Jスポ世界選手権男子シングルSP
2007.06.10(Sun)
Jスポ男子シングル。初めて杉田さんの解説でじっくり見ますが…けっこう良く喋りますね。藤森さんや樋口さんと違って声質がちょっと耳障りなのもあって、うるさいかも^^;。副音声で解説ナシを録画すべきだったか?でもさすがにまったく誰も何も教えてくれないとジャンプの種類も見分けられない素人なので困るしなぁ…。
まずSP。フランスのヤニック・ポンセロ。おお、スケーティングが絶品という選手ですね。確かにすげー滑らか。気持ちいいですね。しかもスケーティングだけではなくジャンプも決まればとても綺麗だし、スピンも綺麗。総合的に力がある選手ですね。点数が出しやすいタイプ。確かにこれはいい選手だなと素人目にもわかります。コンボでクワドに挑戦して転倒してしまったのでディダクションがついてしまいましたけど、これで4がしっかり入るようになったら一気にトップに来るぐらいの地力はありそうだな。まだ二十歳で若いし。でも、プログラムが地味め。
カナダのメイビー。おお、これも初めて見るな。これはよかった!PB出ましたけど、そうだろうそうだろう。ノーミスだし、プログラムも面白みがあってたし、曲調とあった演技ができてて見てて楽しかったです。スピンの質で解説の杉田さんに若干ダメ出しされてましたが、いやぁー、高橋さんのスピンを毎度ハラハラ見てるもんで、これぐらいではダメ出しできません…(笑)。サンデュがだいぶん落ちてしまったので、このメイビーがそろそろカナダの二番手になるのでしょうか?
ドイツのリンデマン。おお。ちびっ子だ。いや、でももう26歳ですけども。怪我と病気で大変だったみたいです。そのせいか、ジャンプが安定しません。なんとかひとつお手つきにとどめて、転倒は避けましたが、全部のジャンプが危うい。サーキュラーのあとのスピンが、うわー、今にも止まりそう。絶対回転足りてない、これ。誰かのN杯を思い出したぞ。ポジションも偶然にもまったく同じだ。あのポジションは難しいのか?んー、大ミスはなかったけれど、全体に今ひとつ感でした。
スウェーデンのクリストファー・ベルントソン。おや、これはウワサのムンクの悲鳴みたいなポーズから始まるSPじゃないですか!トリノで相当面白がられてたので興味は持ってましたけど、今シーズンも持ち越してたんですね!電話を取るマイムから、ムンクポーズ。ところどころでムンクの悲鳴ポーズが登場。シメもムンク。うーん、確かにユニーク(笑)。コンビネーションジャンプの着氷でちょっと乱れたり、ジャンプが危うかったし、全体の出来は今ひとつなんですが、とりあえず記憶に残るプログラムでした(笑)。なにげにこの選手も顔いいんだよね。ネタみたいなプログラムばっかり滑ってるけど、顔は正統派ハンサム系。不思議。
中国のジャーリャン・ウー。初めて見ましたし、名前も初めて聞く…かな?中国の男子と言えばジャンプ!ってぐらいジャンプだけが突出して有名ですが、この選手もムチャクチャジャンプが高いですね。最初の3Aとかめっちゃ高くてビックリしちゃいました。3F-3Tも高さはありましたが、3Tの着氷がちょっと怪しかったです。なんか見てると「なんで4回回らないの?」って素で思うぐらい、高さに余裕があります。でも…ジャンプはすごいけど、「見せる」という意識がまだあんまりない感じ^^;。また、スケーティングやステップ、スピンなど、ジャンプ以外の技術ももうひとつって感じかなぁ。でも本人的には納得の演技。
ベラルーシのセルゲイ・ダヴィドフ。ちびっ子だけど28歳。フィギュアスケーターで28歳現役ってなにげにすごくないっすか。よくワカメと言われますが、今まで見たなかでもっとも付属物がワカメそのものに見える衣装です。冒頭の3Aはとても綺麗。コンビネーションは綺麗ではなかったけれど問題はなし。3Fはちょっと回転が微妙(DGはなし)。全体にエレメンツごとに途切れなくて滑らかです。派手さはないですが、いぶし銀の輝き。よかったんじゃないでしょうか。ジャンプの助走が長めですけど、全体がまとまっていたせいかそんなに気になりませんでした。プログラムの構成として新採点向きではないということを杉田さんが言っていましたが、まぁその辺も含めていぶし銀って感じかな。スロー再生時、杉田さんのダメ出しがけっこう多くて、「そんなダメだった?」という感じですが、PBですし、やっぱり本人比ではよい演技だったと思います。
