ミステリ・オペラ
2009.03.17(Tue)
いやはや、もう読み終わらないかと思いました。上巻前半を読むのに時間がかかってかかって。まぁ私の場合初めて読む作家さんのときにはいつものことなのですが(読みなれてくればけっこうスピードは早い方だと思うんですけど)、これがなにぶん超大作なので「いつものこととか言ってる場合じゃ…」と焦りました。
いや、この本だけだったならまた延長して借りればいいと思って焦らなかったと思うのですが、今回はなにぶん後ろに有栖川のこれまた大作「女王国の城」が控えていて、しかもこれはおそらく予約が入っているので延長ができないだろうと思われたもんで。そういう状況ならなんで女王国を先に読まんのじゃという感じですけど、いやなんつーか美味しいものは後回しにする性質があるのと、この作家さんは初読なので読みきれるか自信がなかったので、後ろにエサ(女王国)をぶらさげとけば強制的に読まざるをえないだろうという思惑でした(笑)。
結果としては一週間以上かかって上巻の後半に至ったところで思いきりエンジンがかかりまして、そのまま一気にラストまで読了。いやはや…なんだか読みきったときにはぜぇぜぇしちゃいました(笑)。なんつーんでしょう、詰め込めるだけ詰め込んで、ぶん回しにぶん回したパワフルな話。これぞまさに力作って感じで。まぁもともとこの作家さんがそういう人だと思いますが(これまで読んだことなかったけど、勝手にそういう作家さんだというイメージがあります)。あえて言えば大作を書きまくってた頃の島田壮司を思い出すぶん回しっぷりでした(笑)。
前半の次から次へと大量に積み重なっていく謎もすごいものがありますが、怒涛の解決編もすごいです。つーか、あまりにも大量の謎と、あまりにも大量の解決編に、「えっと、これはどの謎だっけな?」とか思い出さなくてはならないほど(笑)。正直に言って粗はたくさんあるように思いますけど、なんだか「細かいことは気にすんな!」と物語に言われてるような気がしてしまいます(笑)。そんぐらいパワフル。
検閲図書館という設定がすごく面白かったです。これ一作にするのは惜しいぐらい面白い設定だなぁと思ったら、続編があるみたいですね。でも、ミステリ・オペラと違って全然タイトルや評判を聞いたことがないので、出来がちょっと心配かも。検閲図書館は気にかかるから読んでみたいけど…。