KOKO日記

チルドレン&レンズ&ヴァイブレータ

[映像] 2008.10.10(Fri)

チルドレンを見ましたん。全然知らない作品だったけど、思いがけずすごく面白かった。これ、WOWOWドラマなんですよねえ?それにしては、ぶっちゃけそこらのしくじった映画なんかよりもはるかに面白い、いい作品だったなあという感じ。キャラもすごくよくて、この一作だけではもったいないぐらいですね。せっかくドラマなんだし、シリーズにして3作ぐらい作ってもよかったんじゃないかと思いましたよ。陣内はこの作品だけ見てもすごくいいですけど、すごく魅力あるキャラだったのでもっともっと見たいし(陣内の面接シーン、もっと見たかったし)。冒頭の盲目の青年はこの話では全然不要キャラなのに、ちょろっと出てきただけでも明らかにキャラ立ちしてて、この人はきっと原作ではもっとしっかり出てきてるはずでしょう(笑)。もったいないなー。美春ちゃんもどんよりとキャラ立ちしてて好きでしたが、私はすっかり美春ちゃんの話がストーリーの主軸で締めになるのかと思い込んで見てたので、エンディングに行っちゃってちょっと肩透かしでした(いや、美春ちゃんの締めもいい締めでしたけど)。だから、シリーズにして1作目は春馬くん、2作目でがっつり美春ちゃんの味方になる話とかにしたらよかったのにー(笑)。<とか、勝手に話を広げる(笑)。
武藤君は私の中の坂口さんのイメージのせいか、彼自身がインタビューで語っているようなキャラクターには全然思えていませんでしたが(いや、まったくクールとかには見えてなかったよ…(笑)。特典のインタ見て「ええっ?武藤、そんなキャラだった?!」とビックリしたよ…(笑))、陣内とか美春ちゃんとかが、けっこう濃いので、それを受けるキャラとしてすごくよかったと思います。

さらに続けて、ラーメンズ小林賢太郎プロデュース作品「レンズ」。南朋さん二本立て。
これも面白かったです。考えてみたら南朋さんに限らず、舞台作品を見るのが初めてだよ私。最初はやっぱり声を張り上げてるのに違和感がありましたが、すぐ気にならなくなって楽しく見ました。南朋さんはびっちりオールバックなので、ときどき「…額大丈夫かなあ…」とか思ったりもしましたが(お父さんがお父さんなので絶対行くだろうしなあ(笑))、格好とか表情とか気障でかっこつけてて鷲津系なので、ほくほく。いや、喜劇なので、キャラは全然違いますけどね(笑)。でも、駒形さんも端々でかっこよかった。あと、小林さんもすごくいいですね。
というか、私、この原案となった「百色眼鏡」そのものは見てないけどその映像を元にして切り繋いだ「茎〜STEM」のPVが超大好きだったんで(DVDに残してありますわ)、そもそも書生小林さんは超好みだったんですけどね(笑)。いや、でも、まさか、「レンズ」がこの百色眼鏡の設定そのもので、イコールで繋いでいいとは知らなかったんで、ビックリしました。で、そのキャラクターを借りてきたなかに南朋さんがいるってことは……あれっ?つまり、百色眼鏡にも南朋さんがいるってことじゃん?!ええーーーー!!そんなとこにいるなんて聞いたことないよ!!と思ってAmazon見たら、やっぱり出演者のところには名前すらありません。でも、やっぱりレンズに南朋さんがいるのは、百色眼鏡の設定をそのまま活かしただけだということなので、名前はないけど、多分南朋さんはいることはいるのです。どんだけ切れっ端でも欠片でも!(苦笑) 名前が出ないほど、欠片なんだろうなあ、やっぱり…(苦笑)。レンズが面白かったので百色も見てみたいかなぁと思ったけど、レビューとか読んだらSTEMのPVだけでもいいかなって思ったのでやめました。お洒落警部の南朋さんはレンズで鬼ほど見られたしね。
もともと南朋さんは映画中心で舞台はあんまりやってないと思うけど、なんとなくわかる気がします。彼の演技ってちょっとした視線とか間とかそういうところで空気を作り出すのがうまいっていうタイプだと思うので、舞台俳優さんとはちょっと違いますよね、多分。でも、これはDVDなんで、一応アップとかもあるんで、南朋さんの目線の使い方も見れて、らっきー。

それにしても、これだけ立て続けに満足できるものを見られるって、あんまりないことなので、嬉しい。私は元からあんまり映像作品を見るのが得意じゃない方なので、けっこうハードル高い方だと思うんだけど。多分、南朋さん出演作がすごくバカみたいに多いので、結果として、南朋さんファンがお勧めしている確率の高いものを見れば作品としてもクオリティが高いものが多くて、結果満足度が高いんでしょうね。まぁここからさらに手を広げようとなると、とたんに話は難しくなってくるわけですが(笑)。南朋さんの場合、ギャンブル狂いのドメスティックバイオレンス夫で、冒頭で殺害されて、その後は死体として登場…みたいな場合もあるしのう…(死体としてならずっと登場はしているようですが…(笑))。あるいは四肢を失った芋虫みたいな男(もはや原形をとどめていないと言われた。南朋さん、顔がもっさりなので気付きにくいけど、なにげにスタイルはいいんでもったいない)とか…あるいはエキストラに毛が生えた程度の出番しかなくて、目を皿のようにして探さなくては見つけられない場合も往々にしてあるみたいだしねえ…(笑)。

公開は来年かな?初のメジャー映画主演作が決まっていますが、監督がカドカワハルキだということで^^;。彼の作品はもちろん見たことがありませんが、正直まったくいいイメージがなくて、なんとなくアレな作品になるんじゃないかな〜という予感は漂っています。でも、とりあえず監督はハゲタカを見てたみたいだし、「スタイルもいいし、こいつかっこよく撮ろうぜとカメラマンと話している」とそういうところに気合を入れているようなので(笑)、多分「かっこいい南朋さん」を見られるということだけは期待していいんだろうと思っています(笑)。

