんですよ、このシーン(^^;; どちらも主人公たちがさりげなくエライ過酷な選択をさせられてるので、なにか…今後に繋がっていくかもしれませんね。この辺。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、実のところその辺は私的にはどーでもいいっちゃどーでもよくて、最大の衝撃の展開はここ!「古代機械の浮気者ーーーーーーーっ!!!」いやぁショックでした。ナリスがオンリーワンのマスターだと信じていた私としては(だって!一時代に一人だけだって言ってたじゃん!!)、よもやまさかグインがマスター扱いされるとは想像外(T_T)。いえ、まぁグインですから特別扱いはされるだろうなとは思ってましたよ。でも、ほら、遠くにいらはるマスターの意志を汲んでとか(無茶なことを)、もしくはグインの民族はマスターでなくても転送だけは可とか、そういう状況だったらまだ救いがあったのに!!うえーん、古代機械の浮気者ー!!しかも、オンリーワンではなかったことが判明したおかげで、一挙にナリスの命が風前の灯火になってしまったとあっては、踏んだり蹴ったりです。しくしくしく。
でも最後の古代機械のおしゃべりは一挙に気が抜けました(笑)。なんですかあのカタカナ言葉は…(笑)。
浮気者の古代機械を当たり前の顔をして使うグインに、ちと「図々しい…」などと理不尽にムッとしていたんですが(笑)、「あっ、これで脱出ってことは!!マルガ?!」と瞬間ものすごく期待が高まるも、グインは当然マルガになんざ飛んでくれませんでした(笑)。ええ、そうですよね…(笑)。期待する私がバカでした(笑)。
(2002.1.20)
なんだなんだ、めちゃめちゃ面白いんだけど!
ってのが率直な感想。みょ〜に面白かったですね。あんまりおもしろすぎていつもみたいに四の五のこぼす余裕もあんまりありませんでした。えっと登場人物紹介のところを見るとなんとなく筋書きが予想可能なのですが、私はいつも登場人物紹介も章タイトルもまったく見ない人なので(先に見るのはあとがきだけ)、まったくもってストーリー展開が想像の範囲外で、「ええええー!?」って感じであっというまに読了。いや、グインはいつだってあっという間に読了するのですけど(笑)。
ナリスはなんだかすっかり行方不明で、マルガで花のようにグインたちが来るのかはたまたイシュトヴァーンが来るのかとひたすら運命に身をゆだねている状態…って、え?ナリスがですか?(^^;; なんだかそれも納得しがたいので、実はナリスもこのウラで何かしていてくれると嬉しいのですが…。まぁ今回はとりあえず嵐の「獅子たち」ってことで、まず間違っても「獅子」ではないナリス。お呼びでないぞぐらいの勢いで消えてました(^^;;。
しかしナリスを巡る情勢の方は風雲急を告げていて、イシュトがついにナリス軍の応援という形で参戦してしまい、「こないでイシュト〜」と祈っていた私は「ぎゃー!!もう駄目か!!(T_T)」と一瞬断末魔の悲鳴。しかしそれもつかの間、今度はあのグインがイシュトを止めてくれるというので、「きゃー!!助かるかも!!」と一転して希望にすがる(笑)。
しかし「こないでー!」と祈ってしまう私ではありますが…さすがにイシュトの心のうちは哀れでなりません(^^;;。イシュトが今もってナリスのことを信じたいとすがってしまっているのが、さらに哀れで…本当になんでこういうことになってしまったんだろう…。ナリスが裏切ったと言えばそうなんですが、この件に関しては一概にナリスを「悪党!」ということもできないので、なんだかとほほほほ…。
