Under the Sun

2002/01/27 東京国際フォーラム

2003.05.26(Mon)

FILM GIGツアー最終日。その後、追加公演がありましたが。

TVカメラとPICK2HAND。

入場したとたん、目に付くTVカメラたち。さすがに最終日だけはカメラも来るか、と思いつつ、こっそり「これはやはりYOSHIKIが出るな…」とも思っていた私。あとになって、そんな理由でカメラが来ていたわけではなかったことが判明するわけですが(^^;;。実は大宮でも国際フォーラムでもXの写真展?展示コーナーが用意されていて、ツアーパンフやFC会報の表紙、それから大量すぎて見切れないほどの秘蔵スナップ写真が飾られていました。でもいつも混み混みだったので見てなかったんですが、この日は入場が早かったのでまだそんなに並んでなかったので見れました。その様子をカメラが2、3台撮っててそれだけが引っかかりましたが(^^;; いや、もう会報の表紙は懐かしかったです。Xの会報は多分作ってる会社がどんどん変わった(でも中心スタッフは変わらなかったと思う)せいだと思うんですが体裁とかナンバリングとかがどうも安定しなくて、コロコロ変わったんですよね。見ててどの号から持っているのかもよくわからなかったんですが、懐かしかったです。

前座はPICK 2 HAND。一日目のBEASTに比べると地味であることは否めないですが、大宮に比べたら前の方の人は立ってたし、一日目同様まだ客入れの最中でお客さんがうろちょろしているのが幸いして、大宮のような寒い状況ではありませんでした。とゆーわけで、この日は安心してのんびり見れました(大宮はあまりの空気の寒さにちとハラハラしていた)。やっぱりこの人たち、音はいいと思います。大宮より一曲少なかったです。MCでボーカルコジマさんがLAST LIVEを見ていたという話が出ました。「当時高校生だったんですけど」という一言に私たち、砕ける(笑)。こここ高校生?!でも考えてみればあれはもう4年前。おかしくはないか。とほほ。

前座とかアレコレ

一日目はここでいきなりTAIJIがひょこっと出てきて茫然自失したわけですが、二日目はいつも通りGEORGEです。しかしやっぱりこの距離あると誰が出てきたんだかわかんねぇ…。昨日はベース持ってあんなにかっこよかったGEORGEですが、しゃべるとやっぱり漫才師。司会として堂に入りすぎです。さて、ここでスペシャルゲストとして呼び込まれたのはPATAちゃん。狂喜乱舞。続いてHEATHも登場。なんだかこの2人が並ぶとモードが変わって「かぁっこいい〜っ!」となってしまいます。Xに向かってそんなこと言ったことは、最初からほとんどないような気がするんですけども(笑)。GEORGEは司会らしく「こうやってみんなが集まってくれてること、どう思いますか」とか振ってくれるんですが「見たことがないし…(笑)」とかあいかわらずのPATAちゃん。最後にファンへの一言で、HEATHが全然GEORGEの話を聞いてなくて本気であわてていたのが笑えました。で、去っていくときに、あいかわらずそっけなく去っていくHEATHと、意外にちゃんと両手を挙げて挨拶をしてくれるPATAが性格出ててこれまた笑えました(笑)。そうなんですよ、意外にPATAちゃんは、しゃべらないけどもそういうアクションはしてくれるんですよね。HEATHは見たままの通り、そっけないのです(笑)。でも、正直この2人が来てくれるとは思わなかったので、めちゃくちゃ嬉しかったです。

PATAちゃんとHEAちゃんは帰ったけどもGEORGEはまだ司会のお勤めが。とゆーわけで私は聞いたこともないアメリカのバンド、Abandoned Poolsが前座で出るという話です。でGEORGEいわく、ライブの前にPVを見てもらうんだけど、なにげにこのPVに我らが大将がなぜか出演しているらしい(笑)。とゆーわけで、まったく存じ上げぬバンドですが、PVは真剣に見ざるをえません。目を皿のようにしてボーカルさんの背後にうようよしているモデル女性たちを注目してましたら…注目するまでもなくアップで大将はご登場。ビビりました。外人女性モデルに囲まれてますが、この人はこういう場には馴染みますな…と思ってたら、今度は一人の女性とキスシーン!!唖然。こんなとこでなにしてんのあんた…。肝心のバンドは、女の子が金髪ロンゲをぶんぶんぶんぶんと振り回していて可愛かったです。ボーカルがカンペ持って日本語を話していたのも可愛かったです(笑)。けっこう楽しかったですね、このバンド。最後にその女の子が両手をぶんぶんと振りながら去っていった姿も可愛くてマル。

