■ネタバレ読書メモ
スーパーファンタジー文庫…いったい何年ぶりに読むだろう…。それはさておき。この作者さまのお名前だけは認識してて暗い話を書く人らしいと記憶してました。で、ふとライトノベルスなんだけど力技をかけてくれる話(…どういう話でしょう)を読んでみたくなったので、この方の本を手にしてみたのです。大変面白かったです…が!確かに暗いこれは暗い(笑)。ストーリーもキャラも全員えぐいまでに暗いですね(笑)。いや、暗いとゆーか、救いがないとゆーか――同じことか(笑)。キャラ全員が「この人いい人ぽい」「ちょっとおいしいかも」ていうプラスの視点で見られることを拒絶しているようです(笑)。レステとか「ええええー!!斬りますか斬りますか!!!」と愕然。フツーの話なら、あそこは斬らないよなー。そうすればそれなりに前向きな気分になれるのに、斬って駄目押しをする辺りがこの作者さまのカラーなのか。そんな気もする。主人公があそこまで救いのない性格(いや、自己嫌悪はしているから、改善の余地はあるんだけどね)で、かつ救いのない扱いを受ける話とゆーのも珍しいよね。2巻で事態は少しは改善するのでしょうか?
書きながら思ったけど、十二国記の1作目「月の影 影の海」の上巻を最初に読んだときの印象に似てますね。このどこまでも救いのない感じが。でも、十二国記はその救いのなさっていうのは下巻に入ってぐいぐいと逆転していくための布石になっているので違うんですが、とりあえず「ここまで書きますか…」っていう印象は同レベルかもです(笑)。
(2001.8.2)
女暗殺者メムのお話(「暗殺者は眠らない」)の続きです。大変なところで終わっていた前巻に引き続き、大変なお話でした。どうやらこれでこのメムとレステとラウレイオンのお話とゆーのは…完結しているんでしょうかね?完結してるんだろうなー。 まぁ、とにかく引き続き痛くて救いがなくて、これでもか!と主役級のキャラクターたちは虐められまくっています(^^;; なにに参ったって後半部分ですね。後半とゆーか終章に近い部分。レレレレステ〜〜〜〜ッ(汗)てな感じでした(笑)。しかもメムがああいう形で関わって結果としてチャンスを与えても、状況が改善されるのかはわからないわけですね。いや、まぁ、わからないんですけど(笑)。うん、まぁ、歴史の非情さを描こうとしたら改善されるとは安易には書けない部分かも。
うーん…わかるんですよね、わかるんです。ここで安易に救いをつけたくない感じは。でも、ここで終わると、「じゃあ、この話は何だったんだろう」という気もしなくもない(笑)。気持ちはわかる、でも、ここで終わったら結局この人たちは始まったときとなにも変わらないんじゃなかろーかみたいな気もします。メム変わったのかなぁ…?レステを殺せなかった。泣いた。それが変化なのかなぁ?でも、最初からメムはレステを殺せなかったですもんね。やっぱりどこにもこの人たちは行ってない気がしますね。いや、まぁ、いいんですけど、どこにも行かなくても(笑)。
ただし、ストーリーの都合のために安易に救いをつけるぐらいなら、もちろんこの方がいいです。過酷で非情で、救いがなくて。…うーん、だから、多分…これだけ主人公たちを叩きのめして、それでも主人公たちが本当に納得して先に行けたならこれだけ過酷な話ですから、その行きつくところはすごいんじゃないか?って気もしますよね。ああ、そうか、これで終わってほしくなかったんですね。もっと先を書いてほしかったです。さらにもっとメムたちを叩きのめしてくれてもいいから(笑)。<いいのか?(笑)
(2001.8.5)
むっちゃいまさらなものを突然読んでいます(笑)。巨匠笠井潔のデビュー作で、矢吹駆シリーズの第一作。私はミステリー好きと言いつつ、有名どころをたくさん落としてるんですよね(笑)。ドグラ・マグラも黒死館も虚無への供物も読んでないし、ヴァン・ダインもカーも読んでおりませぬし。で、突然、チェスタトンとか読んでたりして。この辺は周辺事情がわからないで、ひとりで勝手に思いつくままに手を出していった結果ですね〜。当時はミステリー好きな人とかいないし、ミステリーマニアなんぞいるはずもないし、ガイドとかも知らないから、適当に創元とハヤカワの本を読んでいただけだったからなぁ。
