新宿鮫
2009.03.18(Wed)
極めて私らしからぬ本を読みました。自分で言うのもなんですが、なぜ私が新宿鮫?と思います(笑)。
以前からちょっと気にかかっていたのです。大極宮の京極と宮部を読んでいるのにボスの大沢さんの本を読んだことがないというのが(笑)。で、まあ大沢さんを読むならやはり名高い新宿鮫だろうとは思ってたのですが、なにぶん私のテリトリー外すぎるジャンル。というわけで手を出してなかったのですが。
まぁぶっちゃけハードボイルドって過去読んだことがないので読んでみたら好きな世界かもしれないじゃないか…ってことはないにしても(おい)、面白いのは面白いかもしれないじゃないかとは思ってたんで。新宿鮫は評判から見てもまず面白くないわけがないだろうし、本の情報に疎くなっているため最近ブックガイド代わりにしている過去のこのミスランキングで見てもがっつり一位を取ってましたしね(生ける屍、ミステリ・オペラ、新宿鮫と全部このミスで気にしてた作品なわけです。ミステリ・オペラは本格ミステリ大賞も取ってたのでそっちでも引っかかってたけど)。
感想としてはハードボイルドって意外にとっつきやすいというのがまず最初にありましたね。大変読みやすく、昨日までミステリ・オペラで苦心してたのとは裏腹に一日でさらりと読了。構成も細部まできっちり作りこんであって、面白かったです。ラストに向けた盛り上がりもぐいぐい読めちゃいます。鮫島さんも勝手に、もっとなんつーかハードなお人柄かと思ってたけど、そんなことはなくてとっつきやすかったです。桃井さんとかかっちょええし。晶はちと気恥ずかしい感じもありましたけども、主人公の恋人という私的にはちょいちょいうざく思われがちなポジションだけど、キャラは好きでしたし。
というか、私、なんだか「こういう世界は知っている」という感じでデジャブってて。ぶっちゃけなんだか馴染み深い世界だったんですよ。でも、私はハードボイルドは読んだことがないんです。かろうじてハードボイルドに近いかもしれんのは高村薫ですけど、高村薫とは別段デジャブらない。で、考えてみたら、ジャンルが違うんだけどこういうキャラクター観の本をけっこうたくさん読んでたんですよ。何かと言うと、魔界都市シリーズ(笑)。あるいは夢枕獏とか(笑)。かたや伝奇小説、かたやハードボイルドでジャンル的にはまったく違う世界観なんですけど、その中に生きるキャラクターたちの美意識とかロマンとかはすごく似ていると思う(笑)。とゆーわけで、そこらへんを読めるなら、けっこうハードボイルドもイケるという奇説をとなえてみます(笑)。