KOKO日記

NHK杯観戦二日目

2007.12.04(Tue)

二日目。ホテルのチェックアウトから余裕のある時間があまりなかったので、ファーストフード系で軽く食べていこうと思っていました。が、ファーストフードがうっかり見つからず…。どうしようと焦ってたんですが、ふと「探すので時間を無駄にするぐらいなら、いま目の前にある牛タン屋に入った方がいいじゃないか!」と気がつき、牛タンを食べてきました(笑)。本当移動と会場にいる時間ばかりでせわしない遠征だったので、せめて牛タンを食べてこれたのはよかったです(笑)。

本日は男子FS。
席はとりあえずジャッジサイドは取れたのですが、両日、東西の超端っこ。まぁ端っこは端っこでジャンプを目の前で見られるという利点もあるのですが。で、前日には気付いてなかったんですが、この日のすぐ目の前の西サイドは関係者席で、良く見ると試合の終わった選手やコーチ陣などが居座ってました。で。で。いちばん前に行儀悪く足を投げ出して座っている金髪の彼がどう見てもベルナーくんに見えてしょうがありません…。なにしろ目が悪いので自信はもてないのですが、あの顎はどうしてもベルナーとしか…。いや、でも、待って待って、ベルナーはこれから試合をするはずなんです…。SPで高橋さんを抑えて一位となって、本日は最終滑走で滑るんです。その彼がこんなところでいけしゃーしゃーと観客然として座ってるはずが…と思っていたのですが、最初のジャッジ陣紹介でチェコのジャッジが紹介されたときにものすごい勢いで拍手してた。あああ、やはりベルナーだ!なんであんたがそんなところにいるの!!安藤とゲデヴァニシビリが並んで観戦してたり(のちほど、武田ななちゃんも合流)、みやけんがいたり、濱田コーチ一行がいたり、カナダスケーターたち揃い踏みしてたり、本当豪華な関係者席だったんですけど、そういうのを全部差し置いて、ベルナーがいったいいつまでそこに居座る気なのかが気になってしょうがありません!試合が始まっても普通に見てるしさ!まぁ結局第一滑走のアボット君が終わったところで立ち上がって去っていきましたけど。あー、よかった。

さて。正直に言って高橋さん的にはいい流れとは到底言えない状況です。
ベルナーは乗ってきているでしょう。自爆持ちの彼とは言え、いざというときにはワールドで4回転2回をいきなり決めてくる勝負強さもありますし、日本は験がいいということは彼自身感じていると思います。それにSPの様子から見て、アウェイ的なプレッシャーはあまり感じずに演技ができるでしょうし、きっと彼はお調子者の側面があると思うので(笑)、こちらで思う以上に乗りに乗っている可能性もありますよね。
反面高橋さんはどう見てもピークが試合の二日前に来てしまってて^^;、ここに来て調子を落としてきてます^^;。おいおいという感じですが、試合前に聞いていた練習レポと、SPのときの練習の様子を見てるとやはり調子はピークよりは落ちていると思わざるをえません。
それから、やはり前日の安藤さんの結果を受けると、マスコミ的に高橋さんはしくじれない状況です。もともと優勝を期待されていたけれど、まぁ高橋さんは5位までに入ればGPFに出られる状況だったのでリスクの高い4回転2回の挑戦ができる試合だと思っていたわけですが、この僅差で2位。しかも優勝しなくてはいけないような空気。さらに高橋さんは絶好調とまでは言えない。試合で難度の高いジャンプに挑戦する難しさというのは、ジャンプの難しさだけではないんですよね。そのジャンプを失敗するのはまぁよい、というか初挑戦ではある意味当たり前のことなんですが、それによって演技全体が壊れてしまう…いわゆる自爆を引き起こしかねないところにあります。ここで自爆をしてしまったら、思いきり安藤さんと連鎖したような形になってしまいます。でも、同時にここで挑戦しないと次いつ挑戦できるタイミングが来るか…それに高橋さん個人としてはきっと挑戦したいでしょうし…。
っていうような状況で、4回転を2回入れるか入れないか…そして、入れたとしたら自爆のリスクがすごくあがるし、逆に入れなかったとしても守りに入ったことでのメンタルの崩れもありえるし…。いずれにしても、メンタル的にとても難しい状況。その上、彼はガラスの心臓と言われていたほどの元自爆持ち^^;。自爆しなくなったと言われていても、安藤さんだってそう思われていたわけで…

とゆー感じで状況を見ていたので、いい条件を見出すことはできず、心臓バクバクといえばバクバクです。でも昨日からそんなことを考えてたので、覚悟もある程度決めてきました。SPのときは見てるこちらも「3A乱れるなんて〜!」みたいに慌ててしまった部分があったので、もう4回転2回入れても、1回にしても、転倒しても、なにが起きても、とにかくしっかり見ようと。

