KOKO日記

NHK杯観戦1日目

[フィギュアスケート] 2007.12.03(Mon)

初めて超マジのコンペを生観戦。しかもいきなり遠征。すごいハードスケジュールだったので、明日から仕事にちゃんといけるのか不安なぐらいです。今はまだテンションが高いのでわりと大丈夫ですが、これからどーんときそう…。

12/1。時間ギリのスケジュールだったので焦って会場入り。思ったより仙台暖かい。会場内もそんなに寒くないので普通のカイロは使わずじまいでした。足のカイロだけは使いましたが。
男子SPから。最初のうちはそんなに緊張していませんでした。最初のアボットくんは残念ながらジャンプが決まらずにかなり低得点でしたが、二番滑走の南里くんがクリーンに滑って高得点。滑走順でPCSは毎度ながらあまり出ませんでしたが、60点台後半をたたき出しました。その後、リーは4回転を決めてものすごいガッツポーズだったのに点が伸びず…とか、いろいろありましたが、でも、みんなそこそこまとめててアボットくん以外は全員60点台には乗せてくるなかなか見ごたえのあるSPでした。しかし、そのわりにはいつまでもいつまでもいつまでも二番滑走だった南里くんが1位にい続けてビックリ。結局キャリエールが来るまで一位で、後半グループで滑れることになりました。すごいぞ南里!もともと月光は日米で見たときからとても好きなプログラムだったので、ジャンプが入ったクリーンな演技が見られて本当嬉しいです。彼、こういう情緒のあるプログラムのほうが向いてるんじゃないかなぁ。気持ちがこめやすそう。
後半グループの6分間練習では、高橋さんが若干3Aに不安を感じているのではないかという心配を持ってしまい、なんとなーく不安に。もともとスケアメ辺りから「あれ?」って感じを持っていたものでそういう目で見てしまったのもあったかもしれません。ベルナーは調子がいいんだか悪いんだかわからず…というか、ごめん、高橋さんがいると高橋さんしか見れないんだなってわかりました。前半グループは満遍なく見れてて、「おお、私けっこう冷静でちゃんと見れてるじゃん」と自己満足してたんですが…高橋さん固定カメラというよりも、なんか緊張しちゃってて視野が狭くなってしまってる感じ。
で、ベルナー。き、きたーーーーーー!!(笑) 前の試合まで大自爆を繰り返してた彼が、ここにきてパーフェクトSPを!完璧なジャンプ、伸びやかなスケーティング、取りこぼしのなさそうな確実なスピン&ステップ、その上、会場を巻き込むようなエネルギーがありました。スタオベ!すげー盛り上がった!元から基礎力があることはわかっていたベルナー。彼が完璧に演技したら高橋さんもやばいかもとは思っていたのですが、なにせそこまでが自爆ばかりしてたので…うわー来たか!という感じ。衣装の「虎」「勇名トラ」「後兵」を見た段階でなぜかN杯に焦点をあわせているという印象は受けてて、そこらへんでドキドキする部分はあったのですが、まさにここに焦点を合わせてきた感じです(でも、なんでN杯なんだよー(笑)。ワールドがユーロでやるんだから、焦点はそこだろ!(笑))。でも、ベルナー、日本は験がいいですねー。小国の選手は普通自国での開催がないので、日本みたいに他国の選手でもバリバリ歓迎ムードだとホームみたいな感じになるのかもしれないですね。
で、そんな大盛り上がりのあとの高橋さん。ううっ。すごく緊張している感じがする。私も緊張しているが、高橋さんナーヴァスになっている感じがするー。会場全体も、ベルナーで盛り上がってしまったもんで高橋さんはやりづらかろうというのがわかってるもんで「…だ、大丈夫…?」みたいなナーヴァスな空気に。そんな感じだったので、3Aのお手つきは「ああ〜、やっぱり…」みたいな気分だったのですが、そのあとはしっかりまとめました。最後のスピンの態勢を崩したのがもったいなかったけどよくぞコケなかったっていう崩し方だったので、あれで済んでよかった。で、まさかの2位発進。ベルナーがまとめたらいいところまで来るのはわかってましたが、ベルナーがまとめられるとは思わなかったのと(ごめんよベルナー…)、高橋さんがフリーならともかくSPでミスが出るとは思わなかったという結果ですね。点数の出方は妥当だなと思いました。
でも、ステップはやはりずば抜けていると思います。というか、なんかもう別物!ぐらい他の選手のステップとは違う。サーキュラーは特に気合が入っていたのか、すごかったです。…ああ、返す返すも3Aのお手つきさえなければ…。

で、高橋さんは思いがけずミスが出た(というのもすごいけど。パーフェクトを普通に期待しちゃうのが我ながらアレだな)んですが、全体的には60点台の並ぶ、いい演技が多い見ごたえのあるSPでした。しかも高橋さんとベルナーが超僅差で一騎打ち、3位以下が総並びで超激戦という盛り上がりそうな試合展開。まぁ盛り上がる試合ってことは心臓バクバクで見ることになりますね(笑)。

で、30分ぐらい休憩を挟んでアイスダンスFD。アイスダンスは実はとても楽しみにしていた…のですが、どういうわけか第一グループのときに急激に恐ろしいほどの眠気に襲われておもわずパトラッシュに話しかけそうな状態に。前日には私には珍しく早寝をして睡眠はとっていた上に、行きの新幹線でも寝たので、まったく睡眠不足ではなかったのに…。なんか男子SPで緊張しすぎて、気が緩んだ反動なんじゃないかなと思ったほどです。だって、お隣さんも私とまったく同じように男子SPで固唾を呑んでいてアイスダンスFDの第一グループだけ恐ろしく眠そうだったんだもん(笑)。彼女と私は同じ状況だったんじゃないかと(笑)。でも、第二グループに入ったらまた急激にすっきり覚醒。よかったよ、第二グループはちゃんと見れて。上位三組の演技は本当に見ごたえがありました。テッサ&スコット組が勝っても全然おかしくなかったですが、デロションが勝ってよかった。なんとなく。ホフノビは最後のミスがもったいなかったですね。すごくよかったのに。カー姉弟組もオリジナリティのあるプロでとても面白かった。リード姉弟(このときはまだギリギリ意識があった)もすごくよかったですよー。まだ若いので上にあがっていけるといいですね。
アイスダンスFDもそんなわけで(前半は意識失ってたけど)とても見ごたえのあるいい試合でした。

女子FS。もともとポイキオが事前に棄権して補充がなかったので5人だったうえに、舞がやはり棄権。SPのときの様子からして仕方ないと思います。怪我でもしたら大変だし。で、4人きりの6分間練習。ゲデヴァニシヴィリは本当人気があります。グルジア国旗が山盛り。声援も日本選手並みにもらってました。
キム・チェファちゃん。なーんかこの曲知ってる知ってる知ってる…とずっと頭を悩ませてましたが…「なんか知ってる」じゃねぇよ!!あの、ランビのフラメンコじゃねぇかよ!!(笑) あんな長く思い出せなかった自分にビックリですよ…(笑)。
ホーカー。ああ、とってもイヤなのにテレ朝アナの「奥様スケーター」ばかり思い出してしまう自分がイヤ…。カナダのときの方がよかったのかなと思いました。でもFSで4位。
ゲデヴァニシヴィリ。最初はジャンプをそこそこ決めてると思いましたが、後半やはり徐々に崩れてしまいました。一個ジャンプを出たところで転んでしまったのはもったいなかったですね。とても落ち込んでいる様子で可哀想でした。彼女は体つきがとても女性らしくなってしまっているので、その辺でジャンプが安定しないんだと思います。弾けるような動きやスピード感、コケティッシュなプログラムなど、魅力はたくさんあるので、なんとか頑張ってほしいのですが…。
レピスト。フィンランドらしいとても綺麗なスケーティングでSPは3-3は入らなかったとは言え、いい感じだったのですが…スケカナと同じく、やはりフリーはまとめられませんでした。まだシニアにあがったばかりなので体力がついていかない部分もあるんだと思います。でもスケカナよりはいいかなと思ったんですけど、本人はだいぶ落ち込んでしまっていました。その落ち込みようにこちらもしょんぼり。でも彼女、こんな落ち込んでたのに、なにげにFSでは順位をあげました。