さて。異様に思わせぶりなイシュトヴァーンの飲酒に関する文章に「なんだ、何が起きるんだ…」と冷や汗をかいていたら、いきなり襲いかかってきたスカさま。私は完全に彼のことは頭からすっ飛んでいたので、「ええー!!」と仰天。そしていきなりイシュト対スカさまという夢の決闘。どひゃー。すっげぇ。しかもそこで止めに入るのはヴァレリウス。また仰天。ななななんでこんなとこでいきなりヴァレリウスが!!あ、そう言えばカレニア政権側としてはイシュトに来てもらっても困るけど殺してもらっても困るんでしたね(笑)。私は単細胞なので、そういう複雑な情勢はすぐに忘れます(笑)。しかし、毎度ながらまったくそういう事情を理解しないスカさま。この人はもちろんとても魅力的ですが、ときどきヴァレリウスと一緒にうんざりしたくなりますね(笑)。
でもってイシュトの逃亡癖(笑)。でも今回は「無責任な」と思うよりも正直「ああ、逃げちまえ、頑張って逃げろよ!!」って気分になってしまいました。だって、もうイシュトがゴーラにいても絶対いいことないもん…きっとイシュトがあそこにいる限り、本人も含めありとあらゆる人を不幸にするでございましょうよ。逃げちまえ逃げちまえ。そして久々に陽気で不敵でユリウスさえも呆れさせている彼の姿に「ああ、やっぱりこういうときは可愛いなぁこいつ」なんて思っていたら。なななななんですと?!こんなところでヤンダルまで出てくるだと?!(^^;;えらいこっちゃえらいこっちゃ。で、あのユリウスまで今度こそ本当に死んだか?!って状態になり、あげくイシュトもろともヤンダルが消えてしまった。…………え?…え?なんですと?何が起きたんですよ今?!としばし理解不能状態に陥るほどの展開でした(^^;; で、事態を了解したら、もうマママママジですかーーーーっ!!えらいこっちゃえらいこっちゃ。ってな感じで、いやぁ、本当面白かったです。想像もしない展開だらけでした(笑)。
…だがしかし。めっちゃおもろかったですけど…これじゃあイシュトの運命が本当にヤバイ気がします…(大汗)。ヤンダル関係でイシュトがおかしくなってしまうのは、いやなんだけど…(イシュトはあくまでイシュト自身の自業自得の結末で終わってほしい次第です…<それはそれで惨劇でしょうけど)。
ところで。どうでもいいことなのですが、ルナンさん。私は頑固すぎてときどきうんざりすることもあったのですが、今回は「万歳ルナン!」とか思っちゃいました(笑)。たいしたことじゃないのですが、最初イシュトが援軍として来たときの情報でナリス軍がとっても喜んだらしきことが書いてあったので、「ああ〜…泥沼…(T_T)援軍に来てもらったら本当は困るのに〜…」と思っていたのです。そしたらあとのほうで「ルナンは怪我を理由にイシュトにも会わんとどっかに行ってしまった」という情報があって(笑)。この瞬間「えらいぞ万歳ルナン!!」(笑)。ただただ頑固なだけでゴーラ(モンゴール)の人間なんぞ会いたくもなかっただけなんでしょうけども(笑)。
(2002.2.14)
「劫火」の感想でありますが、次巻「蜃気楼の彼方」の重大なネタバレをしております(^^;;。未読の方は要注意(^^;;。
なんとなく読まずに放置している間に「イシュトが廊下を走っている」
というネタバレを聞いてしまいまして。「な、なにぃ!!廊下を走っていたらもう寝室までものの数分(もかからないかも)なのでは!」ということで、前巻ではイシュトの運命を心配していたというのに、いきなり他人事ではなくなってしまいました。「だって廊下走ってたらもうだめじゃん、全然無理じゃん、だからグイン、とっととマルガに来てぇー!ってあれほど言っていたのにー!!」とネタバレ見ただけで途方もない絶望感に襲われまして。実は60〜70巻の頃はけっこう覚悟してたんですね。「ああ、こんなのっぴきならない事態で、あのようなお体で…もういつなにが起きてもおかしくない」と常にかなり危機感を持って読んでたんですよ。ところが何度危機にさらされてもなんのかんのとナリスは生き延びてきたので、最近は「なんのかんの言いつつ、こいつ無事かもしれん…」って逆に気が緩んでたんですよね。で、全然危機感がないところに「イシュトが廊下を走っている!絶体絶命じゃんそれ!!」みたいな状態に突然陥ったので、ものすごいショックで(^^;;。あまりにもショックだったので、「うわ、私こんなにナリス好きだったのか」と驚いたぐらい(笑)。