さて、そろそろ本編かな…という空白の時間。突然会場がざわざわざわざわとざわめきます。しかし「きゃー!!」とか悲鳴にはならないので、誰がいるのかさっぱりわからず。東海林さん辺りかの?と思ってたんですが、誰がいたのか会場にいるあいだはわからないままでした。結局、帰宅後に判明。小泉さんでしたよ小泉さん…。想像できるわけねぇじゃねぇか。こんなとこいるなんて誰が思うよ(笑)。この人のせいであんなにTVカメラも来てたんだなぁと納得。しかしすべては帰宅後のことで、この時点では全然わかってませんでした。

小泉さんざわめきが気になっているあいだに例のhideミューのCMが流れ始める。途中まであんまり見てませんでした。で、「誰だかわかんないからもういいや」と画面に視線を戻した瞬間が、ちょうど98年の3部作辺りの映像で。どうやら気持ち的にノーガードでふいを突かれた格好になったらしく、いきなり涙目(^^;; あああ、このCMで泣かされるのはムカツクのに、と思っているのですが、止まりません。

オープニングからヤバイ予感…

「紅」に合わせてえらい古い映像が次々に出てくるオープニング。初日大宮では腰砕けになってしまった映像なのに…PATAちゃんやらがいらしてくれたせいか、はたまた最終日だと言うのが効いているのか。理由がわからないのですが、こんな映像なのにどうも涙目。胸に込み上げるものがあってやば〜い気配…。どうしたんだ、もう3回目だぞこの映像(笑)。

ヤバイなと思っているうちに、曲自体が切ないAMETHYSTに。私はいきなりボロボロ。もしかしたら、FILM最終日とLAST LIVEの「終わり」感が一体化して私を襲っていたのかもしれません。最初から切なくて切なくて、もーおどうしたらいいのかわからないぐらい、切ない。胸が痛いよぅ、誰か助けてという感じです。何かが終わるときってのはいつだって切ないけども、Xの終わりはもう本当どうしようもないんですよね…。で、見ているうちにYOSHIKIの心境を思ってしまってもう可哀想で悲しくてしょうがなくなるのです。もうこの日は結局ずっとそんな感じでした。古い映像だろうがなんだろが、なんだかもうずっと切なさが胸にどかっと居座ったきりの状態でした。ずっと泣いてたわけではないし、笑える映像もあるんですが、その奥でずっとうずいている感じでした。

さらに畳み掛けるようにDAHLIA。この曲を見るのは大宮のときから、かなりつらいとゆーか可哀想で切なくてしょーがなかったんですが…TOSHIも…つらいなぁ、この映像。この曲の彼は特攻で果敢にYOSHIKIに体当たりをしているわけなんですが…YOSHIKIがどうしよーもなく悲しくなっちゃっててこのときは全然駄目なんですよね。それでもTOSHIはずっと果敢に体当たりし続けててYOSHIKIの耳に歌を叩き込み続けてるんですけど、「流れる涙の河、銀色に輝くまで」のところでふっと突然歌えなくなってしまうんですよね…。それで顔をふっとそらすのが…なんだかもう…。

Dlum Solo〜Forever Love〜World Anthem〜MC

ドラムソロ、YOSHIKIが思いきり叫んでいるのが、マイクに入ってました。えっと。私はXに会えて本当にしあわせだったと思うし、しあわせだと思うんですけども…でも、やっぱりあんまりしあわせなバンドではないですよね(^^;;。YOSHIKIの叫びも暴発も、悲痛です。で、そんな状態でForever Loveに入るので…Forever Loveで泣きながら、それでも終わりを受け入れる、離れていくTOSHIを抱きしめるYOSHIKIが本当に可哀想でしょーがありません。そんなYOSHIKIの気持ちを歌いながら結局離れていくTOSHIも悲しいし。どうしようもない流れがつらくて、悲しくてしょーがありません。このシーンは本当に駄目…。