で、結局、ヴァイブレータまで見た。ってどんだけ南朋さん三昧だよ!!(笑)
これはどう考えても私が得意なタイプの映画ではないので、見るのにかなり気合が要ったんですけど。でも、この映画でファンになった人、すごーく多いんですよね。とにかくこの映画の彼は素敵だということだったんで、頑張って見た(笑)。結果、意外にみやすい映画で、見てて面白かったというか、心地いい感じの映画でした。思ったほどは寺島しのぶもどぎつくなくて、けっこう可愛かったし、なによりも南朋さん演じる岡部は確かにすごく素敵でした(笑)。白馬に乗った王子様ならぬ、トラックに乗った王子様と表現されてるのをよく見かけましたが、本当そんな感じ。ただ、ひとつ言いたいことがあるとしたら、いや、結末は知ってましたけど、「なんで岡部と別れるんだ〜!!トラック乗ってろよ、もったいない!!」というところでしょうか(笑)。あんな状態の女に引かないで優しくしてくれる男なんていないよ?!(笑)

これで南朋さんファンのなかでだいたい評判の良い南朋さん作品は網羅してしまった感じなのですが、あとは何があるかなあ。火消し屋小町というNHKドラマの南朋さんもかなり評判が良いのでとても見たいのですが、これはDVDレンタルとかはとてもなさそうなんだよねえ…。イチも作品の評価はよくわかりませんが、おそらく南朋さん的には見たほうがいい作品だとは思うのですがぁ〜…いかんせん〜…無理ぃ〜…(涙)。ホラーは見られないこともないのですが(というか、意志として見ないだけで、実は私はホラーはそんなに駄目なほうではないと思う)、バイオレンス方面は本気で絶対駄目。医者物も見られないぐらい、血が無理なので^^;。三池監督はどう考えても無理だぁ〜。残念です。

まぁでも私にしては山盛り見たので、一応満足しました。
あと狙うはハゲタカDVD特典の未公開映像だな…(笑)。

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ハゲタカDVD

[映像], [映像] 2008.10.16(Thu)

いやはや、ついにDVD-BOXを買い叩いてしまいましたとさ(笑)。だって、SPのBOXとかに比べたら全然安くて一万切ってたし。まぁハゲタカは本編6時間しかなかったしねー…って、あれ?SPは45分ドラマだったしCMもあるから、1回30分ぐらいなもんだったな、そういや。そんで各回の長すぎた前回までのあらすじ部分も外してた。で、全11回でしたっけ?となると、もしかしてトータルの時間は似たようなものなのでは?でも、SPのBOXは2万ぐらいした記憶…。
で、気になったので、BOX見てみたら、SPも本編は378分、ハゲタカは347分。30分ぐらいの違いでしたか。でも、SPは特典映像が308分もあるわ。すげー(笑)。そうか、あの値段は特典映像代か。ちなみにハゲタカの特典映像は75分(思ったより長かった(笑))。

まぁとりあえず未公開映像が見たくてたまらんかったのですよ。ハゲタカは(特に5,6話は)本当詰め込みに詰め込んでギリギリまでそぎ落としてある感じだったので、絶対入り切らなかった部分があったはずと思ってたのでね。でも、おいしいものを後回しにする性質なので、とりあえず出演者インタビューとかトークショーとか記者会見とかそんなんから順番に見ました(笑)。いやー、南朋さんも龍平くんもああいう場所に慣れてない感満載でハラハラですな(笑)。記者会見では柴田さんも同席してらしたのでちょっとほっとできたけど、南朋さんと龍平くんだけのトークショーが(笑)。2人ともああいう場所で愛想のいいタイプじゃないし(龍平は見るからにいかにもですが、南朋さんも見てみたら愛想ないタイプだった。喋るの苦手そう)。
インタビューは、鷲津の格好のままインタビューしてるので、すごーく不思議な感じでした。どうでもいいことなんだけど「へえ〜」と思ったのが、鷲津のあの特徴のあるメガネのあげ方は、本人の癖なんですね。親指と中指でメガネの両サイドを押し上げるやつ。ああいうメガネのあげ方する人あまり見たことないし目立つので、役作りでわざとやってたのかと思ってたのですが、普通にインタでも記者会見でもあれでメガネあげてました。へえ〜。柴田さんが南朋さんのことを「彼は切なさとか悲しさとかを持った役者さん」と言ってました。あと龍平くんは「南朋さん」と呼んでいることが判明。この2人は映画で共演したこともあるからか(それ以外でもなんか知り合いなのかな?)、とても仲良しな感じでしたね。龍平くんはなんか南朋さんに懐いてる感じでした。

