ご意見いろいろ
2007.12.19(Wed)
平松部長から高橋さんのロミジュリに対してプログラムの構成などで厳しいご意見。
まぁ正直に言って、ネットなどでは最初からずっと言われていたような内容で、素人目から見た印象と玄人の見た印象って、実はあんまり変わらないんだなと実感。そうだよねぇ、ポエタはやっぱり素人目から見ても玄人目(ジャッジ)から見ても名作だものねぇ。でも、正直、今シーズンのジャッジはやりすぎだと思うけど。SPでジャンプを全部失敗しても3位とか、どんだけー!!とさすがに辟易してしまった部分がありますし。昨シーズンが4回転を跳ばないとPCSが伸びないっぽいぞというTESとの連動傾向があったため、今シーズンはその反動でTESとの切り離しただけではなくて芸術方面が重視されているのだと思います。となると、今シーズンのバトルとか可哀想なのですが…。昨シーズンの傾向を見て「やっぱりクワドを跳ばないと駄目だ」と4回転をどうにか入れようとしてジャンプが崩れてしまっている現状。無理をしなければ彼は本当に芸術性の高い選手なので、今シーズンのジャッジ傾向ならグングン点が伸びたでしょうに…。なんというか、もう少しジャッジはどうにかならないのでしょうかね。こう毎年基準があっちゃこっちゃにぶれるとねぇ…。
でも、実を言うと高橋さんのPCS自体はまったく伸び悩んではいなくて、むしろ伸びています。今回は比較対象がポエタなので負けたように見えますが、シーズン通してポエタに次ぐ二番目のPCSを出してると思います。ここまで高いPCSは見てないと思いますから。8点台を出すジャッジが半数近くいるというのはもうトップの評価をもらっているのは間違いありません。ポエタに負けたといっても、ポエタはもうアレですよ、本田のアランフェス、荒川のトゥーランドット、ヤグの仮面の男、プルのトスカ(でいいのかしら?)みたいなもん。ランビといえばポエタになるはずです。そういう歴史に残るプログラムですアレは。その意味ではもしかしたら高橋といえばヒップホップスワンになるのかもしれませんが、個人的にはそれ以上のプロが出てくることを望んでいます。ハイ。
話がズレましたがそういうわけで、プロトコルを見る限りはロミジュリの点が伸び悩んでいるわけではないと思うのですが、この記事の内容は平松部長が実はジャッジの点数には明確には出てきていないジャッジの要望を高橋さんサイドに伝えている可能性があります。だとしたら素直に受け入れて修正するのが吉です。というか実際修正はしてほしいんです(笑)。したほうがよくなるだろうというのは、素人目にも最初から思っていたことなので。ステップがオペラ座と似ているとか、スピンが全部同じに見えるとか、二つのステップで何で同じ曲使ってるんだ似た印象になっちゃうじゃないかとか、平松さんの言っていることはぶっちゃけネットでも最初から言われてたことでした。なんというのかプログラムってプログラムというだけあって4分半の中でもなんというかドラマというかストーリー(というのは物理的なストーリーじゃなくてもいいんですが)というか、要するに起承転結が必要なのですが、その辺の構成がうまく配置できてないような感がありましたし。でもって、肝心のステップは、高橋さんの労多く実が少ないという印象がありましたし…。ステップだけじゃなくてとにかく高橋さんは見るからに最初から最後までとっても大変で鬼頑張ってるプログラムなのに、その見返りはあまりにもフツーの点数でないかい?っていう部分が(PCSじゃなくてTESの方で)ありましたから。
でも、別にPCSが出てないわけじゃないっつの。つか、出てるっつの。PEなんかランビより上だよ!ということは言っておきたいのですが(笑)。
ロミジュリについては最初の印象がやはりオペラ座と似ていて、あと全編通して盛り上がりすぎてて(笑)どこが本当の盛り上がりどころなのかわかりづらいというのがありました。でもスケアメで高橋さんが滑り込んできたことで音楽表現がよくなっていたので、それ以降私自身はOKを出していたのですが…半面、高橋さんの音楽表現が頼りのプログラムだなとも感じていました。高橋さんでなかったら多分退屈なプログラムなんじゃないかな…と。まぁもっと言えば私はオペラ座もそういう部分を感じていて、ただ、オペラ座のときはモロはあえてああいうプログラムにしたんだろうと思っていたのですね。いつぞや書いた気がしますが、ドラマ性が足りない部分は高橋さんの表現力が補ってくれるだろう、みたいな感じだったんじゃないかと。で、オペラ座が成功したのでまたこうなったのかなとも思うのですが、心配なのはオペラ座よりもプロ自体にあまり工夫が見られないこと。オペラ座は音楽編集などは凝っていてオリジナリティがありましたし、スピンなどもドラマを表現する意欲を感じました。シーズン最初のスローパートでのレイバックスピンの配置などは絶妙でしたし(ああ、失われたレイバックスピン…)、レイバックが失われたあともレイバックには敵わないにせよそこはかとなくロマンチックな雰囲気のあるスピンをやろうと努力してました。まぁ曲に合わせてわざとゆっくり回っているのか単に失敗スピンなのか判別できないときもありましたけど(笑)。で、そこら辺の心配りがロミジュリにはあまり見られず、その辺は正直「ああ、モロ時間がなかったな…」と思ってました。スワンに気合入れすぎてロミジュリまで手が回らなかったんだろうと。
個人的に今のところ高橋さんとモロの作品として最愛なのはオリンピックシーズンのラフマニノフです。だから、本当はロミジュリも戦闘的な方向ばかりじゃなくて、ロマンチックというかエレガントというかそういう方向性がもう少し出てきてくれたほうが好みです。あのスローパートの部分をマイムだけじゃなくてもっとスケートで表現してほしい、なんだったらあそこでステップを踏んでくれてもいいぞ、そしたら全然違うステップ二つになって表現の幅広さが出せていいじゃないかぐらいなもんです。でもなあ、ロミジュリをわざわざああいう編集にするわけだから、多分モロはああいう戦闘的な方が高橋さんには向いていると考えているんだろうしね…どうなるのかな。でも、まぁいずれにせよ、全日本後に手直しすると記事で出てたらしいですし、元からモロはロミジュリは修正を加えつつシーズンを進めていくつもりだったと思いますので、きっと頑張ってくれるだろうと思います。頼んだぞ、モロ。