で、FS。前置き長い(笑)。一番滑走のアボット君。前日一人かなり出遅れてしまった彼ですが、スケーティングやスピンなど、とてもいいものを持っている選手です。フリーのワルツはとても素敵なプログラムで、ジャンプはところどころ乱れつつも、頑張りました。
中庭君は6分間練習で映ったときに猛然と靴紐をほどいていて^^;「おいおい、この紹介されるタイミングで何をしてるんだ…」なんて思ってたんですが、のちほど報道によるとこのとき靴のエッジのビスが完全に取れてしまう大ハプニングが起きていたそうで。その時点ではトラブルを知らなかったので「うーん…イマイチ…」と思ってましたが、それを聞いたら逆によくあそこまで滑ったな…と感心しました。もちろん…というかまぁミスは普通にいろいろあって、彼にとっていい演技だったというわけではないのですが、それでもその状況であったなら頑張ってよくまとめた方だと思います。その場でバンバンジャンプの構成を変えながら滑っていたらしいので。
全体にジャンプがいまいち決まらない選手が多く、SPと違って点数がかなり低空飛行…。そして一番滑走だったアボット君(彼もそんなめちゃめちゃいい演技だった、というわけではなかったのですが…)がいつまでもいつまでもいつまでも一位に…^^;。昨日の南里くんと同じ状態です^^;。

後半グループの6分間練習。高橋さんの紫衣装はもう特に何も気になりません。ベルナーの「勇名トラ」衣装すらそんなに目に入りません(まぁ距離的に字は見えないしね)。でも、どちらも目だってわかりやすい衣装ですわ。高橋さんはいつもどおりの順番でジャンプを跳んでいっている様子。いつもどおりこの辺はまったく問題なし。そのあと3Aも最初2Aでしたが(これもいつもどおりだったっけな?)3Aをしっかり決めた上に、目の前で3A-2T-2Loを完璧にすごく綺麗に決めてくれました。わーお!これは日米の6分間練習でも(もちろん本番でも)完全なものは見られませんでしたから、初です。嬉しい。で、でも、3A-2T-2Loが入るんですね…。ちょっと心臓がバクバクしてきました…。でも、前日にミスをした3Aは大丈夫そうだと思ったのですが、続いてのクワドが転倒。う、あまりいいコケ方ではありませんでした。もう一回チャレンジして、今度はステップアウト。さらにもう一回行こうとしたところで時間切れ。ううーん、やはり4回転は精度がちょっと落ちている様子です。高橋さんは跳びたいでしょうが、この感じだとモロゾフは1回にさせるかもしれません。というか、クワドコンボを練習してないので、もう1回に決めている可能性もあるなと思いました。しかしクワド1回のときの構成はスケアメと同じかと思ったのですが、スケアメでは3A-2T-2Loは跳んでないし、構成は本当わかりませんね。で、その間のトラ…じゃなくてベルナーはほとんど見られていないわけですが、ときどき垣間見る限り、高橋さんのようにしっかり跳んでいく練習はしないようで、あんまり調子わかりませんでした^^;。

前半グループがいまいちぴりっとせず10点ぐらい差があったはずのアボット君がいまだ一位にいるんで^^;、みんな頑張れーと思ってみていたのですが、後半グループに入ってもやはりぴりっとせず。4Tや3Aなど、難度の高いジャンプをクリーンに成功する人がすごく少ないです。また後半で失速してしまったり。女子みたいに全部グダグダになったらどうしよう…とちょっと不安に…。
で、SP4位につけた南里くん。彼は最初の3A-3Tをすごくクリーンに決め、次のジャンプもクリーンに!南里キターーーーーー!!と思ったらそこからダブルが続いてしまいました^^;。こ、来なかった…^^;。ただ、中盤の二度目の3Aが2Aになってしまったあと、最後の2Aの予定を3Aに切り替えて跳んできたのは、決まらなかったですが、とてもかっこよかったです!戦う気持ちを最後まで捨てずに頑張ってたのがとてもよかったと思います。点数はいろいろ取りこぼしがあって伸び悩んでしまいましたが、点数より印象はよかった。
で、SPでも一味違うところを見せたキャリエールがフリーでも見せました。彼も3Aはクリーンに入りませんでしたからベストではなかったのですが、そういうなかでも、そのほかはきっちり。なんかこう、新世代の新採点対応選手は安定感がありますねぇ。とゆーわけで、ようやくアボット君を抜いてくれました^^;。いや、正直キャリエールよりもアボット君のほうが好きな選手ではありますが、さすがにSP最下位から表彰台までごぼう抜きするほどの出来ではなかったもんで。それではあまりにもグダグダ試合すぎる。