織田くん。結果を知っているので見るのがちょっと怖いっつーかイヤンっつーかですが。やっぱり演技前の会場の空気が変すぎます。また織田くんが試合時でもわりと会場とコミュニケーションを取ってしまうタイプなので、よりいっそう会場が浮ついてしまった感が。アクセル踏み切れず。1Aにすらならずに0点っていうのは大きすぎた。コンビネーションジャンプは織田くんらしい素晴らしい幅と流れのあるジャンプだったのですが、3Fの着氷でまた乱れる…。ああ。ステップもいまいちキレがないし。にもかかわらずスピンだけはすごかったですが。ランビのスピンが有名ですが、実は新採点下でのスピンでもっとも質がいいのって織田くんじゃないかと常々思っています。ただ、回転数とかでなにげに点の取りこぼしをしててもったいないのもあるし、同じようなポジションばかりでバリエが少ないので見劣りしちゃう部分もあるんだけど。バリエ増やしてほしいなぁ。柔軟性からしていろんなポジションできるはずだし。
チェコのトマシュ・ベルネル。SPとは話がズレますが。私、彼のことはすっかりベルナーとして覚えてしまってるんですが、世の中的には二転三転の結果本国読みと思われるトマシュ(あるいはトマーシュ)・ベルネル(ヴェルネル)って表記で落ち着いた模様。基本本国読みの方がよいとは思ってるものの、読み方の浸透が遅かったのでベルナーで馴染んでしまった…。直せない。困ったな。キム・ヨナも一年ぐらいいろんな読み方ありましたもんねー。
さて、今シーズンはユーロ銀メダル。本当に一気に伸びてきました。スケカナ時、変プログラムで目を引いたのと同時にバランスの取れたいい選手だなという印象を持ったのですが、本当に来ましたねー。
スケカナ以来見るのは二度目のこのSP。改めて見ると衣装は本当にトンデモでぶっ飛んでますが、プログラム自体は普通なのか笑いを狙っているのかよくわからないプロですね。衣装だけが際立って浮いています(笑)。演技内容は3Aが抜けてしまって1Aに。しかし、このミス以外は全体にいい演技。いやー、本当に隙がないな、こいつは。スケーティングもよく伸びて雄大ですし、足元もよく動いてますし、演技自体も伸びやかでいい演技。スピンもしっかりレベルを取れるし、ステップもすごく良い。ジャンプも伸びやかで綺麗なジャンプ。1A以外は本当取りこぼしがない演技でした。惜しかった。キスクラでプレゼントのピンクにグリーンのリボンのついたクッションを抱えてウィンクとかしちゃってるよ(笑)。この人もルックスいいですねー。
来ました、カナダのジェフリー・バトル。この人はもともと顔立ち自体イケメンとは言え雰囲気がどっちかっていうと気のいいあんちゃん風味なんですが(口でかいし)、オンアイスだと本当いい男オーラ出しますね。演技前とかすげぇ美形に見えるもんなぁ…。最初のジャンプは文句なしでしたが、3A、3Lzと着氷が危うかった。でもこらえました。とりあえずジャンプでこけさえしなければ、そのほかの要素は抜群な選手なので、もううっとりしてみてしまいますね。高橋さんと比べるとコクみたいなのがないんですが(エッジがそんなに深くないからだと思う)、その分本当に美しい優雅なスケーティングです。この辺になってくるともう好みでしかないですね。ステップも本当優雅っつーかなんつーか。姿勢が常に尋常じゃなくぴしっとしてるし、スケーティングも美しすぎて隙がないぐらいだし、とにかく音を拾うセンスがすごい。ステップとか本当すごいですよね。うーん、やっぱり素晴らしい。ジャンプが若干危うかっただけの素晴らしい演技でPB更新。会場全体をうっとり〜な空気に変えた感じでした。すごい選手だよなぁ。ジャンプは弱いので彼が勝つとスポーツとしてどうなの的な空気になるときもありますが…いやー、やっぱりオンリーワンのすごい選手です。でも、PB更新でしたが、PCSは7点台半ばで意外に伸びなかったんですよね…。
アメリカのライサチェク。彼のこのプログラムは最初のポーズが変すぎていつも気になります。SPからの4回転に初挑戦。ですが、4回転がうまく着氷できず、お手つきのステップアウト、セカンドジャンプが(一応跳んだんだけど)認定されませんでした。SPではいちばん痛いミス。でも、挑戦したのはかっこよかったです。これからはクワドジャンパーとして名実ともにトップグループに仲間入りだぜ的な。それにしても手足が長いなぁ。オリエンタルな曲調とこの長い手足を活かした不思議な振付がよく合ってます。ただ、ジャンプが低くてあんまり浮き上がらないので、体の大きさに比べて若干見劣りするかな…。TESはコンボが失敗しちゃいましたから低いのは当然ですが、PCS低いんだよねぇ。7点台前半。TRは6点台。あれ?失敗したのにPB更新でした。なんで?