で、未公開シーン。1話、おじいちゃんのお世話をする治と西野さんがおじいちゃんに「俺のせいだ。ごめん、ごめん」と号泣してるシーン。これはどこに入るはずだったんだろう?治が西野さんに「あんたは経営者に向いてないんだ」って言ったあとかな…。
3話。これも治。部屋で株の取引をしてるシーン。ワンシーンだけ本編にも入っていましたね。設定上はこの治の部屋はホライズンのビルが見える部屋だったらしいです。でも、未公開シーンでもそれがわかるカットはなかったかな。って、まぁホライズンのビルを外から見ても私はそれがホライズンだってわかりませんが(笑)。
4話。3年間の空白期間に話にだけ出てきていた芝野の星川運輸に関するシーン。これはけっこうすごい。これがあってもなくても話の方向は変わらないけど、これが入ってたら鷲津が今の印象よりかなーり人間くさくなりますね。鷲津が三島製作所の存在に気がついてその後三島を救うために(と言ってしまっていいのかも迷いますが)テクスンとの交渉に乗り出す過程のひとつですね。鷲津は大木会長との対面でもかなり逆上してましたが(「……そうです。いけませんか?!」)、あれ以上に逆切れ。でも、4話の段階であれほど動揺してしまうと鷲津が早いうちからちょっと人間くさくなりすぎる感じがしますし、星川運輸はカットでよかったんじゃないかなと思います。でも、芝野のほうはあれがあったらちょっとキャラ違って見えたかも。芝野、容赦ねえなぁ(笑)。三島製作所の前にいるところを見られた時点ですでに動揺して目が泳いでいた鷲津に容赦なしって感じ(笑)。鷲津、逆上して逃亡を図るも、腕つかまれて強引に引き戻されるし(このシーンはうひゃ!!です)。でも、この三島→星川運輸のシーンがあって、芝野は最終的に「俺とお前は同じ」に辿りついたのかな?って感じがしましたね。4話では芝野は鷲津にバリバリ警戒心が見えるのですが、5話からは鷲津に対してなんかあんまり敵対してる感じがなくなるんですよね。というよりもむしろ鷲津を心配している表情に見えてたんだけど(解任シーンとか)、どうしてそうなるのかわからなかったので気のせいかなとも思っていたんです。でも、三島の前にいた鷲津に「お前も同じ気持ちなんじゃないのか?」って言ってますもんね。
5話。鷲津と治の再会シーン。ちゃんと交渉してるシーンあったんですね(本編では4話ラストで会う→5話冒頭いきなり「決裂した」だった)。なんかすごい場所です。うしろの水槽でかすぎてなんか水族館みたいだし、ソファーは豹柄だし、気になる(笑)。これは特には印象は変わらないかな。でも、このシーン、本編を通して何度も繰り返されたキーワードがいっぱい出てきてますね。というか、鷲津も治に「君とは違う」って言ってたんだ。でも、芝野→鷲津の「お前とは違う」とは違って、こっちは本当に違ったと思うんだけどね。あとは去っていく鷲津の奥に見える十字架。ディレクターかな?プロデューサーかな?どっちかのインタビューで鷲津がバブルのつけを払うために身を殉じる存在という意味でキリストのイメージというのがあったので、多分そのイメージの投影かなと思いました。
6話。意識不明のままの鷲津の病室の由香。これは、うん、カットになってよかったです(笑)。鷲津のことを説明しすぎだ(笑)。あと由香のキャラ的にも、6話の由香は感情的にならないところが好きだったので、このシーンはなくてよかった。
6話。ホライズンにEBOを告げたあと…かな。多分そうですね。鷲津と芝野の力いっぱいの握手(笑)。短いシーンだし「これからですよ」「覚悟してる」という台詞は本編に入れてもよかったようにも思う。でも別になくてもいいけど。しかし、その台詞のあとの力いっぱいの握手はちょっと恥ずかしい(笑)。芝野さん、そんな間を取って両手でじっくり握手しないで…(笑)。
最後。多分上のシーンに続いてのアランと大賀さんのシーン。これは、もし本編に入ってたらアランの印象がまったく変わりますね。今回収録の未公開シーンのなかでは、唯一、入るのと入らないのでは話の印象が変わるシーンです。本編のままだとアランが「お前はまだ何も見えていない」と言われっぱなしで終わるのでなんか可哀想な感じでしたけど、この未公開シーンがくっつくと、アランとホライズンの逆襲の予感が見えてきます。で、上の「これからですよ」「覚悟してる」と合わせればEBO成立でめでたしめでたしだけではない部分が出てくるので、放送時にけっこう言われた人情路線になったというのが少し回避できた部分もあったかなぁとも思うけど…あったほうがよかったかどうかは好み次第って気もしますね。最終話は経済ドラマよりも人間ドラマとしての「再生」の話に絞り込んだんだろうなという印象を受けていて、私は個人的にそれがよかったと思うので。そこで焦点がぶれずに絞り込みきったのがハゲタカというドラマのすごいところだったと思っているので。でも、たとえば15分延長とかで今あるシーンを削らずに入れられるなら、このシーンが入ったほうが話が締まるかなあって気もするかなあ…。うーん、でも…(迷い中)。アラン好きな人にはどうでしょうね?5話のアランはけっこう人によって見方が違うんじゃないかなぁと思うんですよ。アランは鷲津が解任されて代表になることをどう思っていたのかなぁっていう部分が。代表の椅子に座ったりしてるところを見ると野心もあるのかなぁとも思うけど、クラリスに「君に話がある」と言われたときの画面を見上げてる表情とか見るとなんか悲しそうにも見えるし…。でも、あのシーンがあったということはやっぱりアランは優秀なビジネスマンで野心も自負もあるって感じなのかなぁ…。
しかし、アランは「なんだったらまた買い戻せばいい」って言ってるけど、買い戻せるのかな?多分あけぼのの株はとりあえず鷲津ファンドが押さえてますよね〜? で、あと従業員とMGS銀行とテクスン…ん?MGS銀行は確か鷲津ファンドに出資してましたよね?それとは別にMGS銀行もあけぼのに直接出資するのでしょうか?それとも鷲津ファンドを通じてのことになるのでしょうか?うーむ、経済に疎すぎてシステムがよくわからんちん。

とゆーわけで、未公開を見れて満足満足。それにしても、星川運輸の腕つかみと6話の握手はすごかったな〜(笑)。

Posted by koko at 03:49 AM

フィギュア本あれこれ

[フィギュアスケート] 2008.10.19(Sun)

シーズンインも近いんですなあ。今年のオフはショーが少なくて表にあんまり出てこなかった高橋さんが立て続けに新聞に載ったりニュースで出たりでビックリビックリ。高橋さんは第3戦なのでのんびりしてたけど、スケアメまではもう一週間切ってるんだものね〜。
しかし、それにしてもおもいっきりイイテレビの「今日はなんの日?」に出てきたりすると、何事だ一体?!という感じではあります。ちなみに「3年前スケアメで初優勝した日」だったのですが。スケアメからトリノの頃を振り返り企画だったんですが、ものすごいモロゾフカットぶり!!(笑) 3人で並んでるキスクラで、モロがカットされている〜(笑)。いや、まぁ確かにトリノシーズンはモロはまだコーチというよりも振付師であって、キスクラに座ったのも確かGPFとオリンピックだけだったと記憶してますし、あの時期はカルロスのほうがクローズアップされてたのは事実。モロの名前が日本でばーっと出てきたのはやっぱ荒川さんが金を取ってからだものね。とは言え、あまりのカットぶりにちょっと笑えてきますわ。でも、多少写真とナレーションの時期が噛み合ってなかったりしてた部分はあったものの、基本的にはしっかり調べてある感じで、こういう特集にありがちなしれっと大嘘をこくということもなくて、意外なほどいい特集でした。歌子先生のインタビューもよかったですけど、本田さんのインタも取ってきてた(しかもあのモスクワワールドのことを語っている!!)のはえらいGJでした。NHKの特集もステップに特化してていい特集だった。にも拘らず、肝心のGPSを放送するテレ朝だけが話にもならん状態ですが。どんだけマスコミが取り上げてもそもそもテレ朝が男子放送しないんだもんな〜。アホくさ。本当〜に!テレ朝は心底駄目すぎます。フジもアレですけど、テレ朝はもうアレのレベルがまったく違います。
って、違った、フィギュア本の話をするつもりだったんでした。