そんな話はさておいて。島田荘司と並ぶ二大巨匠と聞きつつ、なんとなく小難しそうという理由だけで手を出さずに来てしまったんですが(終わってるな私)、ふと思いついて手にしました。これはもう絶対向こうの本だと思っちゃいますですよ。文体が翻訳文のようで、読み始めたときには新本格が台頭するまえに読んでいた翻訳ものを思い出しまくってむっちゃデジャヴ〜。懐かしい〜。ところが、翻訳文のようなんですが、やっぱりちゃんと元が日本語ですから、雰囲気がそれっぽいってだけで読みにくくはないんですよね。これは意外でした。でも最近はすっかり生ぬるくなって翻訳文には手が出せなくなってる私なので(^^;;、これは助かりました。
んでもって感想は、面白い〜!とっても面白かったです。私にしてはいつになく丁寧に読んだのも幸いしたかもしれません(ていうか飛ばし読みできる内容じゃなかった。矢吹駆の台詞の重いことったら…)。サマー・アボカリプスはさらに名作と名高い作品なのでむっちゃ楽しみです。本当最近では久しぶりに新しい面白いミステリを読んだって気分でした。って新しいって、この作品は70年代の作品ですけど(笑)。
名探偵役の矢吹駆は、この速そうな名前のせいで、ずっとイメージを勘違いしてました。こんな暗い重たい人だとは…。でも名前のイメージよりもこちらのほうが全然好みです。ぶっちゃけるとずっと名探偵好きの私が矢吹駆シリーズを読まなかったのは、この名前のイメージのせいもあった気がするし(再び終わってる私)。
(2002.5.14)
私がとても好きだった桐原家が復活して、よもやまさかの番外編です。嬉しいです。私はルビー文庫のころに買ってたんですよね。…零ちゃん好きだったからなー…。みやも好きだった。そうそう、当時やってた、RPGの主人公たち(3人いた)の名前に使ったですよ、ミヤコとレイって(…あれ?もう一人の名前が思い出せない…私はあと一人になんて名前をつけたんだっけ…。マサミじゃないし、タケルでもないし…)。ルビーのときに、よりにもよって「零ちゃんの番外編を書けたらいいなー」という予告をあとがきにのこして行方知れずになっていたので、いっそう嬉しい復活です。
零が桐原家の一員になるまでが長引いてしまったってことですが、うん、そんな感じですね(笑)。私は最初の方を読みながらてっきりその辺が中心になるのだと思って読んでいたので、真中ぐらいでバカバカと時間がすっ飛んでいつのまにか麻亜子がとっくに独立をしていたり、零が大学進学したりしている辺りは相当面食らいました(笑)。え、えっ?すっ飛んじゃうの?!みたいなノリで(笑)。大学の部分が本当の中心だったんですね、これ(笑)。あ、最後にはやられました。まあちゃんが列車のなかで大泣きしてたりする辺りとか、かなり好きです。麻亜子&零のカップル好きだったんですよね。
相当加筆とかもあったみたいだから、中公版の1〜3も買おうかな〜…。気になるな〜…。
(2001.8.2)
1976年に二人の青年を殺して死刑となり、自ら死刑執行を求めたというゲイリー・ギルモアについてのノンフィクション。ゲイリーの弟マイケルが書いた本です。血と暴力の亡霊に呪われたかのようなギルモア一家のお話。あまりにも普段私が読んでいる本とは毛色が違うわけですが、訳者が村上春樹だったので。と言っても私はもともと翻訳本はあまり読まない人で、彼の翻訳本も他に読んだことないんですが…これはとても評判だったのでいつか読んでみようと思っていました。
とても軽く感想が言えるような本ではありません。父親のフランクの虐待、母親のベッシーの時にたがの外れる狂気、ゲイリーの無軌道な、最終的に死に突き進む暴力、それはすさまじいんですけど、この本を読んでいていちばん心に残るのは「これほどまでに痛めつけあうのに、それでもこの人たちは家族なのだ」ってことです。それがいちばん印象に残っていてかつどうしようもなく悲しくて怖いところです。これほどすさまじく傷つけあい、憎みあいながら、それでもこの人たちの間に、ある種の愛情をこの物語の端々から感じるんですよね…。書いているマイケル自身がどれだけそれを自覚して書いていたかわかりませんが。そして、悲しいことにそこに愛情を感じるゆえに、この話はものすごくつらくて怖くて悲しい話になっていると思いました。この話はマイケル自身が意図し、考えた以上の何かを読者に突きつけているような気がします。