で、ショックのあまり、どーしても読む気になれず、結果が出て、その結果を受け入れる気分になるまでは放置しよう…と思って次巻が出るまで放置してしまったという。いやはや。本当なんとゆーか…なんでもいいからとにかくナリスに死んでほしくないんだなぁ、私ってば。
さてグインでは恒例になりつつある感想羅列。冒頭のリギアの物思いに一人で腹を立てる私(笑)。うーん、リギアの気持ちもわからなくはない…とフツーなら言うんでしょうけど、わからぬのです、私は(笑)。シルヴィアとかみたいに、最初から相手になにか要求している子なら別ですよ。でもリギアはもともとすべてをナリスにささげていた人でしょう。それがいまさら「私などどうでもいいのだ」「私など要らないのだ」って拗ねられても…と思っちゃうのですね。リギアの場合は納得いきませんね〜。ナリスがどうしようもない人だとわかってて、それでもすべてをささげていたはずの人なだけに。カメロンは読み違いがあったような気はするんです。それでも「ん〜…」と思うところはあるんですけど、カメロンの気持ちはまぁわかるんですね。でもねぇ、リギアはわからんですね。それこそいまさらですよ。ナリスがどうしようもない人であることも毒であることも性悪なのもわかっていたことでしょうに、と、思ってしまいます。非常にリギアに厳しいことを言っているってのは自覚していますけどね。あとねぇ、ナリスに愛想尽きたのはいいとしても(本当はよくないけど)、それで今度はスカールのもとに行こうとしているのがなお腹立つんですね〜。この女々しさがどうも腹立ちますね。
さてリンダ。この人はいいですね(笑)。前にも書いたとおりリンダの位置はかなり難しいものになっているはずなんですけど、リンダらしいままでいられています。ただ周辺の情勢があまりにも厳しいゆえに「このお姫様は…(笑)」と思うところもあるでしょうけど、私はこれでいいと思うな。そしていちばん難しかった気のするナリスとリンダの再会。なにせナリスがあまりにも遠くに行ってしまっている昨今なので、リンダがついていけないのではないか、もとよりヴァレリウスの件があって難しくなっていたご夫婦だし…と不安だったんですけど、よかった。ご夫婦はご夫婦でいらっしゃいました(笑)。こういう形のご夫婦も私的には幸せそうでいいなぁと思います。恋愛じゃないかもしれないけどね〜。
そしてあまりにも激動な巻のなかで突然出てきた言葉。「ナリス、あなた、目が見えないの?」
えええええー!!!私もリンダとともにショックで崩れ落ちそうになりました。なんてこったい。なんでいつのまにそんなことになったんだい。そのあとヴァレリウスいわくまったく見えないわけではない、視力を失ったわけではないということだったので、少し落ち着きましたけど……。でもショック。ていうか、なんだかこの部分のヴァレリウスの説明はいろんな意味合いでショック…。でもリンダがいい子なので、それに少し癒されてみたりする(笑)。リンダ可愛いなぁ。いい奥さんをもらったよね、ナリス。
再びリギア。ナリスを助けるために戻ってくれることになったのはいいですけど、道は間違えるわ、話はややこしくなるわ…。ていうかあんたなにしてんの、マリウス。本当にしみじみダメ男…。なんでこんなやつをグインがあんなに構ってあげるのかしみじみ不思議になってきます。そしてこの性根をたたきなおせることは永遠にないのでしょう…。まったくもう。マリウスさえいなかったらこの巻しみじみと感動的な話だったような気がするぐらい、しょーもないよ、この男…。