フィギュア本の出版が多すぎてもう追いつかないレベルになっている今日この頃です。しかも一冊かならず1500〜1800円ぐらいするんですわ。なんでフィギュア本の相場はこんなに高いのだ…。
で、まぁ私はもともとインタが欲しいのであって、選手紹介とかのガイド本とかはどうでもいいので、ガイド本はまぁ立ち読みして高橋さんのインタでも載っててそれがいい記事だったら買おうかなぐらいだったのです。それが!!今季はどういうわけか、どいつもこいつも表紙が高橋さん。いや、待て待て待て。これは男子本じゃなくてガイド本だよな?男女混合本だよな?なんで高橋さんがピンで表紙??と確認してしまいたくなるほど、どの本も真央とか美姫とか明後日に追いやって、高橋さんを表紙にどばーんとクローズアップ!何事だ!?
確かにウワサでは4月に出た角川の男子本が(フィギュア本としては)異例なぐらい売れたとは聞いていたのですが…まさかこんなことになるとは……。すっかり高橋さんファンは金を出すカモとして出版界には認定された模様です……。あながち間違いではなさそうな辺りが^^;。もともと男子ファンはコアなファンが多く、お金を出すのは女子ファンより男子ファンですからね。しかし、ここまで高橋さんだけがクローズアップされると、汗かいてきますが。でも、仕方ないです、買わざるをえまい…。

というわけで、予想外に出費を強いられました。ハイ。

まずは「Days Plus」。これは男子と女子、両方出ました。私は雑誌のDaysはすごく好きなので、男子本は当然のように買いました。各選手のインタビューはまぁさらっと、そこそこ、みたいな感じ。高橋さんについてもそんなに目を見張るような話はなかったけど、生まれ変わったら何になりたい?みたいな話で「やっぱり人間がいいな…えっとね、鳥!」とか「サイコキネシスがつかえるようになりたい」だとかリラックスして話してる感じはかわいかった。インタよりも、間のコラム的なほうが面白かったですね。本田さんと田村さんの話とか。特に田村さんは自由すぎ(笑)。さすが佐野さんの弟子(笑)。今聞けば笑えるけど、現役の頃にこの調子だったら「だからお前は最後まで滑りきれないんだよ!」ってみんな呆れてたでしょうね(笑)。あと、トレーナーの加藤さんのトレーニングの話とか。あとは海外選手で、ちょっとマイナーなプレオやポンセロ、シュルタイスのインタビューを持ってきてたのが目を引きました。ところで、ポンセロ、今季は絶好調ですね。誰もがもう諦めかけていたポンセロの覚醒がついに来るのか?

女子キャラ本。これはなんの系列の本なんだろうか?今年突然マガジンハウスから出版された女子インタ本です。さすがに買いませんでしたが、意外にも危なかったです。なぜなら、なかに「長光チームの暑い夏」という澤田亜紀ちゃん中心の練習レポのページがあって、そこになにげに大量に高橋さんが紛れ込んでいたからだ(笑)。これは食いついた高橋さんファンも多かったと思われます(笑)。私もこれほど雑誌ラッシュシーズンでなかったら買ってたかもしれません^^;。女子本としては、上記のDays Plusよりよかったような気がします。真央のコーチの話も出てたしね。

カッティングエッジ。去年までこのカッティングエッジを出していたダイエックス出版はDays Plusを出版したので、カッティングエッジは出版社が変更になり、スキージャーナルからの出版になりました。毎年出版されてもう4冊目になりますね。日本男子インタビュー本です。出版社が変わったことで、表紙などの体裁が変わって、高橋さんピン表紙になり(また^^;;)、それどころか高橋さんのポスターまでついてます^^;;。いや…あの…スキージャーナル、一体何してんですか^^;;。そんなのなくてもカッティングエッジは迷いなく買うのに。
というわけで、大本命だったわけですが、さすがのカッティングエッジでした。高橋さんはちょうど6月と8月ごろのインタビューで、おそらくいろいろ考えに考えていた頃だったのでしょう。ちょうどうたばん出演した頃だと思うのですが、なにか不思議な透明感のようなものが漂うインタビューになってました。うたばんも不思議な空気漂ってましたもんね〜。きっと本当いろいろ精神的にも大変だったんだろうなと思います。でも、歌子先生は絶対いなくならない、とか、やはり僕はバンクーバーでスケートをやめるつもりでいます、とか、いろいろ切なくなるような話もあるのですが、それが悲しい悲しいというわけでもなくて…なんなんでしょうね?本当不思議な透明感なのです。でも、もしこのときのままだったら本当心配になったかもしれないんですが、現状の高橋さんはシーズンに向けて少しずつ気持ちをあげていっているようすなので、まさに青い炎というか、静かに深いところで燃える炎なのだろうと思います。
他の選手たちのインタビューもやはり、単純にボリュームも違いますし、長く日本男子のインタを取り続けているライターさんなので、ポイントの合わせ方が違うのかなと思います。南里くんのふくやの話とか詳しく聞けてよかったし。無良くんもイケイケドンドンって感じ(笑)。今回のフィギュア本のなかで一冊を選ぶなら、迷いなくカッティングエッジです。他はまぁお好みで…って感じ(笑)。