後半グループの6分間練習。安藤、状態がよくないのは一目瞭然でした。ジャンプも決まらず、本人にも覇気が見えず、不安いっぱいな状態なのが伝わってくるのです。一度変な態勢での転倒もありましたし(ここでちょっと腿を痛めてしまっていたらしいです)。でもスケアメでも状態はよくなかったですが、なんとかまとめて2位にはなりましたので「なんとかまとめて…」と祈るのみという感じでした。

武田奈也。SPでスケカナに続き会心の演技で最終グループ入り。最初から伸び伸び滑れていました。無心で臨めたのかな。3Fは残念ながら転倒してしまいましたが、他の要素はミスなく滑り、今の彼女の全てが出せた演技でした。最後は涙がこみあげてきたようでした。本当感動的ないい演技でした!あとはやはりフリップとルッツですね。
シズニー。ジャンプのミスもありましたが、そこそこまとめた印象でした。曲も彼女に合っていて、いいプログラムだと思いました。が、点数が伸びず。彼女の場合は見た目の出来と点数が乖離するのはいつものことなので、「ああ、ダウングレードだな」とすぐ納得。
マイヤー。彼女もジャンプにミスが出ました。しかも、彼女の場合、昨シーズンまではとてもよかったのですが今シーズンはルール変更のあおりをもろに食らってしまって、とても不利な部分があります。シット認定がされないととてもやばい(スピンが0点になってしまう)というのがわかってたので、見てて「ちょっと高くないか大丈夫か」という部分もあったので、点数が出るまでとても心配でした。本人も演技後がっかりした様子だったので「ダメかも…」な空気が漂ったのですが、点数は出ました。ななちゃんにメダルを…と思うとアレなのですが、マイヤーも好きな選手なので、ちょっとほっとしちゃったりもしました。
安藤。「なんとかまとめてくれれば…」という感じでいたのですが…目の前で安藤さん崩壊…(爆)。ここまでもすでにいい演技をしたのが武田一人という状態だったのですが、よもやまさかここまでエライことになってしまうとは。6分間練習の様子で3Lzを転倒するような予感はありましたが…あそこまでなってしまうとは想像できませんでした。途中で転倒から立ち上がれず、完全に流れが途切れてしまったときには、演技をやめてしまうかとさえ思いました。最後までなんとか滑りきってくれてよかったです。彼女は元からメンタルの不安が全部演技に出るので崩壊するときは一気に崩壊するタイプなのはわかっていたのですが、ここまで行くとは。毎度ながら良くも悪くも予想の斜め上を行く安藤さんです。今シーズンモチベーション等いろんな問題を抱えていることは何度もインタビューで口にしていて…なんとかここまで持たせてきていたという感じだったのかなと思います。体はしっかり絞れていますし、4回転も跳べていて、練習不足とは言いますが現時点では決して身体的には悪い状態ではないように見えるのですが…それに、言ってること自体はしっかりしていて、彼女も頭ではよくわかっているんですよね…。本当メンタルは難しいですね。
とゆーわけで、この時点で、武田のメダルが確定…。まさか安藤が落ちて武田がくるとは…本当に試合って何が起こるかわからない…^^;。
コストナー。試合はだいぶすでにグダグダの様相を呈してたので、せめてコストナーはいい演技を!と祈ったのですが…彼女もいつもの彼女でした…。スピード感はさすがなのですが、やはりジャンプが安定して入りません。スパイラルやステップなどはとてもよかったと思うのですが…最後を1Aで締めるのはちょっと…><。でも、失敗が続いても最後まで集中を切らずに諦めずに頑張っていたと思います。で、何はともあれ彼女は地元イタリアのトリノで行われるファイナルに進出を決めました。それで彼女がとても嬉しそうだったことと、武田の演技だけがこの試合の数少ない救いでした…。うう…。正直しょんぼりー。まぁでも、考えてみれば最初から自爆娘が勢ぞろいしていた試合でしたので…予測できた結果といえば予測できた結果かもしれません…^^;。好きな選手、自爆娘が多いんですよね〜、私。

アイスダンスFDでのパトラッシュ状態を考えて、この日の夜はものすごく早くに寝ました。まぁホテルで一人だから特にやることがなかったのもあるけど。

Posted by koko at 04:39 AM | Comment (0)

NHK杯観戦二日目

[フィギュアスケート], [フィギュアスケート] 2007.12.04(Tue)

二日目。ホテルのチェックアウトから余裕のある時間があまりなかったので、ファーストフード系で軽く食べていこうと思っていました。が、ファーストフードがうっかり見つからず…。どうしようと焦ってたんですが、ふと「探すので時間を無駄にするぐらいなら、いま目の前にある牛タン屋に入った方がいいじゃないか!」と気がつき、牛タンを食べてきました(笑)。本当移動と会場にいる時間ばかりでせわしない遠征だったので、せめて牛タンを食べてこれたのはよかったです(笑)。

本日は男子FS。
席はとりあえずジャッジサイドは取れたのですが、両日、東西の超端っこ。まぁ端っこは端っこでジャンプを目の前で見られるという利点もあるのですが。で、前日には気付いてなかったんですが、この日のすぐ目の前の西サイドは関係者席で、良く見ると試合の終わった選手やコーチ陣などが居座ってました。で。で。いちばん前に行儀悪く足を投げ出して座っている金髪の彼がどう見てもベルナーくんに見えてしょうがありません…。なにしろ目が悪いので自信はもてないのですが、あの顎はどうしてもベルナーとしか…。いや、でも、待って待って、ベルナーはこれから試合をするはずなんです…。SPで高橋さんを抑えて一位となって、本日は最終滑走で滑るんです。その彼がこんなところでいけしゃーしゃーと観客然として座ってるはずが…と思っていたのですが、最初のジャッジ陣紹介でチェコのジャッジが紹介されたときにものすごい勢いで拍手してた。あああ、やはりベルナーだ!なんであんたがそんなところにいるの!!安藤とゲデヴァニシビリが並んで観戦してたり(のちほど、武田ななちゃんも合流)、みやけんがいたり、濱田コーチ一行がいたり、カナダスケーターたち揃い踏みしてたり、本当豪華な関係者席だったんですけど、そういうのを全部差し置いて、ベルナーがいったいいつまでそこに居座る気なのかが気になってしょうがありません!試合が始まっても普通に見てるしさ!まぁ結局第一滑走のアボット君が終わったところで立ち上がって去っていきましたけど。あー、よかった。

