KOKO日記

あしたの、喜多善男

[映像] 2009.06.17(Wed)

8日間で11話一気に見終わりました〜。ああ〜、面白かった〜!!

以下ネタバレ含みますので、見るかもしれない人は回避よろしく。

前半の思わせぶりな謎を積み上げていく感じは毎度ながらの飯田譲二で、そういうところ大好きなのですが、反面ギフトやナイトヘッドなどの例を思い出すとその積み上げた謎の回収がさほどすっきり綺麗じゃないっていう^^;;。でもまぁナイトヘッドぐらいむちゃくちゃな話ならそれはそれでなぞめいた雰囲気を楽しめばいいと割り切れるのですが、ギフトはけっこう不満が残ったんですね。で、喜多さんももちろんナイトヘッドのような話ではないので回収してほしい方の路線だったんで、楽しみつつも若干の不安も抱えつつ見てました。

しかし、今回は7話からいざ!という感じでまとめに入った辺り、全体の構成がすごくきっちり計算されてました。7話であんなに視聴率がひどかったにも拘らずエンディングが変更になりましたもん。なんでかというと、そこで謎の一端が解けて全体像がちょっと変わったんですね。で、それを踏まえた映像になったのです。

いや、実は私、初期EDのときからあの映像が全体の構図を暗示しているのではないかと思ってて、でも初期EDはみずほがゴールの女神だったので、それは勘違いかなぁとも思ってたのです。だって、喜多さんの主観はともかくどう裏を読もうとしてもやはりみずほは喜多さんの女神ではないし…(「いやなのいやなのいやなのおおおお!!」じゃなぁ…)。
でも勘違いかなぁと思いつつも、初期EDから平ちゃんは喜多さんの傍にいて助けてくれる存在だったので、EDを根拠に平ちゃんは裏切らないでいてくれるんじゃないかなぁなんて期待してた。

したら、謎の一端が解けた7話でばっちりそれを含んだEDに変わったんですよ(喜多さんが通り過ぎた後ろのブラック三波)。しかも、みずほが最後のゴールの女神のままのように見せかけながら、実は喜多さんはみずほの横を通り過ぎていくのです。やはりこれは話を暗示している!と思いました。で、やはり最後まで平ちゃんは喜多さんを助け、背中を押していく存在だ!そんでもって喜多さんは喜びながらゴールに飛び込んでるし、どうなるかはわからんがとにかくハッピーエンドなんだろう!…というところまではよかったのですが…

そのあとのシーンが実はすごく心配でした^^;;。ED最後の喜多さん、喜んでゴール駆け抜けたあとになんだかつまずいてコケかけてるのか落とし穴だかで落っこちそうにだか、なってるんですよね^^;;。
なので、おそらく喜多さんは平ちゃんも助けてくれるだろうし、自殺はしないだろう。でもそのあとになんかすごくどうしようもない阿呆なことで死んじゃったりしたらどうしよう…ってのがすごーーーーーく心配でした^^;;。ラスト3話辺りを見てる辺りはもう、これは綺麗にまとめてくれるというのは確信してたんですが、最後のどんでんがあるんじゃないかってのだけが心配で心配で(笑)。

なので、最後、平ちゃんは危うく落ちかけましたけど(笑)、本当二人とも無事でよかったですわぁ。「世界一不運な男」というサブタイトルも本当心配だったんですよぅ(笑)。

というわけで、心配は杞憂に終わって、いいドラマでしたーーーーー!平ちゃんとしのぶがすごくお気に入りでした。というか、この二人を好きというのは結局喜多さんにものすごく感情移入して見ていたということなんですけどね。だって、損得関係なく本当に喜多さんに生きててほしいって思ってた二人だからね。しのぶは奔放で何を考えてるんだかいまいちわからない子だったので心配は心配だったのですが…でもなんだかわけわかんないけど最初からずっと可愛かったってのはすごいですよね。後半は喜多さんのこと本気で好きで生きててほしいって思ってるってのが前面に出てくるので可愛く見えるのもわかるけど、前半は本当わけわかんない子でしたもんね。なにげにこの女優さんすごくうまいのではないでしょうか。

それにしてもいまさらながらコヒさんはやはりすごいですなぁ。善男とネガティブ善男と、そして一体になった新しい善男と全部演じ分けてましたもんね…。あの一体になったときの叫びはたまりませんでした。あと龍平もやっぱうまいなぁって思いましたね。なにかを持ってる感じの男ってのはハゲタカで見てきっともともと得意なんだろうなぁと思ってましたけど、今回の平ちゃんはわりと普通の男で、ちゃんと違う感じになるもんですねえ。いい役者さんが揃ってるドラマでしたよ。生瀬さんも楽しかったなぁ。