奇襲の知らせを受けて絶体絶命のマルガ。ここからのナリスがまぁ、もう、泣きそうでしたね、私。「私はもう逃げない」
辺りから。いや、もう突っ伏してしまいたいぐらいに持っていかれちゃいましたね。次巻にて命冥加になぜかどうやってか想像もつかないが(笑)この場はとりあえず長らえると知っていても、なお泣きそうでしたね〜。「運命のマルガ」辺りからの彼のこういうところは本当泣かす…。
そしてヴァレリウスとの会話。冷静なんですよね、これが。ヴァレリウスもすごく冷静。ただ先にゾルーガの指輪を使わないように、自分を待つように、と約束をさせるだけ。またナリスが簡単に(わかったよ、ヴァレリウス。そうする)
って、素直に約束するのがもう。でも、待つつもりはないんだろうなぁと…(T.T)。どっちみち私的にはナリスはヴァレリウスは絶対に連れていかないんだろうなぁという気がしています。そうなるとヴァレリウスは最後の最後で究極に裏切られるわけですけど…でも多分ね…。ヴァレリウスは苦しんでも苦しんでも、最後には生きていく人だと思うので(T.T)。いえ、今回はなんだかどうやってかわかりませんが(しつこい)、結局助かっておいでのようですが、今後本当にそういうことになったとしても。
最後のお手紙まで書いておいでです(T.T)。リンダに、グインに。そしてあて先のない手紙を。もうこの辺は読んでいる間中、ヨロヨロしてしまいました。
そして、ネタバレ時の問題の「イシュトが廊下を走っている」(笑)。ああ、本当にマルガ離宮の廊下をイシュトが一人で走ってます〜(^^;;。……読めば読むほど、いったいこの状況からどうやってナリスが命冥加に長らえることが可能だったのかわかりません〜(^^;;。はっきり言って時系列で言えば、次の巻の冒頭でいきなり死んでてもおかしくない展開ですよ、これ(笑)。ほんとにすげぇな、ナリス。いったいどうやって助かったんだ?(^^;;
さて、これから「蜃気楼の彼方」を読んでみようと思います(笑)。
(2002.6.21)
さて、グインの新刊、読みました。「イシュトが廊下を走っていたが、そのあとどうなったのか」。いやぁ、くだくだと他のところに話がすっ飛んで行ったりして後回しにされるかと思いきや、いきなりのっけから続いてます。イシュト、あいかわらず廊下でばったばったとナリスのほんの間近の小姓たちを切り倒しまくって、そのまま一気に寝室に。展開、早!!
そしてあっさりと、イシュトはナリスと対面。対面したらどうにもこうにも助かりようがないんじゃ!?おまけにその場には忠義者カイがいたもので、あわやそのままの勢いで斬られるかと私が泡を食っている隙に、ナリスが一言。前巻のラストを読むにつけ、いったいぜんたいどうやったらナリスがこの絶体絶命の危機から逃れることが可能なのかと首をひねりまくってたんですけど…なんだかナリスはナリス自らの力で自らの命を長らえてしまいました…。す、すごい!すごいよナリス!!この期に及んで口先のはったりひとつで助かってしまうとは思いも寄らなかったよ……(笑)。<まぁいまの彼には実際それしか残っていないんですけどね…。
しかし、これだけ緊迫した状況下でも唖然としてしまうナリスの言葉。「「私は、返事を出したよ、イシュトヴァーン」ゆるぎない言葉であった。」
…………。すごい、ナリス。この期に及んで、ゆるぎなく、いけしゃあしゃあと、大嘘こいてるよ…………。しかも「ナリスの目は、ひたと、イシュトヴァーンを見つめていた。」
って…………。敵いませんね、この人には(笑)。すごいよナリス、本当に(笑)。でもその横で、主の大嘘にびくともしないカイくんもえらいです(^^;;。私は一瞬、イシュトヴァーンといっしょに愕然としてましたよ(笑)。
