32話「山南脱走」
2005.07.15(Fri)
先を早く見たい気持ちと、先を見たくない気持ちと、さらに回毎に噛み締めていきたい気持ちがぶつかって、なんだかどうしていいかわからない感じ。
前回の「江戸へ帰る」もそうだったんだけど、多分感想を書かずに次に行くとその前の回のことは悲しくて書けないだろうという気がするので、とにかく下書き状態で書くだけ書いております。ああ、もう。今書くのだって悲しいんだけど!!逆に悲しいっていうところがいっぱい。
伊東さん、新選組に参加。参加早々、参謀になっちょります。山南さんはとても複雑そうな顔をしている。そんで土方さんは伊東さんの挨拶の最中から沖田くんに「また俺の苦手な奴がきやがった」と心底嫌そうな顔を(笑)。これ、多分、武田(谷も含むかもしれないけど…いや、でも、やっぱり武田だろうな)のことを言ってるんだと思うんですよ。軽口っぽい言い方してるしね。でも、その前で細い目になってる山南さんは自分のことと誤解したような…(涙)。違うんだ、山南さん…!(涙)
さらに屯所お引越しについての会議。山南さん、土方さんの意見に「承服しかねる」。お引越し自体は賛成だけど、その場所が西本願寺というのが反対ということですね。あるいは場所じゃなくて、そのやり方ということなのかな?でも、ここでは私は山南さん、及び永倉さんの意見に賛成だなぁ。だって、京の町を守るということが今の新選組の大儀なんだから、京の人々の反感を買うのはなるべく控えた方がいいに決まっていますよね。しなくちゃいけないことならともかく、刺激せずに済むことなら刺激しない方がいい。と思うんだけど、土方さんは「どう思われようと俺は気にしない」って、そ、そんな個人的な言い方…(笑)。あんたが気にしなくてもですね、いろいろやっかいなことが起こりうるわけだしさぁ…(笑)。しかし、ここまではいいのだけれど、伊東が余計なことを言いました。山南さんの発言の一部をつかまえて、ケチをつけて、しかも薀蓄を披露。最後に「山南さんはご存知でしたか?」だって。うわぁ、どうしよう、すごくやな奴だよこれ。武田と違って愛嬌がないし(あれが愛嬌なのかはともかくとして、小物感だけはむちゃくちゃ漂ってるしね(笑))。そして、最近すっかりお疲れの山南さんは黙ってしまいます。そこに沖田君の追い討ち「山南さんの負け〜」。おいおいおい!駄目だろそれ!!沖田君、いま山南さんには軽口を受け流せるだけの余裕がないんだ!ほら、山南さん傷ついてますよ…普通に(涙)。
龍馬のところを訪ねる山南さん。迷い続けている山南さん、元気が欲しかったのでしょう。龍馬はいつもパワフルですしね、先週も元気いっぱいに動いてましたしね。…と思ったら、先週とは打って変わって龍馬はどん底でした(^^;;。展開早いなぁと思ったら、先週から今週までの間に5ヶ月も経っていたらしい(笑)。すっかり自棄酒状態の龍馬を励まそうとする山南さん。「私は思うのです。この国を動かすのは主義主張ではなくて、つまるところ、人と人のつながりなのではないかと」。龍馬はへこたれたままですけど。その帰り道考え込んでいる山南さん、ふと、水面に映る自分に気付いて、小石を蹴りこむ。…自分がいやなんでしょうね…(涙)。
それでも、ここでひとつの決断をします。一度、新選組から距離を置いて考えてみようと。藩などに属さず、主義主張に縛られないような人は必要なのだと龍馬に言っていたから…一度そういう属性を外してゆっくり考えてみようと思ったんじゃないかなと思うんですけど。そして、土方さんにお暇を申し出てみますが、土方さんにはにべもなく断られる。もぉぉぉぉ!ここがなぁ!!(涙)どこまですれ違い続けるんだ、この二人は!!という感じなんですけど…。
土方さんの言葉の足りなさ、偽悪癖が本当悲しいよ…。山南さんに向かっては「お前の進む道は俺が知ってる」「局長が認めても俺は認めない」「認められてない離脱は脱走だ」と、山南さんの頼みを頭から否定してしまうのです。その発言のココロは、実は、「お前が必要だ」なのに〜!(涙) どうして、それを山南さん本人に言わないんだぁぁぁぁ!(涙) 山南さんはもともと土方さんのこと好きなのに。土方さん、言わなくてもわかってくれると甘えているんですよね…。でも、いまの山南さんにはもはやそんなふうに思われてると気づくことはできません。沖田君も山南さんに言ってあげてよ、「土方さん、こう言ってましたよ」とかって…。あああ、もう〜〜(涙)。
あと、どっかで伊東が土方さんになんだか思わせぶりな話をしてました。山南さんのことを「彼はやや隊の中で孤立している感がある。山南君は雄弁ではあるが、詰めが甘い。沈着を装っているが、案外情に動かされる方ではありませんか」などと言って、土方さんに「山南の悪口は言ってほしくねぇな」「別段好きではないが、付き合いが古いんでね、昨日今日やって来たくせにでかい顔して知ったような口を利く奴よりは、はるかにましってことですよ」などと釘を刺されました。いや、しかし、この発言。やっぱり土方さんは山南さんのこと好きなんだよな〜…(涙)。なんというか、苦手ではあるんだけど(土方さんは弁が立つ人ってのは対処に困っちゃうんだよね(笑))、でも、人間的には好きなんだよね〜(涙)。そして、武田とか伊東とかは人間的に嫌いなんだよね(笑)。