喜多さんと平ちゃんのコンビがすごーく好きでした。あ、そうだ、平ちゃんと言えばリカと別れちゃったんだな。いやダメになるのは当たり前っちゃ当たり前だったのですが…つーかもっと早いうちに決定的にダメになるのかと思ってたのですがそんなことなくて最後まで平ちゃんはリカに優しくて理解者だったので…別れないのかなぁと思ってたのですが…。そこはちゃんと筋通したんだなぁ。筋通したと言えば、喜多さんとみずほももっと甘くするかと思ったのですが、遠くから見つめあって少し微笑んで別の方向に歩き出すっていうのもそうですね。なんつーか、いろいろ本当しっかりしたドラマでしたねえ。若干いろいろ都合よすぎた感じだったのは三波周りぐらいかな。でも最後は出てきませんでしたし、そんなに気にはなりませんでした。森脇も後半はいかにも怪しすぎたけど、楽しかったし。

しかし、飯田譲二だから謎がうんぬんというところを期待してみたはずなのですが、結局感動して涙目になったりしてましたよ(笑)。うーん、やっぱり平ちゃんとしのぶがよかったなぁ。最後しのぶがなんか詩を読んで泣いたシーンとかやばかった。あと平ちゃんのカレー絡みの説得も。10話もすごくよかったんですよね。「なぁ!喜多さんが作ってくれよ。そしたら食うからさ」って。
いや、本当いいドラマでした。

Posted by koko at 02:30 AM | Comment (0)

映画ハゲタカ

[映像], [映像] 2009.06.18(Thu)

とゆーわけで、見てきましたよ!昨日喜多さんを一気見したのは喜多さん→ハゲタカ→喜多さんという変な流れにならないように、というのもあったんです。特に登場人物がメインで二人も被ってるしね(龍平と栗山千明)。

個人的には奇跡のような映画化だと思ってて、この奇跡を存分に味わわなくては!と思う反面、心配もなかったわけではありません。いやー、だって、あまりにもドラマ版ハゲタカは綺麗に完結してしまっていたので。特に鷲津という人は見事に描ききってたもんで、あとは鷲津の何を書くん?という感じはあったんですわ。どうやったって蛇足にならんか?と。まぁそれでもいいとも思っていたのですが。いや、だって奇跡ですもん(笑)。この際、祭りということで。

以下ネタバレしますんで。見る予定がある人は回避よろしく。

初回見たときはもうあのハゲタカが!!っていうのが次々に出てきて(笑)。
さすがにキャストだけじゃなくてスタッフがほぼまるごと一緒なだけありますなぁ(笑)。むっちゃハゲタカでしたよ。ファンサービスか?みたいなシーンも。つーか、ハゲタカはもともとこれでもかというほどリフレイン手法使いまくりなので、ファンサービスというより演出の一環なんでしょうけどもね。しかし、後半に出てきた「買い叩く!」三連発はさすがにファンサだろうな(笑)。

まじめな感想と阿呆な感想が入り乱れてアタマを駆け巡っていまして、わけがわからない状態に陥っているのですが。初回はもう「うわーーーー、ハゲタカだぁぁぁぁ!!」という興奮状態だし、と言って何もネタバレをしないまま行ったのでストーリーを把握するのに必死だし、ハゲタカ、わりと伏線とか役者の演技とかでストーリー作ったりもするので心情とかも考えなくちゃいけないし、最後の展開で心乱れるし…で、終わったときはもういっぱいいっぱいでした。これは大変だ、じっくり咀嚼して来週の二回目に挑まなくては!(←すでに二回目を見に行くことは決定(笑))と思ったのですが…次の回も30分足らずで始まるっていうし、レディースデーだから1000円で見られるし…なんて思ったらついついそのまま立て続けにもう一回見てしまいました(笑)。

劉は本当にいろいろと考えさせられました。あの最後は……。派遣工の守山くんもとてもよかったですね。この二人のシーンはよかったなぁ。あのお金を拾うシーンは、この映画でもっとも緊迫感の漂う名シーンだったんじゃないかな…。つーか、ハゲタカでお金を拾うシーンというと宇崎竜童の鬼気迫るシーンもありましたね。お金を拾うという行為そのものに、なにかこう鬼気迫るものがあるんでしょうかね…。

今回は劉がメインで鷲津の心情とかはそんなに書き込まれてはいなかったんですが、だがしかし、相変わらず鷲津は深い悩みのどん底にいるような顔をして、さらにおもーーーーーいものを背負い込んでしまいましたね…。