最後のほうの、残された長男フランクとマイケルの兄弟の姿は、痛々しくておよそ救いと言えるようなものではないのですが、それでもある種の感動がありました。彼らはものすごく傷ついていてそれは決して癒されるようなものではありません。4人兄弟のうち、ゲイリーとゲイレンはほとんど自ら死に飛び込んでいったし、フランクは希望というものを見失っているように見えるし、マイケルは子供を作らずこの血を終わりにするのだと決意しています。それでも、フランクとマイケルは、兄弟であり家族として物語は終わります。それを希望と見るのは難しいのですが、なぜか泣きたくなるような感じがありました。
すごい本でした。
(2001.9.20)
京極堂シリーズに出てくる妖怪研究家の多々良先生が主人公のシリーズ。榎さんメインの「今昔徒然袋−雨」と同じ系統の、バカっぽく痛快に楽しい感じの中編集ですね。京極さんは書いてるうちにどんどん書いている本人がノッてきてキャラが過剰になっていく(変な日本語だ…)傾向のある人だと思うんですけど、徒然袋や今回の多々良先生なんかはその勢いがいい方に出ていて、大変楽しく読めました。京極堂のシリーズみたいな重厚感は全然ありませんが(笑)、徒然袋を面白く思った人ならこちらも面白いんじゃないかと。私は徒然袋も好きだけどさらにこちらのほうがバカ度が高くて好きかもしれません。多々良先生の尋常じゃない迷惑さ加減(沼上君と同調して内心「センセイ!!」と叫ぶことが何度か(笑))と、沼上くんのツッコミのテンポが、妙に気に入ってしまいました(笑)。
京極堂も書き下ろしの作品に出てきます。帯に「妖怪研究家、「黒衣の男」に出会う」なんてわざわざ名前を伏せて書いてあったので、ちょろっとゲスト出演かと思ってたんですが、けっこう派出に(笑)いつもの京極堂のタイミングで堂々と出てきて堂々と話をかっさらってましたね(笑)。沼上くんの目から見る京極堂がけっこうマトモで、ちょっと意外だったです。が、徒然袋の本島君も、京極堂単体で見れば意外に常識人で話しやすいと最初は言っていたような記憶があるので、要するにそういうことでしょうかね(笑)。
さて次こそは「陰摩羅鬼」か?長編は陰摩羅鬼だと思いますが、その前に徒然袋の次がまとまってしまうかもなぁ…(笑)。
(2002.1.19)
御手洗潔お子ちゃま時代のエピソード短編集。発売当時に買ってあったんですが、なんとなく放置してました。でもこのところ、めちゃめちゃ久しぶりに御手洗シリーズを読み返していたので、ついでにこれも読みました。
この本の最初の方に出てくる最近の石岡君の姿に思わず涙して「こんな石岡君はいやー!!」と一瞬本を放り出しそうになる(笑)。もしかしたら買ったときもそれで放り出してしまったのかもしれません。まぁそんな石岡君の姿は一瞬だったので、とりあえず投げ出さずに読めましたが…長編がずっとこんな調子だったら、私、涙涙で読めないかも…(笑)。島田荘司読本のキャラクター紹介のところにまで書いてあったのですが、本当に「いつから石岡はこんなに弱く情けなくなったのだろう…」と真剣に考え込んでしまいます。ただ、希望があるとしたら、島田さんは明らかに意図して石岡君を情けなく書いているので…島田さんの気持ちひとつで石岡君復活もありえないわけではないということかな。無意識にこのキャラクターになっちゃってるんだったら、もうとりかえしはつかないですけども、そうではないので。それにしてもやっぱり、同時期に昔の御手洗シリーズも読み返していたので過去の石岡君も読んだ直後でしたから、しみじみと「御手洗には敵わなかったところもあったかもしれないが、そんなことは関係ないじゃないか、君はそのままで十分愛されていたじゃないか…どうしてそんなに自分を卑下するんだ…」と石岡君に言いたくなりました(^^;; で、ふと、「…つい最近まったく同じようなことを考えたなぁ」とデジャヴ。何かと思ったら、XのFILM GIGを見ながら、まったく同じことを出山に思っていたのでしたよ(^^;; とほほほほー!(^^;;
こんな感じで最近の御手洗ものを読むとこの石岡君問題が引っかかって、うっかり本編と関係ないところで悲しみにくれてしまうのですが(笑)。本編は「鈴蘭事件」御手洗幼稚園時代のお話と「Pの密室」小学4年生時代のお話。「幼稚園って!小学生って!」と思ったのですが、意外にこれがとてもよかったです。面白かった。どちらもとても良質なエピソード。特に御手洗とゆー人が好きだっていう人は読んで損はないと思います。