とりあえずナリスはかろうじて命だけは長らえたものの、それにしてもナリス方の痛手は甚大。あんまりどんな人だかは覚えていませんけど、名前だけは覚えていた人たちは大量に亡くなられてしまって…ローリウス伯、リーズ、ダルカンがダメだった模様(ダルカンさんは巻数が一桁の頃からいらっしゃった方ですね)。いま、ナリス方には武将はどれだけ残っているんでせうか…。ていうか、ランが亡くなられたか…。ランは13巻ぐらいから登場していた人ですから(しかも最初からキャラが立って)、なんとも言葉がありません。全体に他の国に比べてパロの状況は、「無残」の一言なんですけどね……。すでに亡くなられているとかゾンビー化してしまわれたとか、人としての扱いを受けていないとかの人たちの名前を羅列すると、本当無残ですよ。パロの、名前のあるキャラクターの半分ぐらいは、もう息災ではないような。ひどいな…(;;)。
そしてあっさりと単なる情報としてもたらされましたが、グインがついに正式にナリス方との同盟を表明してくれましたー!やっと!!(;;)。これだけでなかなかに感無量。ああ、長かった…。いや、もう今回の件で助けに云々以前からずっとグインの同盟っていうのはほしくてほしくてしょーがなかったものですから、本当長かったなぁという気分。そしてグインがナリス王の御身を助けると言ってくださっているのだから、おそらくいったんはナリスは救出されてグインと対面は叶うのでしょう。叶うと信じます。さすがにこの時点でのどんでんは勘弁してもらいたい。
グインの「なによりもまずナリスどのを信じてさしあげることだ」
にはちょっと感動。そうなんですよ、ナリスってばこの期に及んでいけしゃあしゃあと大嘘こいたり、これっぽっちも敗軍の将らしく振舞う気もありゃしないのです。いや、確かに衰弱し果ててますし、気力も弱リ果てて弱音もこぼしてはりますけど、それでも実際問題、このしぶとさを見てやってください(T-T)。もう気持ちひとつで生き延びてますよ、この人…。うえぇぇぇん…(;;)。
んで。今回のなんのかんの言いつつしぶといナリスを見て…逆に…覚悟ができた気がします…(T-T)。…本当にもう遠くはないのだなぁと…(T-T)。本当にいまのこの人は気持ちひとつだけで生き延びているし、執念だけで生きているんだなぁと……(そして今の執念はご自身でもいつか言っていた通り、グインに会うこと、それから後事をグイン、リンダ、そしてヴァレリウスに託すことだという気がします)。裏を返せば、やることをやり終えたなら、か細い糸が切れるようにはかなくなってしまわれるんだろうな…というのが妙に実感をもって感じられてしまいましたよ…(自分で書きながら、泣きそうだよ…)。でも、彼が自分のできることはすべてやったと思って、そしていのちが尽きるのならば…まだ諦めがつくような気がしました…とゆーより、受け入れなくてはという気がしました…(T-T)。とゆーわけなので、私としては、ナリスのいまの願いがすべて叶いますように、どうか途中でわけのわからない状態でイシュトヴァーンに攻め込まれたりとかヤンダルにとらわれてゾルーガの指輪を使う羽目になったりとか…手折られるようなことがないように、とそれだけを願っているのですが。ノスフェラスも星船ももう遠すぎる叶わない夢ですが、グインだけは手を伸ばせば届くところまで来てますから、それだけは!!(;;) そんでもって、ヤンダルにもイシュトにも手折られることなく、彼がいまの彼の望む道を極めて果てるのならば、私も悲しみのあまりほっぽり出したりせずちゃんとさいごまで見届けようじゃないかという気分になりましたよ…。