さて。正直に言って高橋さん的にはいい流れとは到底言えない状況です。
ベルナーは乗ってきているでしょう。自爆持ちの彼とは言え、いざというときにはワールドで4回転2回をいきなり決めてくる勝負強さもありますし、日本は験がいいということは彼自身感じていると思います。それにSPの様子から見て、アウェイ的なプレッシャーはあまり感じずに演技ができるでしょうし、きっと彼はお調子者の側面があると思うので(笑)、こちらで思う以上に乗りに乗っている可能性もありますよね。
反面高橋さんはどう見てもピークが試合の二日前に来てしまってて^^;、ここに来て調子を落としてきてます^^;。おいおいという感じですが、試合前に聞いていた練習レポと、SPのときの練習の様子を見てるとやはり調子はピークよりは落ちていると思わざるをえません。
それから、やはり前日の安藤さんの結果を受けると、マスコミ的に高橋さんはしくじれない状況です。もともと優勝を期待されていたけれど、まぁ高橋さんは5位までに入ればGPFに出られる状況だったのでリスクの高い4回転2回の挑戦ができる試合だと思っていたわけですが、この僅差で2位。しかも優勝しなくてはいけないような空気。さらに高橋さんは絶好調とまでは言えない。試合で難度の高いジャンプに挑戦する難しさというのは、ジャンプの難しさだけではないんですよね。そのジャンプを失敗するのはまぁよい、というか初挑戦ではある意味当たり前のことなんですが、それによって演技全体が壊れてしまう…いわゆる自爆を引き起こしかねないところにあります。ここで自爆をしてしまったら、思いきり安藤さんと連鎖したような形になってしまいます。でも、同時にここで挑戦しないと次いつ挑戦できるタイミングが来るか…それに高橋さん個人としてはきっと挑戦したいでしょうし…。
っていうような状況で、4回転を2回入れるか入れないか…そして、入れたとしたら自爆のリスクがすごくあがるし、逆に入れなかったとしても守りに入ったことでのメンタルの崩れもありえるし…。いずれにしても、メンタル的にとても難しい状況。その上、彼はガラスの心臓と言われていたほどの元自爆持ち^^;。自爆しなくなったと言われていても、安藤さんだってそう思われていたわけで…

とゆー感じで状況を見ていたので、いい条件を見出すことはできず、心臓バクバクといえばバクバクです。でも昨日からそんなことを考えてたので、覚悟もある程度決めてきました。SPのときは見てるこちらも「3A乱れるなんて〜!」みたいに慌ててしまった部分があったので、もう4回転2回入れても、1回にしても、転倒しても、なにが起きても、とにかくしっかり見ようと。

で、FS。前置き長い(笑)。一番滑走のアボット君。前日一人かなり出遅れてしまった彼ですが、スケーティングやスピンなど、とてもいいものを持っている選手です。フリーのワルツはとても素敵なプログラムで、ジャンプはところどころ乱れつつも、頑張りました。
中庭君は6分間練習で映ったときに猛然と靴紐をほどいていて^^;「おいおい、この紹介されるタイミングで何をしてるんだ…」なんて思ってたんですが、のちほど報道によるとこのとき靴のエッジのビスが完全に取れてしまう大ハプニングが起きていたそうで。その時点ではトラブルを知らなかったので「うーん…イマイチ…」と思ってましたが、それを聞いたら逆によくあそこまで滑ったな…と感心しました。もちろん…というかまぁミスは普通にいろいろあって、彼にとっていい演技だったというわけではないのですが、それでもその状況であったなら頑張ってよくまとめた方だと思います。その場でバンバンジャンプの構成を変えながら滑っていたらしいので。
全体にジャンプがいまいち決まらない選手が多く、SPと違って点数がかなり低空飛行…。そして一番滑走だったアボット君(彼もそんなめちゃめちゃいい演技だった、というわけではなかったのですが…)がいつまでもいつまでもいつまでも一位に…^^;。昨日の南里くんと同じ状態です^^;。

後半グループの6分間練習。高橋さんの紫衣装はもう特に何も気になりません。ベルナーの「勇名トラ」衣装すらそんなに目に入りません(まぁ距離的に字は見えないしね)。でも、どちらも目だってわかりやすい衣装ですわ。高橋さんはいつもどおりの順番でジャンプを跳んでいっている様子。いつもどおりこの辺はまったく問題なし。そのあと3Aも最初2Aでしたが(これもいつもどおりだったっけな?)3Aをしっかり決めた上に、目の前で3A-2T-2Loを完璧にすごく綺麗に決めてくれました。わーお!これは日米の6分間練習でも(もちろん本番でも)完全なものは見られませんでしたから、初です。嬉しい。で、でも、3A-2T-2Loが入るんですね…。ちょっと心臓がバクバクしてきました…。でも、前日にミスをした3Aは大丈夫そうだと思ったのですが、続いてのクワドが転倒。う、あまりいいコケ方ではありませんでした。もう一回チャレンジして、今度はステップアウト。さらにもう一回行こうとしたところで時間切れ。ううーん、やはり4回転は精度がちょっと落ちている様子です。高橋さんは跳びたいでしょうが、この感じだとモロゾフは1回にさせるかもしれません。というか、クワドコンボを練習してないので、もう1回に決めている可能性もあるなと思いました。しかしクワド1回のときの構成はスケアメと同じかと思ったのですが、スケアメでは3A-2T-2Loは跳んでないし、構成は本当わかりませんね。で、その間のトラ…じゃなくてベルナーはほとんど見られていないわけですが、ときどき垣間見る限り、高橋さんのようにしっかり跳んでいく練習はしないようで、あんまり調子わかりませんでした^^;。

前半グループがいまいちぴりっとせず10点ぐらい差があったはずのアボット君がいまだ一位にいるんで^^;、みんな頑張れーと思ってみていたのですが、後半グループに入ってもやはりぴりっとせず。4Tや3Aなど、難度の高いジャンプをクリーンに成功する人がすごく少ないです。また後半で失速してしまったり。女子みたいに全部グダグダになったらどうしよう…とちょっと不安に…。
で、SP4位につけた南里くん。彼は最初の3A-3Tをすごくクリーンに決め、次のジャンプもクリーンに!南里キターーーーーー!!と思ったらそこからダブルが続いてしまいました^^;。こ、来なかった…^^;。ただ、中盤の二度目の3Aが2Aになってしまったあと、最後の2Aの予定を3Aに切り替えて跳んできたのは、決まらなかったですが、とてもかっこよかったです!戦う気持ちを最後まで捨てずに頑張ってたのがとてもよかったと思います。点数はいろいろ取りこぼしがあって伸び悩んでしまいましたが、点数より印象はよかった。
で、SPでも一味違うところを見せたキャリエールがフリーでも見せました。彼も3Aはクリーンに入りませんでしたからベストではなかったのですが、そういうなかでも、そのほかはきっちり。なんかこう、新世代の新採点対応選手は安定感がありますねぇ。とゆーわけで、ようやくアボット君を抜いてくれました^^;。いや、正直キャリエールよりもアボット君のほうが好きな選手ではありますが、さすがにSP最下位から表彰台までごぼう抜きするほどの出来ではなかったもんで。それではあまりにもグダグダ試合すぎる。

で。高橋さんが来た…。ふー。はー。でも、不思議とSPのときより落ち着いて見られているような気がします。昨日は本当にがちがちで見ていたので。高橋さんも落ち着いている…といいなと思いつつ。最初の4回転で転倒。ああっと思いつつも、正直今日はクワドは決まらないような気がしてたので慌てません。ぶっちゃけ、問題はここじゃない、このあとだ!とここで一番力が入る。次のジャンプは遠くへ去っていきましたが、3F(なぜかその場でわかりました。あんな遠くでよく見分けられたなぁ、私) 助走からしてここがクワドコンボの場所だと思われましたが、回避です。それでいい。次はきっと3A、ここが勝負!!決めた!!サーキュラーもすごい!全体によく動けています。昨日よりも全然滑りも動きも、そして流れもいい。スピンもよくしゃがんでて、しかもよく回れています。そして後半5連続ジャンプの冒頭…きっと3A-2T-2Loだ…決めた!やった!!もうこのあとはひたすら「行けー!!」という感じで、きっとものすごい前のめりになって見ていたと思います。とにかく、この5連続ジャンプのクリーンさとスピード感は圧巻でした。その勢いのままにストレートラインステップへ。すごい盛り上がりです。最後までスピードを落とさず一気に滑りきりました!……最後ちょっと音楽余っちゃったけど^^;。でももうスタオベスタオベです!
本当にすごくいい演技でした。4回転は転んでしまいましたが、まったく引きずらず、そして4回転2回という迷いもまったく捨てて見事に演じきりました。その強さに感動です。よくこのプレッシャーのかかる状況でこれだけの演技ができたと思います。本当に強くなった…。とにかく全体のスピード感が素晴らしかったです。なんというか、オペラ座もそうでしたが、まとまってくるとなんだかこう熱いというか心に迫ってくるプログラムですね。転んだことなど忘れさせる演技でした。まぁあとで「あり?4コンボを3Fにしたのに、後半にコンボが2回しか…。コンボ一個足りねぇや…」と気付いたのですが(笑)。演技後、すごい長いことモロゾフが高橋さんを抱きしめているというか、いつもとは違う感じで抱き合っている映像が映りました。いつもはハグしてもすぐに選手の耳元でいろいろ喋っている場合が多いのに、モロも高橋さんも何も言わずにただハグしているっていう。そのシーンを見て、モロゾフ組としてすごく特殊なプレッシャーのかかる状況だったんだろうな…という感じを受けました。点数は4回転転倒のわりによく出てくれたと思います。特にTESは高かったですね。