角川ムックオフィシャルガイドブック。これにはさすがにたまげました(笑)。「角川自重!!!」と絶叫(笑)。これ、あくまでGPSのガイドブックという体裁にもかかわらず、高橋さんピン表紙というだけでもアレなのに、フィギュアの写真ですらないです(笑)。笑顔のオフショットて(笑)。中身も女子よりも男子の方が先に配置してあって、ページ数も多いという超偏った本でした。ここまでやられると、踊らされるのもシャクといえばシャクですけど、しかし踊らされておかないとまた男子が日陰者に追いやられてしまうという恐怖も手伝って買わざるをえません。本当に角川自重!!
中身はかなり狙った感があって、ガイド本と言いながらもGPSに出場する日本選手でもスルーされてる選手がいたり、ペアとダンスは放りだしてたり、内容の偏りは否めません。しかし、ガイド本であるという事実を忘れればけっこう読みではありました。あと、テレ朝とかなり組んでるんだなという感じも強いです。松岡インタは記憶から抹消してしまいたいほど不快。頼むからフィギュアから手を引いてくれ…。そして、テレ朝アナの森下アナと進藤アナの対談。これはいろんな意味で興味深い内容でした。まあなかなかアナウンサーの本音など見られませんからね。テレ朝の実況はむちゃくちゃ不評ですが、本人達も試行錯誤をしていたことは伝わってきました。進藤アナは確かに最近は落ち着いた喋りで、知ったかぶりとかしませんしそれでも下調べをしてきているんだなということも伝わってきて、個人的にはテレ朝アナではいちばんいいと思っています。森下アナは正直本当かよ?という感じの去年の実況でしたけど(去年の彼の実況はすごく不快でした)、今年はどうでしょうね?多分駄目だと思うけど。でも、まぁ確かにアナが悪いというよりも、そもそもテレ朝の場合番組を作っているディレクターとかプロデューサーとかがアレ(引いては上層部がアレ)というのは見ててもよくわかりますけどね。ただねえ、上記2人は個人的にはまだマシなほうで、実況アナとしては、今季大活躍するらしき角沢アナ(彼は多分人柄は悪い人ではないらしく、インタなら悪くないのですが…)と、ペアアイスダンスなどCSで大活躍の川松アナが地獄なのです。この2人は正直実況アナとしての力量にも大きな問題を抱えていると推測するので、本当どっか行ってほしいのですが…。あーあ。

パーフェクトガイド。これも表紙だけは高橋さんクローズアップ。でも、中身は順当な割り振りでした。ガイドブックとしてはおそらくこちらの方がまっとうで、選手紹介等のデータ的な内容もけっこうありました。ただねえ、スケートファンからすると正直物足りない内容なので、これからフィギュアにちょっと興味を持った人にはいいかなと思うのですけど、そういう人にとっては今度は1500円という価格が高すぎると思うのですよね…。その意味ではスケートファンにとっても一般ファンにとっても非常に中途半端な本になってしまっていると思います。
あと、編集部が書いたと思われるらしき解説部分に意味不明の間違いがあります。要するに高橋vs織田をあおりたかったのだと思われますけど、本当に意味不明。織田君の3A-3T-3Loの基礎点が17.5点もある、4T-3Tは13.8点なので、3-3-3はすごい、これに勝とうとして高橋さんは4T-3Tに加えて4Tをもう1回跳ぼうとしている。これは23.6点。しかし、織田君が3-3-3に加えて3Aをもう1回跳ぶと25.4点なので、4T2本でも敵わないことになる……という内容だったのですが……あのー、高橋さんも4T2本に加えてもちろん3Aも跳ぶと思うのですが。なんで高橋さんが3A跳ばない設定になってるの?というか、全体で跳べるジャンプの数が決まってるのにそのうちの一つのコンボの点数だけ取り上げて比較する意味が全然わかりませんが。むしろ、高橋さんは去年の構成の場合3Aも3Tも3Loも後半に入れてましたから、むしろ基礎点が1.1倍で織田君の冒頭の3A-3T-3Loよりも点数高かったですけど。ルールを全然理解してないのか、わかってるけど高橋vs織田をあおりたくて適当なことを書いてるのかわかりませんが、あまりにも意味不明な解説です。ガイド本としては猛省を要求したいところ。他にもちょっと萎えるところが散見されて、みやけんさんのインタが欲しくて購入しましたけど、詳しく読んで、買ったことを後悔した本でした。

あとはDaysの最新刊でやっと出版ラッシュが終了する予定です。Days最新刊も高橋さんと荒川さんの対談とかあるので、買うしかないだろうなあ……ああ、いくらかかったんやろ……。

Posted by koko at 04:22 AM | Comment (0)

スケアメ男子

[フィギュアスケート], [フィギュアスケート] 2008.10.27(Mon)

いや、マジでびっくらこきましたよ。まさかの小塚くん優勝。表彰台にあがれたら嬉しいなーみたいな感じだったんで。有力選手が抜けてしまったので表彰台を狙えるぞ、狙ってけ狙ってけみたいな感じではあったんですが、まさかトップ2のライサとジョニー相手に五分の争いをするとは思っておらず(予想としては、トップ2人が頭抜けて争って、その下のグループで表彰台争いをして3位取れたらいいなみたいな感じだったのです)、私的には3人だけ80点台で小塚くん3位だったSPの段階でもむっちゃたまげてました。それが、まさかまさかの優勝まで!!

これでスケアメは05年高橋さん、06年織田君、07年高橋さん、そして08年小塚くんと4年連続日本男子が優勝して君が代を流したことになります。実を言うとこの4年間ずっとライサはスケアメにいて05〜07の3年連続銀メダルだった^^;;ため、今年こそ4年目の正直でライサが取るだろうと思ってたので、小塚くんが優勝と聞いた瞬間には「こ、小塚くん、おおおおおめでとう!!(焦)……ってか、ライサ………(泣)」と大変複雑な心境になってしまったりもしました(苦笑)。去年もねえ、本当悔しがってて、高橋さんと握手をしないというちょっと大人気ないことをしてたりもしましたしね^^;;。で、まぁそれは失礼は失礼なんですが、気持ちはわからなくもなかったし。それが、あなた今年は銀ですらなく銅メダルでジョニーにまで負けちゃって。決して悪い演技だったわけでもなくてこれなら誰もが優勝だろうと思っていたなかでのまさかの3位だったので、点数が出た瞬間はもう…(汗)。本当その心境たるやいかに…という感じです。会場も点数出た瞬間凍り付いちゃってむっちゃブーイングでしたしね…(あ、小塚くんへのじゃなくて、ライサの点数に対してのね)。アメリカはフィギュア人気ががた落ちでスケアメもここ2,3年ほど会場がガラッガラだったけど、今年はライサvsジョニーという目玉があったせいなのかな?いつになくお客さんいっぱい入ってたんで、アメリカのフィギュア人気という面で考えてもアメ男子勝ちたかったところでしたが。

