Aliens

「ROCKIN'ON JAPAN」2004年8月号

2004.07.21(Wed)

ROCKIN' ON JAPAN」2004年8月号
・CONTENTS(2P)
・「音楽は俺のことを拘束しないから〜」(8P)
---FUMIYAパーソナルインタビュー
・REVIEW「GALAXY」(1P)

っちゅー感じで。実はFUMIYAくんパーソナルですんごいビックリしました。写真は超原色な感じで。上井ちゃんはFUMIYAくんにはネクタイをさせたいのね…(笑)。でも、今回は私はOKです。赤でもこれぐらい渋い赤ならOKだし(ちょっと背景の原色とあいまって暑苦しい気もするけど(笑))。
ところで、いちばん最初の写真のFUMIYAくんはいったいなにを持ってるんですかね?

で、インタビューは…めちゃめちゃ読みでがあったなあ…(笑)。今回のGALAXYに関するインタビューのなかでは図抜けて読みでがありましたね。
っつーか、他はほとんど同じことしか喋ってなかったんだよね(笑)。多分5人でインタビューを受けたらジャパンでも同じ内容になっただろうから、FUMIYAくんパーソナルにしたのはよかったんじゃないかと。

しかし、FUMIYAくん疲れてるっぽいな〜。今回あちこちでちょこちょこ思ってたけど、疲れてますよね…(苦笑)。RIPちゃん全体はDandelionに引き続き調子よさげなんですけどね。GALAXYはFUMIYAくんだけじゃなくて、MC陣もけっこう悩んだだろうなっていうのはなんとなく伝わってくるんですけど、その悩み方もドツボってる感じは受けないんですよね。悩んで悩んで悩んでこうなってみた、はい終わり!みたいな感じで、悩んだなりにスッキリしてる感じを受けるんですが、FUMIYAくんは最後の最後までドツボってる感じがする…(^^;;。むしろドツボったままな感じで(^^;;。
それでもあそこまで仕上げてくるんだから、さすがだよなあっていう部分はあるんですけど。

私的にも、TIME TO GOというのはやっぱすごいディープなところにいっているアルバムだとは思ってて、ただ、私はそれでポップでなくなったとは思っていなかったわけですが。とは言え、そのポップさっていうのは、言うなれば「裏の裏は表!!」みたいな感じで、ディープの奥底に輝くポップだったんですよね。私的に。
なので、TIME TO GOの位置付けは多少異なったけど、ダンデのときにどちらに行くのか?っていうのはすごいあったんですよ。そのディープの奥底にさらに潜っていくのかもしれないという予想図も一応頭の中にはあったわけで。
でもって、やっぱりRIPちゃんはまっとうに表を走っていくんだなあというのがダンデのときの感慨でした。私個人としてはどちらに進んでもよかったんだけど、表を走っていく、より広い人に届けていく覚悟っつーのが見えたので、非常に感慨深かったんですよね〜。あ、そうか。これが古河氏が言うひとつの大きなストーリーか(笑)。

で、まあ、GALAXYはその届けていく覚悟で作られた曲であったと思うわけですが。もう難しかっただろうなあっつーのは痛いほどわかります…。多分ねえ、ディープにもぐるほうがこの先の道は見えやすかったと思うんですよね。インタビューで使われてる言葉で言うと、外側の壁を壊すことに専念できるから。でも、結局RIPちゃんは内側の壁と外側の壁を同時に壊すことを選んで、広がっていく道を選択したわけで、そりゃーそのどこを着地点に選ぶかっちゅーのは難しいよな〜…。

あと、もうひとつ確実に難しいだろうなあって思うのが、RIPちゃんらしいって言葉なんですけど。たとえば「楽ベーみたいな曲がいい」とか普通の人はいろいろ言うし、ファンの人も「FIVEみたいなアルバムが聞きたい」とかあると思うんですけど、本当に「楽ベーみたいな曲」がでてきたら多分ダメなんです。それは「楽ベーみたいな曲がいい」と言っていた人も同じで、ダメだと感じると思う。多分それでは物足りないはずです。たとえそう言われていても、実際にはやっぱり必ずどこかで前のものを裏切ってなくちゃいけないんですよ。かと言って、裏切りすぎてもダメなわけですよね。いや、裏切りすぎても構わないけど(笑)、少なくともRIPちゃんはそういう方法を取るつもりはないわけですよね。ちゃんとRIPらしさっていうのを大事にしていくつもりなわけで。
でも、RIPらしさをまっとうするためにはさきほども書いたように、実はRIPらしさを少しずつ裏切っていかないと続かないと思うんです。
しかもFUMIYAくんの場合は、もともと常に曲ごとになにかしら新しいことをやってるわけで、新しいことをやるっつーのがすでに裏切りではなくなっているわけで…こりゃもう本当難しいですよ。
それでもバランスをとりながらチャレンジし続けるFUMIYAくんってのがインタビューで見えて、そりゃもう白髪も増えるさ、みたいな(笑)。

ここから先はまったくインタビュー内容と離れますけど、私的には現状の最大の活路って、MC陣だと思うんですけどね。RIPらしさを貫きつつ新たな道を切り開く鍵は、リリックだと思う。TIME TO GOのころに、すでに、少なくともPESくんにはそういう自覚があったんで、考えてないわけではないと思うんですけどね。

しかし、TIME TO GOもそうでしたけど、そんなこんなで悩み深くいろいろあるにもかかわらず、曲自体はすばらしくいい出来なのがRIPちゃんのすごいところです。聞けば聞くほど、あのシングルはよいです。マジで。

Posted by koko at 03:02 | Comment (0)
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