りな日記

「伝染歌」

2009.07.24(Fri)

近所のレンタル屋が8月いっぱいまで旧作全部100円という、かえって心配になるキャンペーンを開始してくれました。…ので、前から気にはなってたけど「AKBって」と借りれなかった「伝染歌」をレンタル。下書きのお供にしながら拝見。ダメホラーだろうなあと思いながら見たんですが、ダメホラーって言うか、ホラーじゃないや。どこに分類するかわかんないけどホラーよりといえばホラーより?くらいのテイストで、多分この監督ホラー撮りたかったわけじゃないと思う。
そんなわけでホラーだと思ってみると全然どうにもな感じなんですが、ホラーじゃないと思ってみると結構楽しかったです。

公開前のCMを見てただけだとなんかAKB48が出張りまくったダメホラー感がしてたのですが、AKBの子達がやってた女子高生達が霞むほどに脇の人たちのキャラが立ち過ぎていました。主人公は多分、女子高生のうちの一人かと思ったんですがWIKIで見ると主演が松田龍平になってるな(笑)。
以下ネタバレ

「歌うと自殺してしまう」という歌を歌ってしまった女子高生達がその謎を解き明かしていこうとするホラー…かな。ホラーじゃなかったけど(笑)。女子高生達はステレオタイプの女子高生だったので取り立てて面白みもなかったのですが(あ、でも一人ガチ百合の子がいてちょっと可愛かった(笑))、その女子高生達と行動を共にする胡散臭い大人たちが面白すぎてたまらんかったです。胡散臭いB旧風俗雑誌編集部の人たちが無駄に個性的。特に伊勢谷友介のフリーダム加減はどうしたものかと。「元自衛隊でその後フランスかどっかで傭兵してました」という経歴はこの話に必要なのかと。更にその行動の自由っぷりがホラー感を台無しにしていきます(笑)。自殺現場発見したのはいいけど、警察にいきたくない女子高生達をカラオケボックスに逃がし、そのままそこで女子高生ときゃっきゃしながらサバゲーごっこする様とか、イチゴパフェを全力で貪り食うとか、挙句の果ての自殺の仕方が頭おかしすぎて面白かった…。この伊勢谷なら榎木津やってもよかったかも、とちょっと思った(笑)(少なくとも阿部寛よりはいいんじゃないだろうか)。

他の編集部員もそれぞれ皆キャラが立っているし、女子高の校長先生や刑事、それから件の歌を歌ってたシンガーの元マネージャーとか、ほんの少ししか出てこないような人たちまで無駄に雰囲気があって困りました。おかしいんだもん。元マネージャーなんて、超能力パフォーマーとかになってんのよ。何の意味があんのよその設定。で、やっぱり変にキャラ立ちしてるしで、本当にこの人、ホラー撮る気ないんだなあと思いました(笑)。そういうとこで懲りすぎると恐怖って半減するよ…(もとより怖くなかったけどな)。

しかし、AKB48の影の薄さも気になります。いっそ出ないほうがよかったんじゃと。秋元さんのごり押しなんだろうなあ、でもやっぱりこの脇の人たちにはもう基本から敵わないので影が薄くなっちゃって、かえってかわいそうなことになったなあと。ほんとに、何でこんな映画になっちゃったんだ…題材は結構好きな題材だったので、もったいないなあ…(苦笑)。
ラストまで龍平に全部持っていかれてたのが更になんかかわいそう…(笑)。ラストの龍平、助かってきゃっきゃしてる女子高生達に背を向けて死んだはずの伊勢谷とぶつぶつと会話してる様がすごく素敵でした(笑)。ここでそんなオチは期待してなかったよ監督、ありがとう…(笑)。

ちょっと困ったことがあるとすれば、どいつもこいつも声が小さいというとこか(笑)。ぶつぶつ喋ってて音量上げてもなに言ってんだか分からないことが多いのですが、どういうことなんだ、うちのTVがブラウン管だから悪いのか(笑)。

そんなわけで思いのほか楽しかったです。でもホラーだと思って見ちゃダメだよ!(笑)

そういえばこの監督は「クライマーズ・ハイ」の人だったのですね。あれも見たいんだよなあ。借りてこようかな。堺さんと堤さんが見たい…。
堺さんといえば「南極料理人」がとても見たいです。3月から通ってるところは近くに映画館があるので嬉しい。帰りに見て帰れるので、映画もモリモリ見たいです。とりあえずは入稿したらエヴァ見に行くんだ…エヴァならきっと8月に入ってもやってる…({MW」も鬼ほど見に行きたかったのですがもう無理だ…(T_T)メガネ玉木…)

Posted by りな at 10:58 PM | Comment (0)
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