KOKO日記

女王国の城

2009.03.19(Thu)

ハードカバーの分厚さにちょっとビビりつつも、あまりにも楽しみにしていて、逆にもっとあとにとっておきたいと思うほどだった女王国。でも、せっかく借りたわけだし、楽しみにあとに取っておくっつってまた何年も経っちゃっていつのまにか文庫化してましたとかなってもアレなので、意を決して手に取りました。しかし、もう返却リミットまで二日しかなく(予約が入ってるので延長もできない)読みきれるかどうかというのもかなり賭け。
そんなわけで「うむ、読もう!」と思って開けた瞬間に「うっ、二段組…」と呻いてしまいました(笑)。双頭ほど字は小さくないけど(でも最近の本にしてはかなり小さいのでは?)、やはり物理的な量はハンパないです(笑)。

で、読みきれるかなぁ〜とか言ってたのに…ああ!うっかり一晩で読了してしまいました!!楽しすぎて!!

黙々とひたすらに読み続けてたら、なんだかちょうど風呂敷たたむぜって感じのシーンに至ってしまいまして。その時点で3時50分…。あと1時間ちょっと(5時には寝たい)で解決シーンを読み終われるか。せっかくの解決シーンなんだからじっくり読みたいし…ああ!!でもむっちゃ読みたい!!!というわけで、こういうときに必ず辛抱のきかない私は結局エンディングに向かって突入してしまって(笑)もう読み始めてしまった以上ラストまで一気読みするしかないでしょう。

あー楽しすぎた。マジで。読んでて幸せすぎました。楽しすぎて興奮状態で読んでました(笑)。

ミステリーとしてはやはり双頭の悪魔の方が上(3回の挑戦状は伊達じゃない)だと思います。でも、それとはまた違うベクトルで有栖川のワン・オブ・ザ・ベストであると思います。つくづく感慨深いのは有栖川の15年ですよ。いやもう、ホントうまくなったなぁ…(不遜な(笑))。とにかく作家でありたい、作家であり続けたいという思いがすごく強いらしい有栖川氏、作家であり続けるために正面から努力してきたんだなぁという感じがすごくします。新本格第一期組のなかでは珍しく、寡作になった時期があんまりない(長編が少ない時期でも短編を書きまくってたり)というのも、上記のような有栖川の思いが根底にあるような気がします。

どっかの対談で作家の誰だったか(すんません、忘れた)が「有栖川さんは火村シリーズのときは全力を出してない気がするんですよ。それは手を抜いてるということではなくて、本当はオーケストラでばーんとできる力のある人があえてアンサンブルとかで演奏してるみたいな感じで」みたいなことを言ってたことがあったんですが、これ読んだとき「そうそう!」ってすごい同意したんですよね、私。で、女王国を読んだらよりいっそう同意しました(笑)。私は火村が好きだし、わりときっちりまとまってるものが好きなのもあって(この作品は粗があるけどここで良いと思うタイプじゃなくて、基本的には全体の完成度の高いものが好きなんですたぶん)、できたら火村シリーズでもコレ!っていう作品がひとつでいいから欲しい…と思ってはいるのですが、作家有栖川にとっては火村シリーズの存在はとても重要というのも逆に女王国を読んだら痛感しました(笑)。

なんかいろいろ書きましたけど、本当すごく面白かったです。ホントすごく充実した作品でした。

Posted by koko at 05:37 AM | Comment (0)
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