そして、ベルナー。これは正直やりにくいだろうと思います。SPのときに比べてちょっと神経質な感じで出てきた感じ。これはバトルの二の舞にさせてはいかんと思い、すぐ気持ちを切り替えました。お客さんの多くもそう思ったのか、歓声はとても大きかったです。でもって、冒頭の4回転をとてもクリーンに決めました。うわーーーーー!!ベルナー、キターーーーーー!!そのあともジャンプ、クリーン!!このままべルナーがクリーンな演技をしたら負けるかも…てか、ベルナーは多分ジャンプ構成はほぼ高橋さんと同じだから、高橋さんが転倒した以上、クリーンな演技だったら負ける。でも、仕方ないもんね。なんか高橋さんが本当素敵な演技をしてくれたので「優勝しないと」みたいな感覚が消えたみたいで、すっきり気持ちを切り替えて見られました。とてもいい演技。ただ、SPほど伸び伸びとはしていない感じ。やはりプレッシャーがあるのか。中盤3Aが抜けて1Aになってしまいました。1ミス。でも、直後の3Aはクリーンに成功。それ以外にはミスなく、最後はヘッドバンスピン…っていうか、なんですかそのスピン(笑)。なんで頭振るんだ(笑)。最後のスピンでうっかり笑ってしまったじゃないか^^;。とにかく気迫のヘッドバンスピン(笑)で、最後は吠えました!!うおー!闘志溢れるベルナー!!スタオベスタオベです!!きゃーーーー!これはすごい勝負になりました。1ミス同士ですが演技はどちらも文句なく良かった。プログラムの違いかもしれませんが、全体的なスピード感、世界などの面では、高橋さんの方が上だったと思いましたが、正直ベルナーが上に来てもまったく違和感はありません。どっちが上でもありだな…と思いながら、点数表示を待ちましたが、高橋さんの勝ちでした。結果的には1ミスの中身で決まったと言えます。新採点の「抜けるのが一番ダメ、回転してコケろ」の典型的な勝負となりました。高橋さんはミスしてもパンクはしなくなったもんなぁ…。

あとから知りましたが、ベルナーはもともと4T一回3A一回の構成だったみたいですね。二度目の3Aは一回目がパンクしたので急遽2Aから切り替えたみたいです。そうだったのか。高橋さんと同じ4T一回3A2回構成だと思ってたわ。

ところで4Tが決まらなかったのに高橋さんが勝ったということでベルナーが不満だったらどうしようと、何しろ気迫のこもった演技だったもので一瞬不安になったのですが、ベルナーはとってもいい人でめっちゃニコニコ高橋さんとハグしてお互いに健闘をたたえあっていました。よかった。女子FSがなんというか消化不良な感じの試合内容だったもんで、最後の男子FSでこんないい勝負が見られて、そしてお互いに全力を尽くしたあとのさわやかな感じがすごく嬉しかったです。見に行けてよかったと心から思いました。本当よかった。

わーん、長すぎるので、エキシはまたあとで。

Posted by koko at 12:47 AM

テレ朝放送で困ること

[つぶやき] 2007.12.08(Sat)

CSテレ朝チャンネルで放送しているGPS男子シングルに関しては、ときどきひどい実況があったりはするものの基本的には満足してみています。いまだ中国杯見てますけど。あとフランスとロシアとN杯…グランプリファイナル前に見終わることはない…だろうなぁ…(遠い目)。

でも、これだけは困ると言うか改善してほしいことが一つ。それは中国選手の名前です。中国読みと日本読みがあることはもちろんわかります。で、韓国は韓国読みするけど、中国は日本読みをするんだろうというのも普段の政治のニュースなんかを見ててもわかります。まぁフィギュア選手については通常中国読みで通っているので、できたら中国読みでやってもらえると助かるんですが…でもまぁ日本読みでも仕方ないとは思うんですよ。そういうふうに決まってるのかもしれないし。

でもね、それなら、テロップの記載は漢字でやってほしいんです。てか、なんで日本読みをわざわざカタカナにして書くのか、意味がわからない。チェンジャン・リーが李成江さんなのは知ってますが、それを「リ・セイコウ」って書かれると誰のことだか一瞬わからないです。ヤン・リュウが「劉艶」なのは知ってるんで「劉艶」って見たら「あ、ヤン・リュウだ」と気付けますが、「リュウ・エン」と書いてあるとそれが「ヤン・リュウ」だとはわかりません。同一人物だと気付かないです。普段から日本読みでしか知らない胡錦濤さんですら、「コ・キントウ」ってテロップで書いてあったら一瞬誰のことかわからなくなるでしょ。口に出してよんで初めて「コキントウ…あっ、国家主席か」って感じじゃないです? 「オン・カホウ」ってテロップ見て、ぱっと誰のことか思いつきます?なんかもう、カタカナにするなら中国読みにしろよって感じだし、日本読みにするなら漢字で書けよって感じ。顔見て「あ、ダン・ファンちゃんだ」と思ってもテレビでは「ホウ・タン」って書いてあるもんで「……ダン・ファンだよなぁ…漢字、なんだったっけ…確か方丹…大丈夫ダン・ファンで正解」みたいな。
本当これに関しては、物理的に困るんで、なんとかしてほしいな。

Posted by koko at 03:14 AM | Comment (0)

GPF男子シングル

[フィギュアスケート] 2007.12.16(Sun)

いやーこの二日間はマジ頭痛くなりました(笑)。生では見られなかったので、結局リザルトを追って人様のレポで様子をうかがってた二日間だったのですが、SPのときは高橋さんの番になったら血圧急上昇!!いや、マジで。本当自分で血圧がものすごい上がったのがわかってビビリました。うっかりすると脳の血管切れると思ったぐらい(笑)。そのあともしばらくクラクラしててその後頭痛。今日は今日で、リザルトは真っ白でなかなか更新されないし、レポは錯綜してジャンプ構成はよくわからないし…でも優勝はガチっぽい雰囲気だったので安心してたら、なんかいきなり2位になっちゃって茫然自失。いやぁ、優に30分ぐらいは呆然としてました。悔しいも惜しいもなにもなく「…何がどうなったのかわからんねん…」みたいな感じで(笑)。プロトコルを見ればまぁ内容はわかるのですが…演技自体を見ていないので人様のレポに頼るしかなかったし、でもって、人様のレポは誰のを見ても優勝は疑いない感じだったので。で、演技は見られないし、気持ちの整理がなかなかつかず、ネットをうろうろしてたらすっかり頭痛…(笑)。

いやはや、だってねぇ、点差0.16点ですよぉ。239.10点と238.94点で負けたんですものー。しかも、高橋さんは一応4T、3A2回がクリーンに入ってて、ランビはどちらもミスで、そもそもSPでは僅差とは言え高橋さんが一位で、なんでこの内容で逆転になっちゃうのかさっぱりわからないーと単純に考えると思ってしまいますよね、やっぱ。まぁプロトコル見たら、わかるんですけど。コンボが足りないこと、トリプルが本来8トリプル入れる予定が6トリプルしか入らなかったこと、ランビは後半にコンボを持ってきて最初の4T,3Aの失敗を補ったこと。新採点ならではですね。