しかし、本当に小塚くんは覚醒しましたね。まさに3年前の05年の高橋さんスケアメ優勝を思い出すような、目覚めの瞬間でした。あのときも本当誰も予想だにしてなくて、うそおおお!!!みたいな感じでしたからねえ(でも、今回と違って他がわかりやすくグダグダのなか高橋さんは一人ほぼノーミスだったんで、スタオベもらってブーイングのない幸せな感じの優勝でしたけど)。

SPの冒頭の振りで、「ええっ、小塚くんの振りが手旗っぽくなくなってきた!!」とビックリして、3-3の着氷のスムーズさにさらに仰天(いつもは決まってもすごい前のめりに危うい着氷ば多かったので)、そのあとのステップでも本人比でずいぶん体が大きく使えるようになってて本当ビックリしました。
さらにフリー。最初の方はSPでの化けっぷりに比べるとちょっといつもの小塚くんちっくな上半身の使い方でしたが(滑り込みの問題だろうな)、後半というか最後の盛り上がりのところで使った深ーいイーグルが素晴らしすぎて正直感動してしまいました。これはプロの構成がすごくいいんじゃないでしょうか?前半の体の使い方がもっとこなれてきたら、本当素敵なプロになると思います。いやあ、こんな急に覚醒するなんて〜。ジャンプとかは安定してきているなってのはDOIやFOIでも感じてたんで多分来るな〜とは思ってましたけど、体の使い方に関してはまだまだ…って感じだったので、本当ビックリです。

まぁ本人比超飛躍したとは言っても、さすがにライサやジョニーと比べてしまうとまだまだ見せる部分ではひよっこ感なので、彼らのあとに出てきたらちょっと見劣りしてしまったかもしれないのですが、彼らより先の滑走だったのが逆に効を奏したかもしれません。いや、でも、まだまだこれからと言え、小塚くんならではの表現というものに未来が見えてきたという感じがします。

ジョニーは多分絶好調とは言えないコンディションだったように見受けられます。彼はこんな早い時期にシーズンインしたことはなかったと思うし、ましてやライサとの直接対決でプレッシャーもあったでしょうし、その辺でも難しかったのではないかと思うのですが、そういう意味ではむしろこの時期でこれだけの演技をするというのが今のジョニーの強さだなぁって感じますね。昨季本当にたくましくなったジョニーでしたけど、今季も多分安定して強いのではないかと思いましたね。個人的にはフリーが素敵でした。4Tすごい助走短くないですか?でも、初戦から4T入れてきたのは嬉しかったです。

ライサは本当に頑張ってたのですが。というか、演技見てたら普通に当然に優勝だと思ったのですが。でも、見てるときはそこまで数えてないんですが、コンボが2つしか入らなかったというのは点数的には確かに大きいんですよねー。小塚くんは4Tの転倒以外はほぼきっちり入れてきてたし、彼はスピンやステップでもバリバリ点が取れるから、ジャンプさえ決まればTESは本当ぐんぐん点が出る選手なんですよね。
あと、大きな問題だったDGなぁ…。彼の場合、元からジャンプの質がアレで、ライサ比で普通のジャンプでもDGがつきかねないので、つらいところですね。実際今見てもDGされた3Aって、ライサ比普通のジャンプに見えますからねえ…。以前はかなり質が悪くてもまったくDGされないもんで「おいおい」と内心思っていたのですが、いざDGされ始めるとなんか可哀想になってしまうというこの矛盾^^;。ていうか、もっと早いうちに言ってやれよって感じですよねえ。今までいいっつってたのに、この期に及んで…っていうか。ジョニーは自分でもちょっとアレなコンディションだと自覚していたようなので小塚くんの下でも冷静ですが、ライサはこっちの目から見える出来や本人の意識と点数に大きなギャップがあってつらいです。
ていうか、本当DGとかeとかって見た目の演技の出来と点数にむちゃくちゃ乖離が出てしまって「なんでこんな低い点数?!」とかなってどうもすっきりしないので、その場でDGとかわかるようにしてほしいんですけど。全部が終わったあとじゃないとプロトコル出ないから、プロトコルを見て「ああ、DGかあ…」って了解するまでのあのモヤモヤ感がなあ。会場なんかだとリプレイもできないしプロトコルも帰らないとわからなかったりするので、本当DG祭りだとワケワカのまま終わったりしちゃうし、会場でもすぐプロトコルがわかるようにしてほしいです。

いや、しかし、小塚くん本人も優勝なんぞ考えてもいなかったわけで、キスクラで3位確定した段階でもう大喜びだったんで、次に滑ったジョニーが暫定2位になって自分が上に行ったと知った瞬間にすでに「えええっ?!」って目がまんまるになってきょどってるのが可笑しいです(笑)。でもって、一位とわかった瞬間の小塚くんとその他日本スケ連の方々の驚きっぷりが本当可笑しいです(笑)。みんな嬉しいとかよりも、信じられない!みたいな感じで(笑)。小塚くん「うあー、どうしていいかわからない」とか言ってて、嬉しいというよりも、呆然とした顔してるし(笑)。

さて、テレ朝は構成は相変わらずゴミですが、実況はなんかちょっとよくなった気がします。私が駄目扱いしていた角沢アナですが、彼、ずいぶん空気を読んだ実況をするようになったような…。男子だからかなぁ。でも、私的にはこの人はそうとう駄目アナだったので、彼が改善されているというのは相当嬉しいというか、なんかちょっと今後に希望が持てた感じです。まだ女子を見ていないのですが、最低男子だけでもよくなってれば私的には相当助かりますからね。てか、構成もなあ、深夜の男子はずいぶんいいんだけどなあー。SPの男子放送は去年が試合ぶた切りで手紙とか合間合間にぶちこんでたことを思えば、試合部分は本当マシになりました。でも、女子と混合で放送された男子フリーのほうは相変わらずゴミなCM前の女子煽りの嵐…。男子放送はCSでフォローできますけど、女子放送は去年に引き続き悲惨な感じになりそうです。

Posted by koko at 03:51 AM

スケアメ女子&モロ諸々

[フィギュアスケート], [フィギュアスケート] 2008.10.30(Thu)