とゆーか。私映画ハゲタカはサブプライム後でリーマンショック後だと思っていたんですよ。なので、初回はすっかりぼんやりしてて「ああ、鷲津、スタンリーもリーマンみたいに破綻させたのかぁ。でも鷲津うれしそうじゃないなぁ。悩み深いなぁ」なんて思ってたんですが、初回と二回目のはざまで突然「ああっ、違うじゃん!!あれはリーマン・ショックそのものじゃないか!!」と気付いて愕然。そうか…鷲津、リーマン(じゃなくてスタンリーだけど)を破綻させちゃったのかぁ…。市場も壊しちゃったんだな…。本当やること半端ねえぜ…。でも、それをまた全部背負い込んでいくんだなこの人は。

ドラマを見終わったときは続編って思いつかなかったけど、映画見たらこれは続編あるんじゃないかって気がしましたね(いや、あの、現実にあるかどうかは別としてお話としてはね)。つまり、今回鷲津はまだ描き切っていないんじゃないかと。ドラマ版ハゲタカで鷲津の三島絡みのトラウマを描き切ったしファンマネとしてのあり方も一種の到達点はあったと思うのですが、この映画の最後は、鷲津は再び何かを探す旅を始めたところなんじゃないのかなーという印象を受けました。それはおそらく世界全体がそうだという世界観からだと思うのですが。まだ何も答えを見つけていないのではないかと。

ところで、今後のことを聞かれて「資本主義の焼け野原に行く」と言って芝野に「おまえらしい」と言われたのに、行った先が中国の劉の故郷でびっくりしたのですが…劉の故郷に行くのももちろん鷲津らしいけど、それはそれとして「資本主義の焼け野原」ってどう考えてもアメリカとしか思えないんだけど…。今後アメリカに行くけど、その前に劉の故郷を見に行ったってことかなぁ。そういうことだなきっと。最後にめがねかけて歩き出したから、あそこで劉の思いをしっかり背負って(いろいろ背負いすぎだ鷲津)アメリカの焼け野原にファンマネとして向かうってことだよな、きっと。

今後のことと言えば芝野さん!!さらっと後任を正式に頼まれたと言ってたけど、よく考えてみたら、あーたついにアカマ自動車(モデルは主にトヨタでしょう。基本トヨタだと思って見てました。ただいろいろ「トヨタはんなことねーだろー」みたいな部分も見受けられるので、他の自動車会社もいろいろ混ざってると思われる)の社長やんか!!でも、鷲津はあの社長は切るつもりでいたんだろうから…芝野さんにやらせるつもりだったのかな今思えば。いや、ホワイトナイトを引き受けたとき謎だったのです。あの社長の言ってることがどう聞いてもいつもの鷲津が評価する部分とまったく真逆だったので、あれ?この社長の言い分、鷲津的にオーケー?と思って。横で聞いてた芝野さんも「うわぁダメだこれ。って、え?鷲津これオーケー?あれ?」みたいな感じになってたもんなぁ。今思えば最初からあの社長は切るつもりでいたんでしょうね。

正直言うと劉が唐突に刺されてしまったのは(しかも通りすがりの強盗かよ!みたいな。誰も助けねえのかよ!!みたいな)「ええっ?」って感じで、しかも私はそのまんま終わるんだと思ったもんで、それはちょっと…なエンディングだぞ…と思ったのです。なんつーか、よくある最後観客を背負い投げするためだけのエンディングみたいなやつかよって思って。死ぬのは仕方ないかなと思ったのですが、あの死に方はさ…。でも、そのまま話が終わらなくて、そのあとの流れがあったので意表を突かれてそのまま初回はいっぱいいっぱいになってしまったのですが(笑)。鷲津や守山くん、あと由香とかもですね、そういう各人に劉が残したものはなんだったんだろうか…とか。でも、どういう解釈をするにせよ、死んでびっくりしたでしょハイ終わりじゃなかったのはハゲタカらしくて良かったです。
しかし、ああ、劉の留守電は重すぎる…。つらすぎるだろ、あれ。しかも、そのあと鷲津のところにはさらに劉のアカマの再建案をまとめたレポートが届いたんだよなぁ…。うう、つらすぎるな…。