(劫火を放り出したように、私はときどきやりかねない人なのであります。ちなみに今回大ショックで読みたくなかったのは、イシュトのせいではかなくなってしまわれるというのが許しがたかったっていうのはあるんだろうな。ヤンダルだったらもっともっと深刻に許せなかったでしょうけども)。
あともうひとつ。彼はずっと孤独の人でございましたが。私には、最近のナリスはなんだか世界とコミットしておいでのように見受けられて。それもなにかこう…感無量のような気がいたします…。うまく説明できませんけど。
えと、ナリスのことにかまけて全然他のことを書いてませんが、なにをさておいても、このところのグインは大変に面白いです(笑)。むちゃくちゃ面白いっす。バイトの休憩時間とかに読んでいたら時間が終わっても止めたくなくて、エレベーターのなかでも読もうとしたぐらいに(笑)、もう単純に純粋に面白いっす〜。
(2002.6.23)
直前まであまりにもナリスの生命の危機が切迫しすぎていて、だがしかし、結局回避された…という展開があって、ぶっちゃけ気が抜けてまして、新刊が出ることにすら気付いていない有様でした。わりとみんな気が抜けてたと思うんですけど、気が抜けているなかでえらいことが起きてます…。こ、こんなナリスとグインとイシュトヴァーンが大騒ぎしている横で、このような大事件をあっさり処理しなくても……。
あまりにも大きなネタバレになってしまうので、さしもの私も書くのがためらわれてしまう内容なんですけど…衝撃でかすぎて書かないと感想を書く意味もないしねぇ。以下巨大なネタバレです。
まぁ……どうなんでしょう?ナリスの命があまりにもずっと危機にさらされていたし、その横で彼女はすっかり忘れられてましたのでね、まさかここでいきなり片付けられてしまうなんて想像だにしてませんでした。正直私も彼女はあまりにもバカで嫌いでしたけど、一応それでも最初の段階から運命の4人の一人だったわけですから…この片付き方はあまりにも「お片付け」感が強いですねぇ……。
しかも最後の最後まで、どこまでもどこまでもバカな女で、どうしたらいいのですか、この女は(^^;;。バカな女なら、シルヴィアみたいに見るからにバカな女らしい子ならいいのに、下手に情のこわいところがあったりするものだから(一人で赤ちゃん産んじゃったよ…)、その気骨がどうして男に対するときにはすっかり消えて、そこまで愚かしくなってしまうのだ、おまえは…と逆に呆れてしまうのです。本当にどこまでバカな女なの…。とほほほほ。
まぁ、明らかにストーリー上この辺で殺しておかないとって感じで、片付けられてしまった彼女でしたが…。うぅ…。なんだかなぁ…。最近のグインでは久々に感情的に納得がいってませんねぇ(^^;;。何度も言うけど、私も彼女嫌いだったから、死んでしまったのは別にいいんだけどね。でも、いままでの86巻がなんだかもったいない感じですね。
でも、彼女の処理だけでなく、ちょっといままでが緊迫しすぎてて、全体に気の抜けた巻だったかな。話はすっごい展開してますけど、イシュトヴァーンとかの述懐とかもけっこう間が抜けてます。それにグインが、いくらなんでも「…………バカにしてんの、あんた」ってレベルに落ち着きすぎですね(笑)。なんだかナリスやイシュトがいままであんだけ必死で超切迫していたのが、バカみたいな気分になりますよね、今回の雰囲気(^^;;。「おっしゃ、そんだけ余裕かますなら、絶対にこの状況なんとかしろよ?!え?!」ってなんだか微妙にやさぐれ気味です(笑)。よもやまさか、この展開でうっかりナリスが死んだりとかしたら、「あんな余裕かましてて、助けることもできなかったじゃないのー!!グイン、許すまじ」みたいになっちゃいそうです…(笑)。まぁずっとあのテンションで続けたらえらいことですけど、でもやっぱり、いまテンションが落ちるの、けっこうつらいですよね(笑)。いや、話の展開は引き続きものごっつ緊迫してるんですけど、雰囲気だけがどうもまったりしてるので、困惑してるわけですけど。