SP、FS通しての印象をざっと。

ヨナはSPの「死の舞踏」は本人のカラーにとても合っていて、すごくいいと思いました。いや、実は私は一昨年は世の中が言うほどロクサーヌは好きではなくて、あげひばりの方が圧倒的に好きだったのですけどね。でも、去年はどちらもちょっとアレレな感じだったので、やはり去年の感じを思えばこの路線(ロクサ、死の舞踏)が彼女にはハマっているんだろうなあ。キメ顔が本当はまりますね。ただ、印象としては、点数はちょっと出すぎかなぁという感じです。2Aが手をついてますし(両手かも)、そのあと失速してちょっとスピードが落ちてしまってたので。でも、なんとゆーか初戦でほぼ完成されている感じで、他の選手とはちょっと完成度が違いました。
FSのシェヘラザードは悪くはないのですが(去年のに比べたら全然いい)、死の舞踏に比べるとちょっとぴんと来ない感じかなぁ。ちょっとつまらないっつーか。シェヘラザードについてはクワンがやったそうなのですが、私はニワカなのでその演技はわからんのですが、とりあえず安藤のプロの方がよかったと思います。でも、どうかな、SPの方がいいプロ多いのよね、世の中では。安藤のはSPでヨナのはFSなので、そのせいかもしれない。

中野ゆかりん。SPはDOIでもFOIでも見たのですが、そのときはちょっとぴんとこなかったんですけど、今回はもうちょっと印象がよくなりました。んー、でも、そんなにはぴんと来てないかな、やっぱり^^;。あと、直前の東京選手権でまさかの3位で調整遅れが指摘されていましたが、やはりそういう感じです。体が絞りきれてなくて、いつものジャンプの安定感がありません。それでも、余計な取りこぼしはせずにまとめてきたという感じ。んー、でも、演技がよくなってきたら、プロの印象も変わるかもね。
FSの演技は一番よかったです。ジゼル、すごくいいですね!!調整遅れは絶対あるのですが、2Aにして3-2にして、そしてその他の部分ではしっかり見せてきたという感じです。いやー、さすが根性のゆかりんです。練習の切れっ端を見たときには「だ、大丈夫かな、これ?」とちょっと心配になるようなシーンも、しっかり素敵なシーンになってました。ストーリーの順番が逆になっちゃってる気もしますけど、でも、後半の可愛い村の娘がすごくよかったです。本当彼女は地道にひとつひとつ物にしていきますねえ。しかし、このプロ好きだなー。何回も見ちゃった。

美姫。SPはすごくよかったと思うんですよ〜。ジャンプのDGがあって点数は沈んだけど、ジャンプ自体はとてもよかったし、他の部分でもとても生き生きと演技してましたしね。曲はちょっと単調な感じなのですが、個人的にはすごく好きなタイプの曲だし、曲調的にモロカラーが薄いのもあって、いいなぁと思って見てました。相変わらず凄まじい衣装ですけど、滑ってみるとひらひらして綺麗だしね(しかし毎年のことだけど、このモロ全開の凄まじい衣装をなんだかんだと着こなしてしまう美姫がすごいと思う)。
しかし、FSはな〜。なんとゆかりんと同じ「ジゼル」。ジゼル対決になってしまって、しかも滑走が続いてしまったのですが、これは圧倒的にゆかりんの方がよかったですね。
今回はさんざん最初から4回転4回転と率先して美姫本人が言っていて、しかもモロゾフも言っていたのです。去年辺りはテレ朝4回転を煽るなよ〜とか思ってましたけど、正直今回はテレ朝を責める気にはなれませんでした。だって絶対跳ぶと思う状況だったもの…。荒川さんも完全に跳ぶと思ってましたよね。ステップでミスがあっても生き生きとして楽しそうだったSPとは打って変わって覇気がなくなっちゃって、無表情になってしまってました。もともと決して演技派というわけでも美しい演技というわけでもない彼女の演技の魅力は、やはり演技から見えてくる彼女の気持ちにあります。それが全然見えてこなかった。
ぶっちゃけ4回転を回避したことでモチベーションがだだ下がりしたように見えました。いや、跳べる状態じゃないものを公言したからって跳ぶ必要はないですよ?でも、荒川さんが最初からずっと、練習の様子を見て、今回は調子がいい、今回はほとんどミスがない、今回は4回転挑戦してくるでしょうと言い切りまくってたので、本当に調子よかったんだと思うんですよ。実際4回転を決めている映像も何度も出てましたし。まぁ美姫の場合決めててもなにか不具合があって本人的には実は不調という場合もあるので、一概に練習で決めてるから平気とも言い切れないのですが(蘇る昨季のNHK杯…)、今回は本人も元気いっぱいで不安も特に見えずやる気満々だったわけですよ。だから成功するかはともかくとして、少なくとも挑戦はできるコンディションだったはずです。今回の美姫は4回転挑戦をモチベーションにして調整してきたと思うんですよ。で、言葉どおりしっかりスケアメにコンディションを合わせてきた。モロだってずっと4回転を跳ぶ跳ぶ言ってたわけだし。なのに、直前で回避指示って…。いや、別にね、4回転跳んで欲しいと思ってるわけじゃないんですよ。多分認定は難しいと思うしさ、体も心配だしさ。でも、それを超えて4回転をやろうって美姫をその気にさせておいて、しっかり合わせてきてるのに「初戦は慎重に行こう」って回避指示って。しかも演技後、モロ、思い切りガッツポーズしてるし。ガッツポーズしてる場合じゃねーよ、なんなんだよ、この安藤は。昨日のSPの良い安藤はどこに行ったんだコラ。
まぁ演技の覇気のなさを思えばインタビューとかはけっこう冷静でしっかりしてたので、今季の美姫は大丈夫そうかなとは思いますけどね…。でもさー。ぶちぶち。

