りな日記

「口裂け女2」

2009.03.28(Sat)

怖いらしいと評判だったので。1は別物で2がいいということだったのでレンタル。

開始から25分間にわたる、甘酸っぱい青春ムービーに最初は「私何か間違ってレンタルしてきたかしら」と戸惑いました(笑)。そこからの急転直下はいっそ驚きです。
以下ネタバレ


まとめてみると、幸せな女子高生が口裂け女になるまで、と言う映画でした。怖いというよりやるせない映画でした。主人公のお姉さんの元彼に、お姉さんと間違えられて顔に硫酸をかけられ、そのときにお母さんを殺されそれを見たお父さんが元彼を殺してしまい、みたいな。その後ただ淡々と主人公が孤独になっていく様が寂しいです。何とか学校へ行っても遠巻きにされ、遠距離恋愛中の彼は離れていき、みたいな。それでもあの状態で学校へ行こうとした彼女はとてもすごいと思うし、何でこんな子があんな目に合わないといけないのかとやるせなくて仕方がなかったです。

結局、最後は無意識下で離れていった親友二人と彼を殺してしまったことを姉に知られ、世間体を気にした姉二人に殺されて埋められて。そりゃ、恨んで出てきても仕方がないわとな。
ただこの映画の面白かったところが、この出てきた埋めたはずの主人公がちっとも幽霊らしくなかったところでした。超生身。本当にただ、落ちた穴から出てきたような姿かたちで、私は最初「実は生きてて何とか穴から脱出して復讐に来た」のかと(笑)。そしたら反撃した姉にざっくり包丁でさされてもすごい動くしでびっくりした(笑)。

ラスト、雨の中姉の死体の前で立ちすくむ主人公は怖いというより本当にただただ悲しかったです。あんなに幸せそうに、まっすぐ生きてた子が何で口裂け女などにならないといけなかったんだろうと。最初に25分の、いまどき少女漫画でもないような甘酸っぱい初恋青春映像がこんなところにこんな風に活きてくるのかと思うとですね。やるせないなあもう…。

しかしこの話、時代設定が1978年だったわけなんですが、主人公の彼の顔とかが明らかに現代の顔でちょっとおかしかったです(笑)。あとお父さんが斉藤洋介で、妻が無残に殺され、自分も正当防衛とはいえ人を殺し、最後は自殺を選ぶ哀しい父親像がものすごいはまっててそれがまたしょんぼりしました(苦笑)。自殺する直前に、主人公に「夢はあるのか」と聞いたシーンがやたらと寂しげで困ったよ…(笑)

怖がりたかったので、結構困ったのですが、ホラー映画としてはよかった映画ではないのでしょうか。「金返せこら」って感じでは全くなかったです(笑)。よく出来ていたけど、やるせない…(苦笑)。

ところで近所のツヤタで「ちりとてちん」の8巻を借りている人はさっさと返してください…今週、いつ行っても8巻だけがないのです。先週の月曜日に8巻がないのは確認していて、今週には帰ってきてるだろうと月水土曜日と3回通いましたが、8巻だけが返ってきていないのです…早く…早く続きを見せてください…(>_<)

Posted by りな at 09:17 PM | Comment (0)
Comment