てか、いまさらながら憶測推測妄想力を試される映画だなぁ(笑)。だから見るの一回じゃ足りないんだよなぁ…。

阿呆な感想の方といえば、まず冒頭の鷲津の拗ねっぷり(爆笑)。ドラマ版最後でちょっとは大人になったかと思ったのにまたこんな拗ねちゃってもう…(笑)。ライオンソースって名前にも笑いそうになりましたけど(モデルはブルドックとスティール・パートナーズの件ですね)。でも私はここ「また鷲津は拗ねちゃって」と軽く流してしまったんですけど、どうやら実はこの件についての裁判(鷲津ファンドが敗訴し、ライオンソース買収に失敗)のシーンも撮ってあったけど全カットされたらしいです。裁判シーンがわざわざあったってことは大事なシーンだったのか。DVDで復活すればいいけど…。南朋さんも頑張って激怒したのに全カットされた、DVDに入ったらいいなぁって言ってましたし。この際未公開シーンをあとでつけるんじゃなくて、ディレクターズカットで長くしたらいいですよ。指輪みたいに普通版とディレクターズカット版出してもいいし(笑)。
でも、それはそれとして、あの拗ねっぷりは面白すぎました。芝野さんが来たら背中向けちゃうし(笑)。子供か!!(笑) あと、芝野さんに「腐ったのはお前の方じゃないのか」とか言われて、でもその場では何も言わず、あとでひとりで悶々としたあげくに(脳内で「腐ったのはお前の方…腐ったのはお前の方…」とかってグルグルしてるんだろうな(笑))最終的になんか叫びながらグラスを投げつけて破壊して鬱憤を晴らすという…(笑)。本当にもうどこからどこまで鷲津らしすぎた(笑)。

あと、ドバイの王子(笑)。なんか金髪女子連れてって(あ、いや女子ではなかったです…原作鷲津的な金髪女子とのあれやこれやを回避するためですかね(笑))英語を全部喋らせてて「うーん、さすがにここで鷲津が一言も喋らないのは無理があるのでは…」と心配してたんですね。ドラマのときも多少ひっかかりましたが、あれはつまり、ぶっちゃけ南朋さんが英語が喋れないんだと思うんですよ(笑)。チラっと一言喋ってるぐらいのところでも日本語英語に聞こえますしね(笑)。でも、今回はかなりバリバリ英語で交渉せなあかんシーンで、苦し紛れに女子連れてったんだろうけど、これで一言も鷲津が喋らなかったらいくらなんでも不自然すぎる…と思ってたら…いきなり鷲津がアラビア語を喋りだした!!(笑) いや〜、あれはすごいカウンターパンチでした(笑)。でも、やっぱり英語を喋れない(ま、アラビア語を発音まで含めて理解できる観客はそう多くないでしょうからごまかしがききますけど、英語はねえ…)という事情は変わらないので、その後も若干不自然に英語を喋るシーンは金髪女子に任せる鷲津でしたけど(笑)。あ、玉鉄は頑張って中国語を喋ってました。つか、今回、玉鉄はホント大変だったみたいですね。あとエンケンも。

あー、もう書き足りない。そうだ、治のことを一言も書いてないじゃないか。なんだかいつのまにやら鷲津とずいぶんツーカーな感じになっていて、お互いにずいぶんリラックスしてる感じです。やっと旅館だけでやっていけるぐらい信用が回復してきたみたいなこと言った治に、鷲津にはちょっと珍しいぐらい素直〜な感じで「それならよかった」とか言ってるし。しかし、すっかり落ち着きましたね。治。でも、私的には治はこの未来がいちばん望ましかったので、嬉しかったです。以前プロデューサーか監督か脚本家辺りが治はこのままじゃないだろうみたいなことを言っていたので…そういう未来も考えられたのですが、私的にはやっぱり西之屋を取り返して親父さんがやろうとしたことをやってほしいなって気持ちだったので。あの教会で憑き物は落ちたんだと思いたかったんですよね。だからそうなってて嬉しかったです。
鷲津に頼みごとされたときちょっと嬉しそうでした。でも、あれは最初「えっ?えっ?治、なにしてんの?なんであんたそんなとこいるの?」ってけっこう混乱しました。スタンリーとのつながりを説明されてもなお鷲津が治にそれを頼む意味がわからなくて。ましてや劉が治のことを調べたら鷲津の差し金だって気づいちゃうじゃん!!!とか思っちゃったんですけど、ついさっき、よーーーーく考えてみたら、世間的には鷲津と治が精神的に深いつながりがあるだなんて一切わからないですわね(笑)。鷲津が撃たれたときの会話だって教会の会話だって由香を通じて伝言をしただとかも世間は一切知らんのだから(笑)。とゆーことは、治は普通に鷲津とピストルとかまで持ち出すような天敵認定ですよね、世間的には(笑)。とゆーことは、鷲津を憎んでいるであろう治が持ちかけてきた話だということ自体が、劉への罠になるんですね〜。いやぁ、やっとすっきりしました(笑)。

それにしても、どんだけ考えさすのか。来週も行くけど、来週はもう二回しか上映がなくなってしまった。先週二回続けて見ておいてよかったですよ。最低でも3回は行ける。つーか、実を言うと来週も二回連発で見ちゃおうかなぁとか思ってたんですけど、時間が空きすぎててさすがに無理だなぁ…。むむ。もう一回どこかで見られないかなぁ。レディースデイじゃなくて普通の日に一回ポイントで無料で見られるから見ちゃおうか…。つか、興行収入に全然貢献しなくてごめんって感じ^^;; 動員人数に貢献してるので、許して…。

Posted by koko at 01:15 AM

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