KOKO日記

デッドゾーン

2005.07.01(Fri)

少し前に相方と映画の話をしていたときに好きだった映画ということで思い出し、見たくなっていたデッドゾーン。超マイナー映画だと思っていたけど、調べてみたところ、なにげなく監督がクローネンバーグで主演はクリストファー・ウォーケンで原作はキングだった。しかし、私は15年ぐらい前に夜中にテレビで放送していたのを一度見たっきりだったので、実のところ話はほとんど覚えてなくて、覚えていたことと言ったら、とにかく雰囲気も主人公もめちゃめちゃ陰鬱…なんだけど、なんでだかすごく好きだった…という記憶だけでした。また主人公が(クセはあったとも覚えていたのだけど)好きだった…という記憶も残っていた。

そういう状況で、TSUTAYAでリクをかけたところ、ビデオが入荷したんです。しかし、いざ店頭でビデオを見たところ、なんとビデオタイトルが「デッドゾ−ン」ではなく、「クローネンバーグのデッドゾーン」というタイトルになっていて、「なんだよクローネンバーグのって!!チャップリンとかヒッチコックじゃないんだから!!いったいいつの時代のビデオだよ!!」みたいな。そんなビデオだし、私は映画の内容はろくに覚えてないし、好きだ好きだ言っておいて、実はろくでもない映画だったらどうしよう…と不安に駆られつつもとりあえず借りてきたんです。

で、見た。とても良かったです。私は昔からこういう空気感が好きだったんだなという感じ。ある意味ほっとした(笑)。だってさー、すごい好きだったなーという記憶だけが残ってる映画がさ、今見たらめちゃめちゃ嫌な感じの映画だったら、それを好きだった過去の自分がイヤじゃないですか(笑)。ウォーケンがやっぱり良かったです。感情的になり過ぎない抑えた演技が逆にしみる。それは演出的にも言えることですが。展開はキングですから、派手なハズなんですが(ストーリーだけ追うとわりと盛りだくさん。というか、展開が早い)、全然派手に感じないというよりもものすごく地味に感じるような演出です。そんで、多分、そういう抑えた空気感が好きだったんだろうなぁと思います。音楽もそういう空気感をすごく演出してて、いいし。設定とか荒唐無稽だけど、そういうのを中心にしてないのがいいですね。

あー、でもやっぱりウォーケンがいいっす。最初の能天気な人を見たときには彼女ともどもどうしようかと思ったけども(笑)。あと、見えるときのびくん!と跳ねる、あのビックリ演技がすんごい怖いけども(笑)。クセがあると思ったのはこの辺だろうな(笑)。しかし、良いです。笑顔とかぐっときますね。主人公のジョニーは、あらゆるものを失って、本当のところは誰にも理解されない孤独感とか、未来もないし、そりゃ陰鬱だと覚えていたのも当たり前な感じの人なんだけど、しかし、そのなかでもときどき見せる悲しげな笑顔とかすごくいい。クリスとの交流とかよかった。本当切ない。ウォーケンを見るための映画のような気さえします。

そんなこんなで映画はすごく良かったので、嬉しかったのですが……しかし、なんと最後の最後、悪意すら感じるようなものすんごいタイミングでいきなり字幕部分に派手なノイズが入り、そのままラストまでノイズ取れず…。ジョニーの最後の台詞、ノイズで隠れてしまって読めず。えーーーそんなのありかー?!(号泣) うわーん、ひどすぎるー!!これだからビデオはー!!!(号泣)

あーあ…DVDで見たかったなー。リマスタリングされたのが出たんですよね。
相方にも今見ても面白かったら見せたいなーと思っていたのですが、あまりにもノイズの入る部分が話的に見損ねると取り返しのつかない部分なので、このビデオでは見せられない…。残念…。あの切ない笑顔の(しかしビックリ演技は怖い(笑))ウォーケン、見せたいのにー。

Posted by koko at 04:17 AM | Comment (0)
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