最終グループ。6分間練習の高橋さんの様子が一瞬映りましたが、うーん、やっぱりいつもよりは全然滑ってない感じでしたねぇ…(杉田さんはよく滑ってますと言ってくれてましたけどね)。
ディフェンディングチャンピオン。ランビエール。実況の小林さんに「21歳です」と言われたとき思わず「うそっ」と言ってしまいました(笑)。いや、知ってるんだけど、改めて言われるとびっくりするよなぁ…。
毎度ながら鬼門の3Aですが、今回の転倒はちょっとダメージの大きい転倒で、お尻でずいぶん滑っていってしまいました。そして、その次のコンビネーションは4-3のはずが3-2。3-3にすらなりませんでした。ううーん、これはちょっと痛すぎる…。しかし、体のラインとか動きは本当に柔らかくて綺麗。ステップもスピンもそういうラインで魅せますね〜。スケーティングの伸びとかはそんなに感じなかったんだけど、それを補って余りある魅力ですね。とにかく見栄えがします。しかし、やはり調子が良いようには到底見えず、今回はやはり無理だな…と思ったんですけどね…。まさかこの状態から、フリーであの演技をかますとはなぁ…^^;。しみじみ。
フランスのジュベール。来ました。堂々と背中に007をしょって……(笑)。考えてみたらSPもフリーもどちらもランビのあとだったんだね。ところで、私はいままでこのSPをずいぶんネタにしてきましたが、気がついたらこのプロはずいぶんよく見ました。もちろん放送があったというのがいちばんのポイントですが…実は録画したDVDを見返してた(笑)。フリーは曲調もなにもまったく全然覚えてないのに、007は振付も覚えていたほどに…(笑)。
さて、演技です。冒頭、4-3!いやー、なんかぞくっとしちゃいました。この瞬間の会場のどよめきを聞くと、ああ、やっぱりこの人が今年の王者だなと思いますね。たった一人、SPで完全な4-3を決めた男だもんなぁ。こういうの見ると、やっぱり高橋さんも今後はSPから4回転、入れていってほしいですね。点数的にはリスキーなだけかもしれないけど、やっぱり印象面で格の違いみたいなのが出てくるよ、うん。
…とかなんとか書いたけど、そのまま続けてみてたらやっぱり笑いが止められない…(笑)。4-3決めて3Aを決めてかっこいいのに、そのあと指鉄砲であちこち撃って回ってたり車のハンドルきゅーんと切ったりしながらステップしてるのを見ると、どうしても「…うはははは」とわらけてきてしまう…(笑)。格もへったくれも…(笑)。いや、困ったな。なんでこんなに何度見ても笑えてしまうんだろう。もう飽きたとか思ったのに。最後の表情は負けず嫌いの子どもが「どうだ!」って言ってるみたいで微笑ましいですね〜。あれ?うーん、格はどこへ?(笑) ああ、相変わらず楽しかった。点数は当然高く、PCSは全部7点台後半、PB更新です。どうでもいいけど、いつのまにかコーチがサルのぬいぐるみを抱っこしててちょっと気になる。
アメリカのウィアー。今シーズンは不調ですね。私にとって彼の印象はトリノのSPの瀕死の白鳥なんですが、今シーズンはちょっとイメージを変えてきました。私的には曲が好きなので、好きなプログラムではあるんですが、どうも馴染んでない感は最後まで抜けなかったかな〜っていう感じ。3Aはとても綺麗。3-3もOK。しかし、ステップからの3Fでステップアウト。うーん、決めきれない。でもそれ以上に気になるのはステップの薄さかな。特にストレートラインは薄く感じましたね〜。あと、スピンももちろん悪くはないんだけど、みたいな感じで、ちょっとここ!っていう決め手に欠いてる感じもありました。あ、でもそういえばシーズン初めはむちゃくちゃ回転が遅かったんですよね。そしたらずいぶん仕上げてきたんだな…。とりあえず不調の今シーズンにしては、よくまとめてきたと思います。それにしても、日本語が上手ですね、この人は。ドウモアリガトウゴザイマシタ、ニッポンノミナサンコンニチワ、アリガトウニッポンアリガトウアリガトウ言ってます。