(2002.2.7)
間違って「Pの密室」を先に読んでしまいました。出版順としてはこちらの方が先でしたね。御手洗潔の第三短編集です。
一作だけかなり古い作品が入っていて、あとは最近めに書かれた短編。で、二編がミステリーで二編が同人誌的エピソード短編(なんていうんでしょう?こういう作品…)。個人的にはやっぱりミステリーの方が落ち着きます。なんというのか、結局同人屋って行間に妄想のネタを見出してるんだと思うのですね。だからあんまりサービスされるとそれはそれで落ち着かないというか(笑)。でもだからといってその作品が悪いわけでもおもしろくないわけでもなく、なにはさておき島田荘司なので、傾向問わずやっぱり読ませるおもしろい作品であることは一貫してたりして、また困ってしまうという(笑)。複雑な女性ファン心理を書いてみました(笑)。
ミステリーであるほうの「IgE」と「ボストン幽霊絵画事件」。おもしろかったです。これも石岡くんが情けないといわれてますけど、このときの彼は彼なりにがんばっていて私はオーケー。むしろ「ああっ石岡がちょっとは頑張っている、嬉しい!!」と思ったぐらいでした。ええ、ちょっとものすごく大事なことを忘れましたけどね、彼(笑)。ボストンの話は御手洗大学生時代のお話。これもおもしろい。最近思うようになったんですけど、栗本さんと島田さんって似てるかも…。語り口とパワーでとにかく読ませてしまう(笑)。そのジェットコースターのような語り口に乗った人は面白いだろうし、乗らない人は「無理があるんじゃ…」とか思うことになるっていう…(笑)。
ファンサービス二編。「SIVAD SELIM」は音楽にある程度思い入れがあるとけっこうじーんと来るものがあるような。でも思い入れのない人は「なに言ってんだ?」かもしれません(笑)。演奏シーンの熱い文章はさすがという感じです。石岡くんはやっぱり情けなくて天然ボケ&自己卑下っぷりで困ったものですが(笑)<天然ボケは構わないんだが。でも演奏シーンがとてもよいので、もうそれでいいやという感じです。「さらば遠い輝き」は初出時にざっと立ち読みをして、立ち読みなのに驚愕のあまり倒れそうになったいわくつきの作品。あまりにもそれまでの御手洗像からは想像しにくい途方もない述懐でございました(笑)。ああああー、どうすれば!!濃厚すぎるわ!!ってぐらいの(笑)。でも、実はあの述懐も微妙な感じで、あれだと、あのとき石岡君がなにもできなかったから、御手洗はノックアウトされるほどの痛みを感じ(^^;;)、石岡くんを助けなくては!という使命に似た感情を持った…ということになりますね。でも、90年ぐらいになってくると御手洗はしきりに「少しは自分で考えてみたらどうだい?」とか、今回のIgEですが「一人で頑張るんだ。いつも僕がそばにいるとは限らないんだぜ」
とか言うようになるんですよね。んー…石岡…もう少し…なんとかならないかお前…。御手洗が使命に似た濃厚なぐらいの(^^;;)感情でもって助けた結果が石岡君の現在の姿なんだとすると(ってことになっちゃいますよね)なかなかに複雑な心境です(^^;;。
ああ、なんだか結局ミステリーファンに「これだから女は」と言われるような感想になっちゃいましたね(笑)。とりあえず私は島田さんは「水晶のピラミッド」辺りから「???」って感じになってきて、それで最近の本もあんまり読んでなかったんですけど、改めて読むと面白いですね、やっぱり。すごいパワーを感じます。それは確かです。ハイ。
(2002.2.16)
先月終了したシリーズをなぜか今になって読み始める私。いえ、お勧めされていたから…なんとなく…(笑)。
とゆーわけで、足掛け6年?7年?ぐらい続いていた「キル・ゾーン」の一冊目を突然読みました。コバルトとしてはハードめな戦争ものですが、キャラクターがいいのでさくさくと読めました。最後がちょっと…ビックリしたけど。いやたいしたことじゃないんだろうけど、バカリーさん最初は「こいつは駄目だな」と思ってたのに、なんか当然のような顔で一員になってたので…最後の最後でああなるとは…。