そして、「始まらないでくれよ!!Forever Loveのあとに!!」という感じで、いつも泣き崩れてしまった「World Anthem」。YOSHIKIは昔、なんだか「終わりっぽくもあるじゃない?」とかほざいてましたが、常にOPで聴いてきていた私にとっては、どうやったって始まりの曲です。ここでこの曲が来るのは本当反則ですよ〜(笑)。どうしたって泣いちゃうじゃん…(笑)。

Xのあとの、静かなTOSHIのMC。「同じ傷を持った、同じさみしさを持った、同じ孤独を持った仲間たちが」って辺りは本当TOSHIらしい…。言葉のひとつひとつが彼らしいですね。あそこで「美しいぜ!」って叫ぶ人って普通いないと思うんですけど(笑)、TOSHIだなぁ…。そのあと、YOSHIKIが泣きながらお礼を言う辺りはもう私も崩れる。言いながらYOSHIKIは完全に泣いちゃってるんだけども、言い終わったところでhideちゃんが「よかったよ」みたいな感じでちょっと笑って頷いてあげて、YOSHIKIも「うん」って泣き笑いで笑い返すんですね。こういうところやっぱりいいお兄ちゃんだよね…。

ENDLESS RAIN

この日はもうForever Loveからはほとんどずっとうるうるしっぱなしで、折に触れてボロボロ泣いていて。この曲もずっと泣いてました。なんども書いてますが、LAST LIVEっていう終わりとFILM GIGSが終わっちゃうよぅって気持ちが一緒になっていたからだろうと思いますが…(笑)。もうFILMのあいだずっと終わっちゃうのが悲しくて悲しくて、ひたすら悲しくて泣いてたわけです。で、悲しくて泣いてるうえにこのENDLESS RAINってフェイドアウトして消えていくんですよ。普段はちゃんとエンディングがあるんですが、LAST LIVEのENDLESS RAINって、いつもと演出が違って、お客さんの合唱だけ残して一人ずつ静かにステージを去っていっちゃうんですよね。こりゃもう悲しさ倍増ですよ…。で、この日もフェイドアウトしていくのをめちゃめちゃ切ない想いで聞きながら、でも歌だけは消すまい、絶対に消すまいって、誓ってて。かなり涙目だったんですけど、フェイドアウト後は絶対に歌う!!って決めてたんですね、私。

で、LAST LIVEの合唱もフェイドアウトしていって、でも歌は絶対消さない!!ってほとんど使命感のような感じで歌い続けてたところに。ふいにフォーラムの会場の歌声に合わせて、ピアノ演奏が復活。一瞬、本気でわけがわからなくって。「えっ…!!!」って縋るような気持ちで画面の方を見たら、上がっていくスクリーン。YOSHIKIがいるーーーーーーーーーーーっ!!!!!

……ぶっちゃけた話、来ると思ってたんですよ(笑)。最終日は来るはずってチケット取るときから思ってました。なのに、このときはぜんっぜん!!まったく考えていなかった。予想も想像もなにひとつしてなかった(笑)。それだけ、LAST LIVEに入り込んじゃってたんでしょうねぇ。だから、もう、YOSHIKIの登場が、死ぬほどどうしようもないほど、めちゃめちゃに嬉しかったです。YOSHIKIがいるーーーーーーーっ!!!って理解した瞬間、前の椅子の背もたれに縋りつくように崩れ落ちて号泣。本気で号泣(笑)。こんなにしあわせだったことはないってぐらい、もう夢みたいに、しあわせでした。

さてYOSHIKIさんのご様子は

赤っぽい薄い生地のシャツを、肌に直接はおって、あいかわらずボタンは止めてませんでしたね。髪がちょっと伸びててずいぶん可愛くなってました(笑)。そしてピアノを弾きながら、会場を見る姿は「あああ、YOSHIKIだぁ〜…」という感じ。実はこの辺りも私はまだ崩壊中で(笑)、YOSHIKIがピアノを弾いてるのだからなんとかENDLESS RAINを歌わねばと思ってはいるのですが泣いちゃって嗚咽で全然歌えません。あまりにも自分の崩壊ぶりがすさまじかったもので、可笑しくなってきてしまって(笑)、泣いて歌おうとしながら笑っちゃいました。<混乱しすぎ(笑)。