高橋さんの演技だけようやっとさっき見られたのですが。本当悪くない。ミスというほどの目立つミスはない。まぁ、本来の構成を知っている目で見るといろいろバタバタと構成が変わっていってしまって抜けてしまったりはしてるのはわかるんですが…そのせいで演技の流れが途切れたりすることはなくしっかりプログラムを滑りきってるんですよね。それにスピードもありました。だから印象はいいんです。失敗した演技に見えない。でも、負けなんだよなー。
コメントで「優勝したかった。自分が情けない」と言っていたのが載ってたけど、そんな「情けない」なんていうような演技じゃなかったよ。

キスクラがけっこう笑顔だったと聞いて「勝った」と思ってたのかなーそれだと切ないなーと思ってたのですが、順位が出た瞬間は「うあ」って顔してるけど、その前後はさばさばしててそんなに心配しなくてもよさそうだったのでよかったです。というか、考えてみたら、高橋さん自身はランビの演技見てないし、自分の演技が4Tと3A2回は入ったけれどもドタバタしちゃっててベストじゃなかったことは自覚してるわけで、まぁ不満に思う要素はなかったんでしょうね。
でも、あとからニュースでインタビューのあとだかに、膝に手をついて「……くやしーい」って言ってるのを見て、ちょっと泣きそうになりました。0.16点差だもんなあ。2Sにならなければ…コンボ3Tじゃなくてもいい、2Tでいいからつけていれば…本当些細なミスの一つだけなければ勝てていた点差だもの。取りたかったよなぁ…。

あげくプロトコル解析をしてくれているサイトを見たら、抽選運の悪さがやはり…。正直あの僅差だし、プロトコルを見たときにも「これはジャッジ抽選の運もあったな…」と感じてましたが…。半々ぐらいの確率だったんじゃないかと予想してたけど、結果は予想以上。86%の確率で高橋さんの優勝だったらしいです。14%の確率をわざわざ引き当てて負けたらしい。ああ。相変わらずのくじ運だ高橋さん。高橋さんの「くやしーい」とこの優勝確率を見て、「あああああ……」とやっと茫然自失状態から脱出してなんだか一気に悔しいと言うか切ないと言うかなんと言ったらいいのか、まぁ要するにへこみましたけど。
でも、またきっとこれを糧にしてくれるだろう…と思います。彼は悔しい思いをすると頑張る人なので。なんか高橋さんえらいなぁと思うのは、本当にひとつずつ着実に進化していくところ。本当に失敗や反省をよく次に活かすというか、無駄にしないよなぁと思ってて、えらいなぁと。技術的にもですが、メンタルもそうやって一つずつよくなっていってるのが本当すごいえらいなぁと思います。今回も久しぶりに頭真っ白になってたようですが、それでも崩れなかったものね。今回王者オーラが足りなかったとライターの青嶋さんが熱く語っていましたが、だから、それも心配していません。そういうのも彼は一足飛びに身につけるのではなくて、ひとつひとつ着実に自分のものにしていくんだと思うので。…というか…おーい青嶋さーん(笑)。あなたがひっそりというか思いきり高橋ファンなのは重々承知だけれども、今回の記事はSPFSともにたが外れちゃってるよー?(笑) 高橋大好きオーラ全開じゃないか(笑)。
あー、あと角澤氏、正直実況アナとしては私はもう全然ダメなのですが、今回のインタビューはちょっと嬉しかったっす。最後に「よく頑張ったと思います!」とすごく力を込めて言ってくれたところと、インタビューが終わったところで高橋さんが「…くやしーい!」と言っているときに横で一緒に「悔しいね〜」と言ってくれてるところが。なんかいつになくどちらもとても優しかったので。

でも、本当悔しかったけど…タイトルがほしかったけれど、結果的にはすごく次に繋がる試合になったと思います。今季はフリーで4回転2回を目標に掲げていた高橋さんですが、スケアメはコンディションに問題があり、最初から回避(4回転1回用の音源だった)、N杯は当日の様子で回避…と来ていて、いつ試合で挑戦できるのか、もしかしたら挑戦できないかもしれないという感じだったのです。今回も当日朝の練習であまり4回転の調子がよくなくて本来はN杯の構成の予定だったらしいです。でも、結果的には高橋さんは4回転2回に挑戦しちゃいました。最初の4回転がパンクして3回転になってしまったため、急遽2本目の3Fを4Tに変えて跳んだので。で、ここで確認できたことは、高橋さんは4T2回をクリーンに決められるかはわからないけれど、少なくとも一発目のジャンプじゃなくても4Tを入れられること、4T2回に挑戦しても3A2回はクリーンに決められること、後半の5連続ジャンプも細かいミスは出たにしても破綻せずにまとめられること、スピンやステップもバテたとしてもレベルは確保できること…つまり、破綻せずに4T2回に挑戦することが可能だということです。これは大きいですよね。大事な試合でこういう高難度ジャンプを含むプログラムに挑戦するというのは本当に難しいことなので、破綻せずに滑れることがわかったのは本当よかった。モロが確実性を重視するタイプなだけに、実際に今シーズン中、試合で挑戦できるチャンスが来るかどうか五分五分だな…と思っていたのですが、これでだいぶ挑戦しやすくなると思います。ワールド内定も無事取りましたし、コンディションさえ問題がなければ全日本で挑戦できるかもしれません。

とゆーわけで、二日かけて書いているうちにだいぶ冷静になってきましたか(笑)。いやぁ…うーん、悔しいけどな、やっぱり!(笑) タイトル欲しかったよな。でも、それはワールドまでお預けにしておきましょう。

Posted by koko at 05:13 AM | Comment (0)

ご意見いろいろ

[フィギュアスケート], [フィギュアスケート] 2007.12.19(Wed)

平松部長から高橋さんのロミジュリに対してプログラムの構成などで厳しいご意見。
まぁ正直に言って、ネットなどでは最初からずっと言われていたような内容で、素人目から見た印象と玄人の見た印象って、実はあんまり変わらないんだなと実感。そうだよねぇ、ポエタはやっぱり素人目から見ても玄人目(ジャッジ)から見ても名作だものねぇ。でも、正直、今シーズンのジャッジはやりすぎだと思うけど。SPでジャンプを全部失敗しても3位とか、どんだけー!!とさすがに辟易してしまった部分がありますし。昨シーズンが4回転を跳ばないとPCSが伸びないっぽいぞというTESとの連動傾向があったため、今シーズンはその反動でTESとの切り離しただけではなくて芸術方面が重視されているのだと思います。となると、今シーズンのバトルとか可哀想なのですが…。昨シーズンの傾向を見て「やっぱりクワドを跳ばないと駄目だ」と4回転をどうにか入れようとしてジャンプが崩れてしまっている現状。無理をしなければ彼は本当に芸術性の高い選手なので、今シーズンのジャッジ傾向ならグングン点が伸びたでしょうに…。なんというか、もう少しジャッジはどうにかならないのでしょうかね。こう毎年基準があっちゃこっちゃにぶれるとねぇ…。

でも、実を言うと高橋さんのPCS自体はまったく伸び悩んではいなくて、むしろ伸びています。今回は比較対象がポエタなので負けたように見えますが、シーズン通してポエタに次ぐ二番目のPCSを出してると思います。ここまで高いPCSは見てないと思いますから。8点台を出すジャッジが半数近くいるというのはもうトップの評価をもらっているのは間違いありません。ポエタに負けたといっても、ポエタはもうアレですよ、本田のアランフェス、荒川のトゥーランドット、ヤグの仮面の男、プルのトスカ(でいいのかしら?)みたいなもん。ランビといえばポエタになるはずです。そういう歴史に残るプログラムですアレは。その意味ではもしかしたら高橋といえばヒップホップスワンになるのかもしれませんが、個人的にはそれ以上のプロが出てくることを望んでいます。ハイ。