24冊もあるシリーズの一冊目なのでとりあえず先をさくさく読みます。キャラがいいっつーても、キャラ萌え的にはまだなにも見当がついてません(笑)。でもみんないい感じ。主人公のキャッスルもいい感じ。「ターミネーター2」のリンダ・ハミルトンがモデルってことですが、リンダとても好きでした、私。無敵のお母さんで、かっこよかったし。それにしてもタミちゃんとは懐かしいなぁ…(笑)。
(2001.8.31)
キル・ゾーンシリーズ2作目。さくさくと読みました。相変わらずキャラクターはいい感じ…なんだけど、キャッスルの昔の男はちょっと駄目でした(^^;; いえ、最後の辺りはさすがに駄目なんてことはないですけど。最後辺りのシドーがいいなぁとちょっと思っていたら…(以下「破壊天使」の感想に続く/笑)
(2001.9.1)
キル・ゾーンシリーズ3作目。前巻の最後辺りで、シドーがちょっとおいしいこといってるなぁとは思ったものの、きっと素通りされちゃうんだろうなと思ったら真正面からそのネタに行きました(笑)。ちょっとビックリしたというか作者様の思うツボにはまっているというか(笑)。シドー可愛いじゃないですか…なんか微妙にツボにはまってきました。ラファエルくんはちょっと予想外の展開です。彼はいったいどうなっていくんですかね…。うん、このラファエルくんの件でかなり愕然としてて、愕然としたまま読み終わってしまいました(笑)。次もさくさく読みたいと思います。あ、一つだけ気になったんですが…あの母性本能を刺激されて簡単にラファエルを解放した、およそ軍人らしからぬ(それまでは有能ぽかったのに…)グッドリーさんはどうなったのかなぁ…。やっぱり上官といっしょに捕虜になってしまったんでしょか。なんか損得感情じゃなくていきなり母性で解放するって辺りがかなりツボ入って(笑)ちょっと気に入っちゃったんですけど(笑)。
(2001.9.1)
キル・ゾーンシリーズ4巻目。3巻ですっかりラファエルにいいとこどりをされてしまった渋大人のエイゼンが主役の話。そんなわけで前巻の衝撃のラファエルの話は「とりあえずおいとこかー」みたいなノリでスカっと先送りに。まぁ、あんまり彼に悩んでほしくもないし、ましてや暗くもなってほしくないので、しばらくはこれはこれでよいか。
ちなみに相変わらずシドーが可愛いです。無表情に、実は壊れてる辺りが。
(2001.9.23)
今回はつばさとかずまちゃんのお話でした。まぁ、かずまちゃんがえらい可愛い子で、でも可愛いだけで終わらせないのが津田さんの漫画の魅力なんでしょうね。よりにもよって、つばさの相手が音楽につかまってしまうかずまちゃんだっていうのがなんだかこう…思うに任せないものよのうって感じですよね。でも、かずまちゃんはいわゆる音楽バカにしても根が優しいから、藤谷(若木未生「グラスハート」)とかみたいな本当に恋愛相手として成立しないようなタイプではないので…本当はマシだと思うんですけど。相手がつばさだから、それでもダメな部分が出てきてしまうんだろうなぁ。って、これじゃつばさ&かずまカップルはアブナイって言ってるみたい…(笑)。いえ、ちゃんとカレカノなら乗り越えられるはずですけどね。でも難しい部分はありますよね。どちらもいろいろとつらそうな。
そーゆー意味では今回の巻にはいないけど、主人公カップルゆきの&ありまも、難しいんですよね〜…。文化祭のときにありまはブラックありまに完全につかまってしまった…と私は読んだわけですが、そうなると、どうやってブラックありまの件は解決するんでしょう?ゆきのんが本質的にしっかり自立できてる子なので、ありまの気持ちを理解するのは大変に難しいですよね、いまのとこ。自分が大丈夫だから、大丈夫なはずって思ってしまう部分があるような。そんでもって、擬似解決は可能だとは思うのです。というか、いままでもゆきのんとありまはなんども擬似ハッピーエンドを迎えてますからね(笑)。でも、その都度、常にありまは「僕はしあわせだ」「でも…」って付け加えてきた男なんですよね。そうやってなんどもしあわせになりながら、それでも安心し切れずに満足し切れずにきたありまの、そんでもってついにブラックありまにつかまってしまったありまの、お話が完結できるハッピーエンドってなんなんでしょうか?そこを追求してしまうと絶愛とかBRONZEとかのエンドレスエンドにはまってしまいそうだし…でも追求中で終わったら(それも可能ではある)、いままでの繰り返しになってしまう気が。そこにはエンドマークがあるのかな?って思わなくもないので、ここまで来たならやっぱりある種の解決はつけてほしいんですけど…どうなるのかなぁ。