ENDLESS RAINを終えてマイクを持って話し出したYOSHIKI。いつになく、ゆっくりと噛み締めるように話し始めました。「いろんなこといっぱい言おうと思ってたんだけど、忘れちゃって…」と話し始めて。「僕たちがね、Xを始めたころは、周りが壁だらけで…」ってすぐに泣いちゃって「ごめんなさい…」って後ろを向いてしまって。で「壁を壊してもいつも壁が立ちはだかって…」って再開してすぐに止まってしまって「…駄目だ話せねぇや俺…」って涙声で呟いてまた後ろを向いてしまって。そのあともずっと、全体にいつになくゆっくり噛み締めるように話してて、じーんと来るものがあったんですが…なにしろこれだけ泣いていたわけで、YOSHIKIのほうもそうとう崩壊していたと思われます。なんだかいまいちよくわかりませんYOSHIKI…(笑)。「あいかわらずなに言ってんだかわかんねぇなこいつは…(笑)」と思いつつも、全体として言いたいことは了解したと思いますです(笑)。まぁ要するに言いたいことがわかればいいやね(笑)。

それから「PATA、HEATH、TAIJI、TOSHI、そしてHIDE」と、メンバー全員の名前をあげて「みんなを応援してあげてください」と。YOSHIKIのなかで、今もTOSHIが友達として仲間として認識されているんだなと思いました。というか、再び仲間として認識しようというYOSHIKIの意志を感じましたね。別にTOSHIの状態がなにか変わったとか事態が進展したこともなく(笑)状況は98年頃から引き続いてまったく泥沼の一途なんですけどね。でも、YOSHIKIのほうの気持ちが変化してて…もしかしたらLAST LIVEの編集作業で見返して泣きまくってたようですが「心が洗われていくような気がした」みたいなことを言ってたので、そういうのもあるのかもしれないな。ともあれ、ここにきてYOSHIKIがTOSHIを許そうとしているのはこの言葉からして確かで。私個人は一昨年辺りから、完全に待ちの体制に入っていて、いまは怒ってもいなくて「何年後でもいいから、待ってるよ」って感じになってるんですが…でも現実、希望があったかっていうと目に見える希望はなくて。ただもう待つしかないので私は待ってるよ、と思ってました。でも今回YOSHIKIが口ごもりながらでもああいうことを言えるっていうのは…TOSHIが帰ってくることのできる場所がないわけじゃないんだなと思えたので…なにか少しは希望が持てるような気がしてしまいました。いや、だって、実際問題私たちが待ってるって言ってもさぁ、肝心のYOSHIKIが許してなかったらどこに帰るんだっていう話になるし…(^^;;。でも、ちゃんと彼が帰れる場所はあるんだと思ったわけです。TAIJIも帰ってきたしさ(笑)。

で、すっかりしんみりして話を聞いていたとゆーのに、YOSHIKIさんは突然、会場のお客さんの一人に向かって「そこで髪立ててる人」と話し出す。「髪が倒れちゃってるってことは、スプレーが足りないんじゃないかと。やっぱり立てるときは立てないと。TOSHIの言葉を借りれば、「やるときはやれ」ってことで」。……何を言い出したんだ、こいつは…(笑)。でもYOSHIKIに突っ込まれたら終わりだという気がする(笑)。

しあわせ

YOSHIKIさんが出てきたときには号泣で崩壊した私ですが、そのあと反動で舞い上がってしまい、帰り道でも家に帰ってからも、それどころか、翌日も翌々日もずっと頭はすっかりYOSHIKIさんに埋め尽くされて吹っ飛んだきりでした(笑)。本当にどうしようもないぐらい、夢みたいに、しあわせ。言葉にできないぐらい、しあわせ。なんでだか知らないけど、しーあーわーせー!!!

Posted by koko at 12:00 AM | Comment (0)
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