話がズレましたがそういうわけで、プロトコルを見る限りはロミジュリの点が伸び悩んでいるわけではないと思うのですが、この記事の内容は平松部長が実はジャッジの点数には明確には出てきていないジャッジの要望を高橋さんサイドに伝えている可能性があります。だとしたら素直に受け入れて修正するのが吉です。というか実際修正はしてほしいんです(笑)。したほうがよくなるだろうというのは、素人目にも最初から思っていたことなので。ステップがオペラ座と似ているとか、スピンが全部同じに見えるとか、二つのステップで何で同じ曲使ってるんだ似た印象になっちゃうじゃないかとか、平松さんの言っていることはぶっちゃけネットでも最初から言われてたことでした。なんというのかプログラムってプログラムというだけあって4分半の中でもなんというかドラマというかストーリー(というのは物理的なストーリーじゃなくてもいいんですが)というか、要するに起承転結が必要なのですが、その辺の構成がうまく配置できてないような感がありましたし。でもって、肝心のステップは、高橋さんの労多く実が少ないという印象がありましたし…。ステップだけじゃなくてとにかく高橋さんは見るからに最初から最後までとっても大変で鬼頑張ってるプログラムなのに、その見返りはあまりにもフツーの点数でないかい?っていう部分が(PCSじゃなくてTESの方で)ありましたから。

でも、別にPCSが出てないわけじゃないっつの。つか、出てるっつの。PEなんかランビより上だよ!ということは言っておきたいのですが(笑)。

ロミジュリについては最初の印象がやはりオペラ座と似ていて、あと全編通して盛り上がりすぎてて(笑)どこが本当の盛り上がりどころなのかわかりづらいというのがありました。でもスケアメで高橋さんが滑り込んできたことで音楽表現がよくなっていたので、それ以降私自身はOKを出していたのですが…半面、高橋さんの音楽表現が頼りのプログラムだなとも感じていました。高橋さんでなかったら多分退屈なプログラムなんじゃないかな…と。まぁもっと言えば私はオペラ座もそういう部分を感じていて、ただ、オペラ座のときはモロはあえてああいうプログラムにしたんだろうと思っていたのですね。いつぞや書いた気がしますが、ドラマ性が足りない部分は高橋さんの表現力が補ってくれるだろう、みたいな感じだったんじゃないかと。で、オペラ座が成功したのでまたこうなったのかなとも思うのですが、心配なのはオペラ座よりもプロ自体にあまり工夫が見られないこと。オペラ座は音楽編集などは凝っていてオリジナリティがありましたし、スピンなどもドラマを表現する意欲を感じました。シーズン最初のスローパートでのレイバックスピンの配置などは絶妙でしたし(ああ、失われたレイバックスピン…)、レイバックが失われたあともレイバックには敵わないにせよそこはかとなくロマンチックな雰囲気のあるスピンをやろうと努力してました。まぁ曲に合わせてわざとゆっくり回っているのか単に失敗スピンなのか判別できないときもありましたけど(笑)。で、そこら辺の心配りがロミジュリにはあまり見られず、その辺は正直「ああ、モロ時間がなかったな…」と思ってました。スワンに気合入れすぎてロミジュリまで手が回らなかったんだろうと。

個人的に今のところ高橋さんとモロの作品として最愛なのはオリンピックシーズンのラフマニノフです。だから、本当はロミジュリも戦闘的な方向ばかりじゃなくて、ロマンチックというかエレガントというかそういう方向性がもう少し出てきてくれたほうが好みです。あのスローパートの部分をマイムだけじゃなくてもっとスケートで表現してほしい、なんだったらあそこでステップを踏んでくれてもいいぞ、そしたら全然違うステップ二つになって表現の幅広さが出せていいじゃないかぐらいなもんです。でもなあ、ロミジュリをわざわざああいう編集にするわけだから、多分モロはああいう戦闘的な方が高橋さんには向いていると考えているんだろうしね…どうなるのかな。でも、まぁいずれにせよ、全日本後に手直しすると記事で出てたらしいですし、元からモロはロミジュリは修正を加えつつシーズンを進めていくつもりだったと思いますので、きっと頑張ってくれるだろうと思います。頼んだぞ、モロ。

Posted by koko at 04:54 AM

まだどこか悔しい(笑)

[フィギュアスケート], [フィギュアスケート] 2007.12.23(Sun)

86%以上の確率で高橋さん優勝だった…というのはSPとFSあわせた結果での話だったのですが、資料室で出たデータによると、FSだけでも高橋さんを一位にしているジャッジの方が多かったんですね…。FSで高橋さんを一位にしたジャッジは6人、ランビを一位にしたジャッジは4人。しかし、ジャッジ抽選で外れた3人のジャッジは、全員高橋さんを一位にしていたジャッジでした。点数的にも、抽選なしの10人全員の集計結果も、上下一人ずつカットの集計結果も、SPでもFSでも総合でも、全て高橋さんが一位です。にもかかわらず、抽選の結果だけがFS2位で総合2位…………

でも、もうこの確率で負けたってーのは…これはもう神様の采配だと信じよう…と鋭意努力中です(笑)。FSのプログラムに多少問題を抱えていたのは日米のときから言われていたことでしたし、平松部長の発言はジャッジから実際に言われたことだそうなので、それなら素人目からの印象ではなくて実際に改善すべき部分なんだろうと思います。もし、今回勝っていたらおそらくこの問題は取りざたされなかったでしょうし、ワールドに向けて改善するチャンスが与えられた…と前向きに受け止めたい…と努力中です(笑)。うーん、やはり私は駄目だなぁ(笑)。素直に受け止めるって難しい(笑)。いやはや、高橋さんその他アスリートのみなさんを尊敬しますよ、本当。こういう結果に拗ねずに自分を高めていくのって、すごい。FSの翌日、エキシ練習で高橋さんは悔しさのあまり、超本気モードで鬼のジャンプ練習に邁進したあげく、エキシ本番ではバテちゃった…などということをしていたそうですが(笑)。現地観戦の方によると3Aを8-10回(中には3A-3Loも)、4回転を2,3回、トリプルを何度も跳び、スピンを練習し(本番であのスピードでスピンができたら!とのこと)、FS後半の3A-2T-2Loから始まる5連続ジャンプを通しで2,3回練習…という内容だったそうですから(笑)。凄まじい練習ですなぁ(笑)。でも、悔しさをこうやって練習にぶつけて昇華していくってのは本当アスリートの鏡ね。こういう話を聞くと、きっとこれは神様の采配…と信じられるような気がします。2005年ワールド後の大変身や、トリノオリンピックの悔しさをばねにした昨シーズンの大躍進など、彼は確実にそういうのを糧にして進化する人だと思うので…。ってのは、この前の記事でも書いてるんだよなぁ(笑)。ああ、もう悔しい。悔しいよー。

Posted by koko at 03:51 AM

全日本男子ショート

[フィギュアスケート] 2007.12.27(Thu)

もう眠くなりかけた朦朧とした頭で
・柴田くん
なんで柴田くんが放送だったのかな。GPSに出てたからかもしれませんが、放送があったのが逆にちょっと可哀想だったかもしれんどす。最初汗を拭いているのかと思っていたらどうやら泣きかけていた模様。本当に泣き出すシーンを流さずにいてあげた辺り、フジはなかなか優しいです。

・小塚くん
今シーズンとしてはよくまとめた方でした。やはり3-3がどうしても3-2になってしまいますが、3Aがしっかり入りましたね。でも、ガッツポーズが出るほどの演技かというとまぁ3-2になっちゃってるしなぁという感じではあります。小塚くんは足元だけは抜群なのですが、それに上半身がまったくついてこなくてなんかかくかくしてるうえに、体型もいまいち大人っぽくないので、足元だけは成熟したシニア仕様なのにその他の印象がすべてジュニアくさいのです…。ジャンプの着氷の危うさもいっそうジュニアくささを醸してしまっています。どうしたらよくなるのですかねぇ…。スピンやステップは強いので、点数はよく出ました。