まぁでも、最近の私はモロに冷たいのはあると思うのですが、ジゼルはちょっとプログラムが駄プロすぎなのではないでしょうか?織田君のトスカにも通じるやる気のなさがありましたけど。トスカはまぁいいですよ、EXだし、お試しであわてて作ったものかもしれないんで。でも、美姫のはFSだしさぁ。ちょっと勘弁してくれよって感じです。それに今季はつなぎの部分をかなり重視されるっていうのは前もって伝わっていたのに、なぜまったく対応していないのでしょうか。ジゼルの後半の走って跳んでぶりは初年度のメンデルスゾーンみたいでしたよ。まぁ確かに美姫は助走がけっこう長いほうなのでつなぎ詰めちゃうとジャンプの確実性が多少損なわれてしまうのかもしれないのですが、それにしても…という感じです。アダムのSPもウスペンスキーのSPも、金太郎飴のようにテンプレすぎるし…。アダムがSPを去年のに戻すようですが、それについてアダム自身が「同じようなものだから問題ない」ってちょっと身もふたもない発言をしてますよ。うーむ。モロ=小室哲哉説に従うと、このままテンプレ連発のあげくに時代から取り残されていくのかしらん…。
しかし、この状況を見ると、今になって思えばあのとき高橋さんがモロから離れられたのはつくづく僥倖であった…と、あのときの高橋さんのつらさを棚に上げてでも、思わざるをえません。あのときは本当にショックでしたし、これからどうなるんだろう?って本当心配もしましたし、まぁ今も高橋さんの新しい環境がどういう結果をもたらすかはわからないんですけどね。それでも、間違いなく今のモロゾフのもとにいたよりは明らかによかったと断言できます。たとえ、今季結果が出せずに苦しんだとしてもです。あのときモロとともに仕事を続けたとしたら、高橋さんにはどんなプロが渡されたか…考えただけでぞっとしますよ^^;。
まぁモロは明らかに仕事量が多すぎてアイデア枯渇状態なわけですが、相変わらず仕事量を減らすつもりはないみたいだしねえ。去年辺りはそれでも自身のアイデア枯渇を自覚していたのか、高橋さんのスワンや美姫のEXではダンサーと共同作業で作ったりもしてたようですが、今季はそんなことをしてるようすも見えないし…。まぁもしかしたら高橋さんの件があったことで事態がいっそう悪くなった(明らかにモロは高橋さんの離脱でダメージを受けましたしね…)のかもしれないけど、高橋さんが離れた理由に直面できないということは結局モロの状況が改善されるとは思いづらいから、やっぱり離れてなくても同じようなことになったと思います。

ミライ。もともと怪我があったようで、あまり滑り込めていなかったようです。インタビューでFSへの目標を聞かれて「4分間滑りきること」と言っていたのは、まったく本音だったんですね。後半疲れてしまってグダグダになってしまいました。でも、そうであっても、このプログラムは良い!!とてもミライに合っていますし、すごく面白い。まぁその分すごく大変そうなプログラムではありますが、なんとか滑りきれるようになってくれたらいいなと思います。
…しかし、ミライの怪我、試合後に精密検査をしたところ骨折していたとのことで(あうあー><)。怪我の場所もよくないのでじっくりしっかり治して欲しいです。N杯も見れなかったら残念ですが、しかし、無理はしないで欠場すべき状態なら欠場して欲しいです。本当に。

SPでヨナの点数が高すぎて、勝負としてはあんまり面白くない感じになってしまったスケアメ女子でしたが、役者が揃っていたので演技は見てて楽しかったです。しかし、ん〜、点数はどうなんでしょうかね〜。回転不足の減点の件についてはもう何年も前から指摘されていると思うのですが、本当改正してほしかったよなあ。美姫の3-3の回転不足なんかあんなのスローでじっくりチェックしないとわからないわけですよ。そういうレベルのミスをしたことで点数が5点ぐらい下がってしまうってのはあまりにも目に見えている状況と点数が乖離しすぎるんです。普通に見てる分には、たとえば美姫の3-3だって荒川さんも「非常〜にいいジャンプです!」って解説してるんですよ。なのに本来もらえるはずだった点数から5点も引かれてるわけです。見てるほうは「えっ???」ってすごい疑問で後味がよくないんですよね。もちろん回転不足のチェックはじっくりしっかりしてくれていいのですが、その減点の仕方については修正する必要があると思います。男子も非常に目に見えている状況と結果に乖離があったわけですが、これも回転不足の件が関わっていましたしね。

放送はテレ朝らしく、番組構成は最低でした。30分以上無駄な煽りに費やしていたと思います。普通に考えて、同じ映像を何度も何度も繰り返し見せられれば、視聴者は飽きてチャンネルを変える、という至極当然の論理がなぜわからないんだ、テレ朝よ。安藤特集は特にチェックしてなかった私も、あの安藤の映像を5回以上見たっつーの…。
でも、男子のときも書きましたけど、女子でも、実況に関してはかなり改善が見られました。スケアメ女子のコンビは森下アナと荒川さんという取り合わせで、このコンビは正直言って去年はかなり最悪に近いコンビでした(荒川さんも解説者としてはうまい方ではないので)が、今年は8割がた聞きやすかったです。その要因はまず第一に森下アナがフィギュアをだいぶ勉強してきた様子であったことです。話すべきタイミングと黙るべきタイミングを理解して実況をするようになったと感じました。まぁ競技がわかっていなければ、話すべきタイミングがわからないのは当たり前ですよね。第二に荒川さんもだいぶ話し方が上手になってきたこと。何かきっかけがあったのかな、発声の仕方を変えたような気がします。彼女は声質的にけっこう損をしていた部分があったのですが(耳につきやすい声なので、フィギュアの解説としては耳障りが悪かった)、声がだいぶ柔らかくなって聞きやすくなりました。そして、話し方もずいぶん短くまとめるように気をつけて話しているようでした。で、2人がそれぞれに改善してきた結果、実況は本当聴きやすくなりました。これなら、多少「ありゃりゃ」ってところがあっても流せます。いやー、まさかテレ朝の実況が改善されるとは思っていなかったので(特に森下アナ)、駄目だと思うけどなんて失礼を書いて申し訳なかったです。もともとフジよりも実況席の人数は少なくて解説がちゃんと解説できる環境ではあったので、まぁ、番組構成がフジとは比べ物にならないほど駄目駄目なのでテレ朝が駄目番組であることは疑いがありませんけど、実況についてはフジよりもテレ朝の方が良くなったんじゃないかなという気もします。フジはまず、実況席から国分とかゲストを追い払うこと、そして特別解説とかって解説者を2人とか3人とか置かないこと、この二点を改善すれば、おそらく男子のほうはNHKにも近づく実況ができるんじゃないかなと思いますよ。

Posted by koko at 04:09 AM

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