どうもケイロニアの人々がいけませんね〜…(^^;;。のんびりしすぎですよ、この人たち。いっそゼノン辺りを殺してみたらどうだ? イシュトがゼノンを殺したら、ケイロニアもあんな他人事然としていられなくなるでしょうよ。ああ、これか。ケイロニアの人々が、あまりにも他人事然としすぎてて、むかついてるのか、私(笑)。まぁケイロニアはちょっと前からずっとそうですけどねぇ…。シルヴィアがあんなに苦しんでても、「愚かしいから悪いのだ」とでも言わんばかりの態度とか。愚かしいのはその通りだが、同情の一つもできぬのかという気分になりますもの。考えて見ると、グイン単独でいればそんなに気にならないんですよね。もう少し親身になってくれてるように感じるときも多いし。でもケイロニア勢がまとまると、相乗効果で他人事然とした雰囲気がすごく強くなってどうもねぇ。ケイロニアの人々、実はすごく心狭いしなぁ…。
(2002.8.14)
とうとう……。日記でも、もうグインという言葉を出したら何を書いたとしてもネタバレになってしまうし、でもなんだか気持ちは大変なことになっているし、どうしたらいいのかわかりませんでした。でも、ついに来てしまいました。
今回は先にネタバレを見ていました。タイトルを見てさえ、この巻でそのときが来る予感はまったくなかったにも拘らず、いつも見ていた掲示板を見て少しだけなにか感じました(それでもこのときだとは思ってませんでしたけど)。それで敢えてネタバレ掲示板を見ました。「劫火」ではあれほど抵抗があって読めなかったというのに、今回はネタバレを見て「読まなくては」とすぐに思って、翌日に読みました。ネタバレを見たときは全然実感はなかったけど、読んですごくすとんと、ああ、逝ってしまうんだと納得できてしまいました。初読ですでに、3章以降、泣けてしょうがなかったです。
今から思うと、「蜃気楼の彼方」のメモで書いたことは、私らしくもなく、すべて的を射てたなぁと。次の「運命の糸車」ですっかり気が抜けてたので外したと思ってましたが…やっぱりナリスはもうとっくにお体の生命は尽きていたし、気持ちひとつだけで生き延びてらっしゃったし、グインに会うことだけが最後の執念でらっしゃいました。そして私があのとき書いたことはすべて叶って、ナリスは望みを果たして、彼が愛した人たちに看取られて、おもいもよらないほど幸せにお休みになられて……。これでよかったんだと思います。正直、喪失感がすごくて、これでよかったんだと思いながらも、胸が痛くて痛くてしょーがないけど……。ヴァレリウスじゃないけど、本当によく頑張られましたよね。お偉かったと思います。ああ、なんかもう、頑張ったよね、よかったよね、ナリス…っていう気持ちと喪失感の胸の痛みがぐしゃぐしゃに入り乱れてて、うまく書けません。
でもとにかく、グインと会えました。子どものように喜んでらっしゃいました。幸せだと、生まれてきてよかったと、おっしゃいました。ヴァレリウスの腕に抱かれて、グインに手を取ってもらって、安らかにお眠りになられました。ノスフェラスにはヴァレリウスがいずれご遺髪なりなんなりを連れていってくれるでしょう。そして、きっとヴァレリウスはずっとおそばについていると思いますし。ナリスが自らの手で得た幸福だと思います。そう思うと、本当に頑張ったよね…。ずっとご不幸でいらしたし、生まれてきたことを呪ってらっしゃったし、ずっと悲惨な最期を迎えるとあちこちで予言されてらっしゃいました。世界の黄金律につらなる存在ではないとも言われていました。それがこんな幸福な瞬間を得て。うん…これでよかったんだと思います。どうぞ、安らかにおやすみください。
(2002.12.13)