山南さん、明里さんのところに。明里さんにいきなり声を荒げたのでびっくり。でも、明里さんはあけっぴろげな女性なので、思ったことは全部言ってくれるので(「最初に言うたやん、うちはアホやからって。それでもええって言うたのに。あんたが悪い〜」)、思ったことを自分だけの心に秘めてしまいがちな山南さんとは本当合ってると思います。おかげで、すぐに仲直りしてるしね。しかし、仲直りのシーン、ちょっと抱き寄せているだけなのに妙にドキドキしてしまうのはなぜかしら…(笑)。普段がまったくそういうシーンがないからかしら…(笑)。でも、「石田光成は豊臣秀吉の家来だ」「誰…?」「太閤さまだ」「……サルね(嬉しそう)」「(にこやかにうなずく)」のやりとり、いいですなぁ。明里さんが本当いいです。やっぱりこのカップル、いちばん好きだ〜。本当幸せになって欲しいんです…(涙)。
そのあと、八つ当たりをしたお詫びに、と、何か欲しいもの、何かしたいことを聞く山南さん。明里さんはすぐには答えられないけど、ちょっと考えて、「富士山を見たい」と。ああ、なんだか山南さんの心に一つの道が見えてしまった様子です…。
自室で考えこむ山南さん。そして、顔をゆっくりとあげて、微笑む。……ああ、決めてしまわれた……。近藤さんが帰ってきたところを見つけて、表情を明るく切り替えて、話し掛ける山南さん。「近藤さん、己の信ずるところに従って生きてください。周りからはいろいろな声が入ってくるでしょうが、あなたの生き方は、あなたが決めるべきだ」。これが近藤さんへの別れの挨拶。近藤さんは唐突に思われたようで、ちょっといぶかしげ。このシーン、歩いていく近藤さんにカメラがあってて、山南さんはうしろで足をとめてて遠ざかっていくっていうカメラワークが、なんかとても印象的でした。
そして、心を決めた山南さん、永倉さんと原田さんに打ち明け、協力を頼む。永倉さんはこういう人だよね…。「それはもう、決めたことですか?」「決めました」「…なら、何も言いますまい」。実は、他の人に協力を頼むのがちょっと意外だったんですよね。全て一人で決めて一人で逃げそうな印象なので…。「人と人のつながり」が大事って山南さんが思うようになったこととリンクしてるのかな…。そして、永倉さんと原田さんが騒ぎを起こしている隙に、荷物をまとめて出て行こうとする山南さん。しかし、斎藤が見ていた(爆)。久しく見てないと思ったら、大事なところで登場するなぁ、この人は(^^;;。「見なかったことにしてくれないか」「…俺は人のことに関心がない」というわけで(この人も土方さん同様、情のあるところを絶対素直には見せない人ですな。でも、山南さんには伝わった。今の決断できた山南さんなら、土方さんの思いもわかるかもね…)、脱走。誠に一礼して、さらに沖田くんを見かけて、「頑張りなさい」と声をかけていく。
翌日、山南さんが戻っていないというので「長州にやられたのかもしれませんな」とか言っている幹部たちですが、土方さんは「あいつは逃げたんだ」と看破。昨日暇がほしいといったのを断ったばかりだからね…。近藤さんは最初は「まさか…なんでそんなことをしなくてはならないんだ」と信じられない様子ですが、多分、昨日の山南さんを思い出したんだと思う。一瞬思い当たるような顔になったし。そして、荷物を調べて、脱走確定。碁盤を蹴り倒した土方さん、悔しくてしょうがない様子。伝わらなかったことが本当悔しいのでしょう。近藤さんと土方さんのアイコンタクトはすごかった…。
旅をしている山南さんと明里さん。明里さんを身請けしたんですね、これ。嬉しい。その道中で山南さんは意外なほど吹っ切れたような明るい笑顔を見せていました。これで、ある意味救われた感じがしました…。山南さんは多分、自分との折り合いをようやくつけることができたんだと思えたんで、不幸なだけではなかったと思えて。ああ……山南さん…………。
他のこと…沖田くんとおひでちゃんのシーンもめちゃめちゃ切なくてよかったです。
それと、近藤さんが攘夷について、語るシーンもあったか。そのとき、なんだか今回初登場の容保様の弟御がどこかで見たことがあるような…と考え込んでたんですが、あれなんですね!池袋ウェストゲートパークの、ヒッキーね(笑)。ああ、そうだそうだ、この顔(笑)。うはははは(笑)。
……ああ……次を見るのはつらい……。けど、前回が終わったときよりも、今回で見届けなくてはならないなという気持ちにもなりました。山南さんの決断が決して追い詰められただけのものではなかったように思えたので。彼は彼なりに自分の生き方と向き合って、そしてこの決断をしたんだなと思えたので、それを見届けなくてはいけないなと…。