で。高橋さんが来た…。ふー。はー。でも、不思議とSPのときより落ち着いて見られているような気がします。昨日は本当にがちがちで見ていたので。高橋さんも落ち着いている…といいなと思いつつ。最初の4回転で転倒。ああっと思いつつも、正直今日はクワドは決まらないような気がしてたので慌てません。ぶっちゃけ、問題はここじゃない、このあとだ!とここで一番力が入る。次のジャンプは遠くへ去っていきましたが、3F(なぜかその場でわかりました。あんな遠くでよく見分けられたなぁ、私) 助走からしてここがクワドコンボの場所だと思われましたが、回避です。それでいい。次はきっと3A、ここが勝負!!決めた!!サーキュラーもすごい!全体によく動けています。昨日よりも全然滑りも動きも、そして流れもいい。スピンもよくしゃがんでて、しかもよく回れています。そして後半5連続ジャンプの冒頭…きっと3A-2T-2Loだ…決めた!やった!!もうこのあとはひたすら「行けー!!」という感じで、きっとものすごい前のめりになって見ていたと思います。とにかく、この5連続ジャンプのクリーンさとスピード感は圧巻でした。その勢いのままにストレートラインステップへ。すごい盛り上がりです。最後までスピードを落とさず一気に滑りきりました!……最後ちょっと音楽余っちゃったけど^^;。でももうスタオベスタオベです!
本当にすごくいい演技でした。4回転は転んでしまいましたが、まったく引きずらず、そして4回転2回という迷いもまったく捨てて見事に演じきりました。その強さに感動です。よくこのプレッシャーのかかる状況でこれだけの演技ができたと思います。本当に強くなった…。とにかく全体のスピード感が素晴らしかったです。なんというか、オペラ座もそうでしたが、まとまってくるとなんだかこう熱いというか心に迫ってくるプログラムですね。転んだことなど忘れさせる演技でした。まぁあとで「あり?4コンボを3Fにしたのに、後半にコンボが2回しか…。コンボ一個足りねぇや…」と気付いたのですが(笑)。演技後、すごい長いことモロゾフが高橋さんを抱きしめているというか、いつもとは違う感じで抱き合っている映像が映りました。いつもはハグしてもすぐに選手の耳元でいろいろ喋っている場合が多いのに、モロも高橋さんも何も言わずにただハグしているっていう。そのシーンを見て、モロゾフ組としてすごく特殊なプレッシャーのかかる状況だったんだろうな…という感じを受けました。点数は4回転転倒のわりによく出てくれたと思います。特にTESは高かったですね。

そして、ベルナー。これは正直やりにくいだろうと思います。SPのときに比べてちょっと神経質な感じで出てきた感じ。これはバトルの二の舞にさせてはいかんと思い、すぐ気持ちを切り替えました。お客さんの多くもそう思ったのか、歓声はとても大きかったです。でもって、冒頭の4回転をとてもクリーンに決めました。うわーーーーー!!ベルナー、キターーーーーー!!そのあともジャンプ、クリーン!!このままべルナーがクリーンな演技をしたら負けるかも…てか、ベルナーは多分ジャンプ構成はほぼ高橋さんと同じだから、高橋さんが転倒した以上、クリーンな演技だったら負ける。でも、仕方ないもんね。なんか高橋さんが本当素敵な演技をしてくれたので「優勝しないと」みたいな感覚が消えたみたいで、すっきり気持ちを切り替えて見られました。とてもいい演技。ただ、SPほど伸び伸びとはしていない感じ。やはりプレッシャーがあるのか。中盤3Aが抜けて1Aになってしまいました。1ミス。でも、直後の3Aはクリーンに成功。それ以外にはミスなく、最後はヘッドバンスピン…っていうか、なんですかそのスピン(笑)。なんで頭振るんだ(笑)。最後のスピンでうっかり笑ってしまったじゃないか^^;。とにかく気迫のヘッドバンスピン(笑)で、最後は吠えました!!うおー!闘志溢れるベルナー!!スタオベスタオベです!!きゃーーーー!これはすごい勝負になりました。1ミス同士ですが演技はどちらも文句なく良かった。プログラムの違いかもしれませんが、全体的なスピード感、世界などの面では、高橋さんの方が上だったと思いましたが、正直ベルナーが上に来てもまったく違和感はありません。どっちが上でもありだな…と思いながら、点数表示を待ちましたが、高橋さんの勝ちでした。結果的には1ミスの中身で決まったと言えます。新採点の「抜けるのが一番ダメ、回転してコケろ」の典型的な勝負となりました。高橋さんはミスしてもパンクはしなくなったもんなぁ…。

あとから知りましたが、ベルナーはもともと4T一回3A一回の構成だったみたいですね。二度目の3Aは一回目がパンクしたので急遽2Aから切り替えたみたいです。そうだったのか。高橋さんと同じ4T一回3A2回構成だと思ってたわ。

ところで4Tが決まらなかったのに高橋さんが勝ったということでベルナーが不満だったらどうしようと、何しろ気迫のこもった演技だったもので一瞬不安になったのですが、ベルナーはとってもいい人でめっちゃニコニコ高橋さんとハグしてお互いに健闘をたたえあっていました。よかった。女子FSがなんというか消化不良な感じの試合内容だったもんで、最後の男子FSでこんないい勝負が見られて、そしてお互いに全力を尽くしたあとのさわやかな感じがすごく嬉しかったです。見に行けてよかったと心から思いました。本当よかった。

わーん、長すぎるので、エキシはまたあとで。

Posted by koko at 12:47 AM