・南里くん。
個人的にはこの「月光」のプログラムが日米時からすごく気に入っていて、いつも見るの楽しみでした。N杯で神演技ができたので、期待したのですが…緊張してしまっていましたか、ちょっと動きが固かったですね〜。でも、あれだけ動きが固かったわりには3Aのステップアウト?オーバーターン?以外はまとめて、よく頑張ったと思ったのですが、解説陣は一様に辛口でしょんぼり。そこまで悪くなかったと思ったけどなぁ。

・いきなり高橋さん。
一人トップって言うのはこういうことを言うのでしょうか。もはやひとり、人外魔境の域に突入しているような高橋さんの演技。高橋さん比ではかなり余裕を持って望んだ演技だったと思います。その分まとまりがよくて、全体的なまとまりでは今シーズンいちばんだったかもしれません。でも、ノリノリ度では多分スケアメかな。しかし、それもすべてお空の上での会話という感じです。とにかく、全日本のなかで見たらばもう、圧倒的、別格、格が違う、別次元、もうね、銀河へ跳んでいってしまってますわ。圧倒的に最強。圧倒的に王者。
でも、明日は4回転2本入れる予定、と明言してましたね。入れー入れー入れー。今日はけっこう余裕を持って演技をしていたと思いますが、明日のフリーは4回転2回の挑戦で余裕どころではなくなると思います。がんばれーがんばれーがんばれー!!!

・無良くん
テレビで見ていていちばん興奮したのが彼の演技でした。最高最高最高!!!ジャンプの質も高くて幅あって着氷にも無理がなくて、男らしい素晴らしいジャンプです。それをすべてクリーンに成功。なんだろうなぁ、独特の存在感のようなものがあって、なぜかジュニアくささをあまり感じません。なんとなく目を惹かれるような華がある気もします。正直小塚くんより上でいいと思ったぐらいですが、さすがに4位でした。でも、表彰台争いには加わってきましたね!よし!なんかワールド無良くんを送ってみるのもありなんじゃ?今後の経験ということで。とか思っちゃったりもしたぐらい、可能性を感じる選手でした。これからすくすく育ってくれるといいなぁ。すごく今後が楽しみです。

・中庭さん
6分間練習がイマイチだったようで、ハラハラさせる演技だったそうですが、いや、見事にまとめてきました。調子ガタガタだったという3Aもオーバーターンでまとめましたし、そのあともスピードを落とさずに滑りきりました。気迫が違ったとのこと。小塚くんに次いで3位ですね。ただ、2位〜5位までは僅差の表彰台争いということになります。うーん、このなかで誰が落ちるのかってのはもう考えること拒絶してしまいますね。なんか特に好きな選手もいない分嫌いな選手もいないので、みんなに行かせてあげたい…みたいなことになってしまいそう。

フジ放送。
OP映像のセンスのよさにびっくり。というかテレ朝のOP映像のセンスの悪さにびっくりすべきところかもしれん(笑)。相変わらずサクサク放送。織田くんが抜けた分高橋さん周りのフラッフが多少うるさくなったかもしれませんが、それでもテレ朝のひどさと比べたら可愛いものです。西岡さんも高橋さんのときにはついつい興奮されたらしく2割増で熱くなってしまっていましたが、とりあえず愛はすごく感じました…(苦笑)。女子放送には期待しませんけど、男子はやはり平和に見られてよかったー。

Posted by koko at 05:26 AM | Comment (0)

全日本男子フリー

[フィギュアスケート] 2007.12.28(Fri)

今日はまだ興奮冷めやらぬなかで(笑)
最終グループのみの放送。

・小塚くん
緊張はしていたようだけれど、気合の入ったかおつきで出てきて「これは…」と思ったら、最初の3-3を決めました!彼は3Aもだけどそれ以上にコンボの方が苦手なんじゃないかと思うので、3-3が入って「来た!!」という感じ。そのあと3A2回も入り、波に乗りました。一個ループかなんかですっぽ抜けはありましたが、もともとスケーティングとステップワーク、それからスピンに関しては、抜群のうまさと安定感を誇る彼なので、ジャンプさえ入れば点はもりもり出ます。正直、滑走中から「これは2位取ったな、世選決まったな」と確信してました。この緊張する局面で、最終グループの一番滑走という緊張する滑走順でよくやったと思います。高橋さんや織田くんもそうだけど、やはり世界ジュニアを取るだけの何か(技術とかだけじゃなくて)を持ってる人なんでしょうね。彼の課題はやはりジャンプの質(決まったジャンプでも危なっかしいので)と上半身の表現かな。同じ時期世界ジュニアで競って勝ったチャン選手といま一番大きな差になっているのは多分ジャンプですね。でも、これに関しては高橋さんも2年ほど前までは質の良くないジャンプが多かったので、体ができてきたらよくなってくるかもと思います。

・そして、早々と高橋さん
正直どこに入っても他の選手にとってはすごく迷惑だろうと思ったので^^;、今シーズンはもはや毎度のことということで最終滑走になったらどうか、などと思ってしまったのですが、珍しく本人にとってやりやすそうな2番滑走を引きました。結果、南里くんの迷惑に(追記。ニフティの記事によると中庭くんの迷惑にもなっていた模様)。
公式練習で4-2を入れていなかったという話を聞いていて、でもここで4回転2回に挑戦しなかったら今季はもう挑戦できないんじゃないかと思ってたので、ドキドキしてました。さらに西岡アナが演技始まりで4回転2本を煽る。ガムシャラに煽る。「こ、これで4回転1回しかやらなかったらすごい気まずい感じになるじゃないか…><;」とうっかり変な方向に緊張。でも、一本目のクワドはすごいクリーンに決めて、次のジャンプは…よし4回転に行った!跳んだ!!あっちょっとオーバーターンした!!でも無理やりセカンドつけた!!!きゃーーーやったぁぁぁーーーーー2本入ったぁぁぁーーーーー!!と興奮もつかの間「喜んでる場合じゃない、このあと3Aもまとめなくちゃいけないんだった!!」と我に返り、その後は固唾を呑んで見守ってました。3Aは相変わらず超クリーン。ペース配分をすごく心がけているようで、サーキュラーなどは慎重に慎重に…というか、すでにバテてきている気配。まぁそれは4回転2本に初挑戦では当然…。とゆーわけで、このあとはもう「がんばれがんばれがんばれ、最後までなんとか滑りきれ!!」みたいな感じ。後半冒頭の3Aはしっかり跳びましたが、セカンド2Tのあと、やはり踏ん張りがきかず2Loはつけられませんでした。いつもより相当足に来ている様子。でも、次の3F-3Tはしっかり決めた(追記。3TがDGされとった。見返してみたら確かにちょっとグリってるか)。その次の3S、あ、あぶねっ!!けど、なんとかこらえた。3Sでこれじゃ次の3Loは足大丈夫か?!とひやひやしましたが、これは大丈夫。今季の鬼門は3Loじゃなくて3Sなのか?3Lzもよれっとしつつも大丈夫。スピンもこの状態ではあの超低シットはつらかろうに頑張る。ストレートラインも最後のスピンももうバテバテでしたが、なんとか頑張った!!よし滑りきったぁ!!
きゃーーーーーよくやったーーーーーーーー!!
とゆーわけで、ハラハラしつつも、見事4回転2本、3A2本を入れて、この超鬼プロを滑りきったーーーーー!!すごいすごいーーーーーー!!とここでようやく心置きなく興奮しました(笑)。
キスクラでは高橋さんがVサインなど出して(いや、4回転2本!の2!かな、多分)すごくハイテンション。モロゾフも歌子先生も心置きなく嬉しそう。なかなか点数が出なくてお客さんを煽ってみたり。で、銀河点が出て実に2位の小塚くんに30点ぐらい差をつけました。
勝手な推測ですが、点数がなかなか出なかったのは多分いろいろDGやスピンの回転、ステップのレベルなど、あったからかなぁなんて。クワド2回に3A2回という高難度の構成を滑りきった高橋さんに点数を出してあげたいっつーところと、新採点仕様だと点数を削らざるを得ないところとのせめぎあいだったんじゃないかと。やはり新採点では本当はクワド1回にして綺麗にまとめて加点を取る方が点数が出る。特に高橋さんは4T1回3A2回構成なら全体をまとめられて後半のジャンプやステップなどでも加点が取れるので、そこが乱れてしまうならクワド2回を入れても、点数的には意味がない面もあるのです。それでも、今勝つためにだけではなく、本当に強くなるためにと挑戦してくるのが素晴らしい。みんなそういうせめぎあいのなか頑張ってますよね。だからやっぱり点数は少し考え直してほしいですね。高難度ジャンプの点数や高難度ジャンプから跳ぶコンボなどは、今のシステムはやはりちょっとおかしいでしょう。高橋さんはまだ入れていませんが、SPからの4回転ももっと評価されてしかるべきです。
いずれにしても、高橋さんは本当に素晴らしかったです。今回はバテバテだったのでガッツポーズこそありませんでしたが、キスクラやバックステージなどでは本当はしゃいでて嬉しそうでした。本当キスクラは幸せいっぱいでした(笑)。