でも、いままでのお話だと、ブラックありまの存在っていうのはあんまり良しとされていなかった気がするのですね。カレカノで描かれている人間関係っていろんなエゴとか悪意とかありつつも、最終的にはものすごく正論なところに辿りついてるじゃないですか?ゆきのんと真秀とか。ゆきのんがそういう人だっていうせいはあるんでしょうけど、全体にすごく正論なんですよね。で、ゆきのんを中心にそういうきれいな人間関係の輪が広がっていっている気がするのです。…が、そこに唯一反旗を翻しつづけているのが、実はありまなんですよね。唯一、ゆきのんが持っている綺麗な正論で制御できない闇を持つ人。で、私は10巻までは、カレカノってありまのその闇をどうやって克服するか、制御するかっていう話を書いているのかと思ってたんですよね。だから「こいつ、制御なんかできるんやろか?」って疑問に思ってたわけですが。
でも、11巻で、かずまちゃんを通してその制御できない部分が、肯定的に受けとめられましたね。だから「もしかしたら、カレカノってブラックありまを制御する話じゃないのかも…それなら、また違うエンドが存在するかもしれん…」って思い始めましたです。
そんなこんなで、カレカノはテーマとお話の構造がすごいきっちりしているせいか、およそ純粋じゃない読み方をしてしまうワタクシでございました(笑)。
(2001.7.22)
私全然知らなかったのですが、シリーズで先がたくさん出ている本でした(^^;; 霊退治もの。主人公の片割れの天本 森てのがイラストを見ると火村(ばい有栖川)のようです。実は当初、思いきりフツーの霊退治もののつもりで読んでいて、まったくボーイズラブ風味というのは考えてなかったので、たまげてしまいました(笑)。
こういうのは流行ってるんだろうなぁ…という感じの話。ひねりが少なくってさらっと読み終わってしまいましたが、それなりにキャラとかがよくて、二人がラブラブなのも見たいなぁという気分になるので(笑)、けっこういいかなとか。最近まったくこの手のライトノベルスからは遠ざかっていたので、ちょっと新鮮だったり。
(2001.7.14)
「アンダーグラウンド」と対のオウム信者インタビュー集。アンダーグラウンドを読んだ以上、こちらも読んでみたかったわけですが、いまいち理解しきれませんでした。私自身が彼らのような宗教的とゆーか哲学的とゆーか、そういう問題意識が薄い人であるせいかもしれないんですが。オウムに限らず、昔から「宗教」というもののありかたについてはとても興味を持っているのですが(「それってなんなんだろう?」という意味で)、どうしてもうまいこと自分の中で腑に落ちないままです。この本を読んで少しはわかる部分があるかも…と思ったんですが、やっぱりいちばん知りたい部分はわからない…。でも、それは村上さんのせいだとは思いませんです。そもそも問題を提示している本なのでしょうし。アンダーグラウンドもそうでしたしね。
(2001.7.13)
私はこのひとのエッセイがみょ〜に好きでして。すっかり内容も覚えるぐらいにしつこくしつこく読み返しまくってました。ヨーロッパを転々としながら暮らした3年間のスケッチのような本です。この本は、彼のエッセイのなかでもネタすぎず、軽すぎず、重すぎず…で、いちばん好きでした。久々に読み返しましたが、やっぱりいいですね〜。心地よく読みました。イタリアでさんざんな目にあってたり、ノルウェーの森のヒットで心が冷え込んでしまったりと、話のネタとしては決して心地のいい話題ばかりではないんですけどね。冒頭も「壮大な疲弊」から始まってますし。でも読んでて気持ちいいのは、やっぱり文章に馴染んでるからかな〜。
この本っつーと思い出すのは、食べ物(笑)。このひとはやたらと食べ物をおいしそうに描写するのがうまいのですが、旅のエッセイだけあって、各地でさまざまなものを食べている様子が出てきます。もう、全部が好き嫌いを超えておいしそうに思える(笑)。主にイタリアとギリシャで暮らしているんですが…ギリシャは行ってみたくなりますね。イタリアはちょっと疲れそう…(笑)。
(2003.2.7)