来ましたよ、高橋さん。正直ワールドのSPは今まであんまり見返せませんでした。フリーはいっぱい見返したけど。最初に見たときの「ああ〜!!><」というイメージが強すぎたせいか、今見返すとそこまで悪くないかも。3Aと3Lzは本当綺麗ですしね。失敗した3Fも跳んだ瞬間はふわっと浮き上がってて綺麗なのになぁ。頑張ってセカンドに3Tをつけたけど、結局これダウングレードされちゃったんですよね。で、結果的には3Tを最初から諦めて2Tを跳んだほうが点が高かったんですが…でも、SP後のインタビューでの「ファーストジャンプが失敗しちゃったんですけど…でも、2回転にしてもしょうがないんで、3回転跳びました」っていうのが彼らしくて好きでした。本当はしょうがないってことはないんですけど(だって2回転にしておいた方が点は高かったんだから)、いかにも彼らしいなと。演技者としての彼の意識は基本旧採点なんですよね。
初見ですごい気になったサーキュラーは、しょっぱながズレちゃったんですね。でも、まぁ完全に合ったのは二回目のジャンプでもうステップ終わるがなってところでしたけど一回目のジャンプ辺りでもうだいぶん合わせてたから気にならない程度にはなってましたね。ああ、でも、やっぱりいつもよりスケートが伸びてないなぁっていう感じはしちゃうね…。シットスピンは、本当に高い^^;。回転はシーズン初めに比べたらずいぶんよくなったとは思うんだけど。シットどうにかしないとまずくないのかなぁ。いつかシットと認定されずに痛い目を見そうで怖いのですが。ていうか、実際フリーではシットスピンのはずがアップライトスピン認定されてたし。フリーだったから問題なかったけど…。
キスクラでは時折渋い顔をしつつもオロCの人形(なぜここにオロC人形がいる)でご挨拶。点数は本来の点からすると全然低いですが、順位はとりあえず3位。順位を見た高橋さんがちょっと息をついて「よかった…」とほっとしてました。メダル争いから脱落せずに済んだってことでほっとしたんでしょう。モロゾフはちょいちょい高橋さんに話しかけてるけど、何話してるんだろうな。
フランスのプレオベール。なぜによりにもよって高橋さんの次の滑走順になってしまったか…。ううーむ。ほんっとーにスケートが滑らない選手ですよね…。どんだけ氷撒き散らすんだよと思うけど…憎めないなぁ。本当に憎めない(笑)。相変わらず楽しいプログラムです。ジャンプもミスがあったし、やっぱり怪我の影響か、調子がよかったときの無駄なまでのパワフルさには欠けたかもですが…やっぱり楽しいプロです。意味不明で愉快な動きだらけ。会場を盛り上げてくれますよね。うーん、これだけジャンプ跳べて軸曲がっても無理やり着氷できるようなすごい身体能力があるし、これだけ動いても全然平気なスタミナを誇るのに、なんでスケーティングがこんなによくないのでしょうか。もったいない。いや、でも、その欠点を補うべくモロがこの愉快プロを作ったんだから…その欠点がなければこのプロはなかったんだよね。そう思えばいいのかもしれない。点数は…とにかく加点がつかないんだよね、この人。なのでジャンプでミスってしまうとどうにも取り返しがつかない感じ。
最終滑走。カナダのサンデュ。誰からも「特異な選手」認定を受けてますね(笑)。実況の小林さんも解説の杉田さんも二人して大変含みのある説明をしてくれてます。才能は間違いなくあるはずなんですけど…残念ながら今シーズンは一度も「いいサンデュ」や「素晴らしいサンデュ」が出てこなかったので、私は一度も拝見したことがないです。残念だ。
プレオに続いて、とても変な曲ですね。なんかウーッハッとか言ってますが(笑)。ジャンプはひとつ転倒、ひとつ着氷で乱れ。彼も3Aが鬼門だそうです。こうやって見てると3Aって難しいんですね。トップ選手でも苦手な選手がけっこういる。
とても面白いプロなんですが、ジャンプミスで全体にしょんぼりした感じになっちゃったかなぁ…。
とゆーわけで、SP終了。1位ジュベールが83.64でPBを出して、2位とも4点差近くあり、アタマひとつ抜けました。2位バトルと3位高橋さんも5点差があり、ジュベールと高橋さんは実に9点差。なかなかに逆転の難しい点差がついてました。反面、3位の高橋さん、4位のウィアー、5位のライサは非常な僅差。高橋さん、すごく難しい位置に入ってしまっていたんですよね。上を狙うには点差が大きく、下からの追い上げはとても厳しい。しかも僅差で5位ならともかく、なまじか3位。高橋さんとしてはもちろん金メダルを狙うとは言っていましたが、とにかくなにがなんでもまずメダルがほしいわけで。最低限メダル確保と考えて、守りに入ってしまってもおかしくなかったなと今になって気付きましたよ。
わぁ、なんか、どんどん一人頭の文章が長くなってしまったな^^;。こんなに長く書くつもりじゃなかったのに。