・南里くん
そして高橋さんの演技によって会場がすごい空気になってしまった被害をもろにこうむってしまったのが南里くん。もともと高橋さんの後ってだけで滑りづらいこと確実だった上に、テレビだとわかりづらいけど、あの高橋さんのながーい点数待ちの間一人リンクで待ってるんだものねぇ。そう思うと、頑張ったよなぁ…。
最初の3Aが若干ステップアウト、そのあとのジャンプも綺麗に決まりきりません。それで一瞬諦めかけたような「ああ〜…」みたいな空気になりましたが、その後、後半に3A-3Tを決めた!!おお!で、後半は少し持ち直してきて、コンボも入りました。最後のストレートラインステップは彼なりにすごく頑張ったと思います。高橋さんの演技のあとだったので、ちょっとがっかり感はあったのですがあとから見返すとあの状況で根性見せたよなぁと。
インタビューでは「大輔のあとで、体ががちがちになっていた」とのこと。あと、ワールドの出場に関して「行きたいんですけど、みんなに失敗しろと祈るのはなんか気分的にイヤなんで、みんなが行けるように頑張れって応援したいと思います」と、もっとやりたかった気持ちはあっただろうに、南里くんすごくいいやつでした。

・無良くん
このプログラムははじめて見ます。高橋さんの昨シーズンのSPと同じだー。最初の3A-3Tを見事に決めました!!綺麗!!次の3Aはちょっとお手つき。でもでも大丈夫、お手つきは-1だけだ。そのあとも、ジャンプを頑張って決めていきます。ときどき乱れたりもしていますが、頑張っている。無良くんはまだジュニアなので、この全日本シニアでは普段より30秒長いプログラムを特別に用意して滑らなくてはならないのです。後半少し疲れてきて、ついに転倒。いや、でも、そのあとのジャンプも頑張った。ステップも体は大きく使えていたと思います。うんうん、よくやった、よかったよ!!
フリーになるとやはりつなぎなどが薄くて、その辺でジュニアっぽさがあったけど、やはり彼自身はすごく素敵な未来を感じるスケーターだと思います。どちらかというと男らしいジャンパータイプだと思われるのですが、どことなく表現もすごくいいものをうかがわせる部分があります。踊れるタイプというイメージではないのですが、何か空気で伝えてくるものがあるというか…。体の使い方がいいのでしょうか?音楽の捉え方がいいのでしょうか?私もいまいちどこがよいのか把握できてないのですが、なにかよいのです(笑)。今回は5位でしたが、本当にいい経験になったと思う。今後が楽しみ。あと、なんとなくクワドも行けそうな体型に見えるのもちょっと期待。いまジュニアでクワド跳べる選手っていないからねぇ。

・中庭さん
争っていたなかで小塚くんが飛びぬけてほぼ確定しました。南里くんは少し点数が沈んでいます。無良くんは表彰台争いからは脱落…というなかで登場してきた中庭さん。やってやるんだ!!行くんだ!!っていう気持ちがもう演技前からびんびんと伝わってきます。最初の4Tはステップアウト、3Aは決めた、次の3A-2Tは3Lzからのコンボに回避。南里くんの状態を見て、安全策に行っているのかもしれません。でも、中庭さん自身のジャンプもどれもこれもステップアウトなど着氷の乱れが多くて、ギリギリ感漂いまくりです。ただ、どれだけ乱れても無理やり着氷して「絶対こけない!!」「ワールド行くんだ!!」っていう気持ちだけが痛いほど伝わってくる。演技はクリーンにはできてないのに、その気持ちだけが伝わってくるのってちょっと泣けてきますよ…。とゆーわけで、中庭さんの演技を見て泣けたのは初めてです。「ワールド行きたい!」って気持ちが強すぎて痛すぎて、切なくなってしまいました。で、最後までなんとかコケずに行ったので、これは中庭さんかな…と思ったのです。あまりにも中庭さんの気持ちが強すぎたので、彼が行けないなんて考えただけでもつらすぎたから。でも………0.9点が届きませんでした…………。うそおおおおおおおと呆然。泣けてきた。こんなに行きたかったのに。こんなチャンスもうめったにと言うか、ごめん多分もうこないのに。中庭さんのインタビューは流れませんでした。昨シーズン全日本の織田くんの涙のインタビューでクレームがあったとかで、そのせいかフジはそんなにデリカシーのないインタビューは流さなくなりましたね。でも、番組最後に一瞬だけ、中庭さんと思われる人がタオルに顔をうずめて号泣している姿が映りました。本当に勝負って残酷です。

・梅谷くん
去年も確かBSでこの衣装でのパイレーツ・オブ・カリビアンを見た記憶があります。持ち越しだよね。去年もけっこう良かった記憶があります(覚えてるぐらいだから)。中庭さんの結果でちょっとショックを受けて呆然としていたところに、とても素晴らしい3A-3Tをがつーんと決めてくれて、目が醒めました!次の3Aもすげー綺麗。ジャンプがよく決まっていますし、すごくよさげ。最後の方一個コケてしまいましたが、最後までテンションが切れずにすごく素敵な演技を見せてくれました。名前はなんとなく覚えているという感じの選手だったのですが、いいじゃないかぁ!と思ったら、彼は大学四年で今シーズンを最後に引退なのですね…。昨シーズンの神埼さんと同じやんけ…(がくり)。でも、最後の全日本でこういう演技が出来て終われるのってきっとすごく幸せなことなんでしょうね。本当フィギュアスケーターの選手生命のみじかさってば切ない…。だって、普通は18、19ぐらいまではジュニアなんですよ。でもって大方の選手は大学卒業を機に引退するんだもの…。

昨日涙のSPだった柴田くんがフリーで巻き返しの素晴らしい演技をしたらしいです。確か去年もそうじゃなかったか?なんで君はいつもテレビで流れる方がショボンで、そのあとテレビで流れない方で巻き返すんだ…。私、柴田君のいい演技を見たことがないんだけど。とほほ。見たかった。

見ごたえのある試合でした。でもとにかく高橋さん、4回転2回を試合で入れられたことが本当によかった!3連覇もよかったけど、とにかくそれが良かったです。このあと課題も山盛りだけど、とりあえず今はおめでとう!

Posted by koko at 05:15 AM | Comment (0)

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