KOKO日記

おめでとう

[フィギュアスケート], [フィギュアスケート] 2010.02.21(Sun)

もう、HDDに積みあがった録画の山と、まとめて買い込んで来た新聞の山にうずもれて、ほとんど死に掛けているわけですが(笑)。こんなの書いてるヒマもないねん!!みたいな感じでもありますが…。

とにもかくにも、銅メダルおめでとうございます。
本当に本当に、ほんとーーーーーーに、よかった…よかったよおおおおおおお…

なんかまだどっか頭が飛んでいる感じです(笑)。延々メダル直後のニュースとか編集してるからかもしれん(笑)。

SPのときは高橋さんが6分間練習に出てきたときに一気に緊張しただけで、死ぬほど緊張してたのはものの15分ぐらい?だったかと思うのですが、FSのときは正直前日寝る前からかなりキテて、起きたときも何も食べれず、試合が始まったときからずっと緊張で死にそうになってました。多分本来なら一緒のグループで滑ってもおかしくないベルネルやアボット、ジュベールなどが最初の方から出てきちゃってたからかも。しかもアボットはまだ多少立て直せたのでよかったですが、ベルネルとジュベールは正直信じられないトラウマものの演技になってしまっていたので、見ていて本当つらい演技すぎた。

で、五輪の魔物の恐怖を味わって、第三グループに入って小塚君の演技。冒頭の4回転が決まったときにはもう泣きそうでした。五輪で初めて4回転を降りるなんて!ってなんかもう漫画みたいで高橋さんを除くと多分いちばん感動した瞬間でしたかね。実況の西岡さんも叫んでましたしね。で、すげー感動したわけですが、反面この時点でもう猛烈な動悸息切れに見舞われてました(笑)。まだ高橋さんが出てくるまで10人ぐらいいるのに(笑)。で、第三グループはずっと動悸息切れとともに見てて、最終グループの6分間練習で高橋さんが出てきたときにはもはやグロッキー状態で気持ち悪いぐらい(って書きながら、今あのときの緊張を思い出しても気持ち悪くなる(笑))。もう顔死んでたと思います(笑)。本当テレビを消してどこかに逃げ出したくってしょうがなかったけど、必死にこらえて(笑)。でも、とにもかくにも高橋さんを見逃しはしませんでした。

私がいちばん怖かったのはメダルが取れないことよりも、高橋さんにとって不本意な演技になってしまうことでした。私は四回転は絶対に入れてくるだろうとは思ってましたが、失敗してもいいと思ってました。それよりも四回転のあとが乱れてしまうことが怖くて、その意味でいちばん怖かったのは4T直後の3A-2Tと以前からちょいちょい失敗してて後半から前半に移動した3Loでした。あと、もちろん後半に移動した3Aと。もしも4T失敗で他の演技がまとめられてメダルに届かなかったとしても多分高橋さんは納得できるだろうと思ったけど、他の演技がまとめられなかったら高橋さんはすごく自分を情けなく思うだろうし、五輪でそんな思いはしてほしくなかったんですよね。

とゆーわけで4T失敗は織り込み済みだったのですが、思った以上に激しくコケたため(コケが激しいと次に影響しやすいので)あうあうあうあう!!!ってなったんですけどそのあとの3A-2Tがすごい綺麗で、次の3Loは「3Lo!!(ドキドキ)」とかなる前にあっさりしゅるんっと簡単に跳んでくれて(笑)。で、そこら辺でもう高橋さんは超笑顔をふりまきまくってて全身で踊りまくってて、後半もジャンプのたびに笑顔笑顔笑顔で。後半の3Aも西岡さんが祈るように「…降りてくれっ!」と叫んだ直後にこれまたしゅるんっと綺麗に跳んでくれて。
最後のストレートラインステップはもう体全部使っても足りないっ!!って感じの高橋さんの気持ちの入りまくったステップで、最後はこぶしを何度もつきあげてガッツポーズ。高橋さんはめったにガッツポーズをする人ではないので、SPFSともにガッツポーズなんて多分初めてのことで、それが五輪でできたってのは本当に幸せなことでした。

今まで大きな大会だと、やっぱり緊張しいなので得意なSPでもちょっと固くなったりそういうのがあって、結果は出してましたけどそのシーズン最高の演技は違う大会だったりすることが多かったんですよね。それが、今回のFSは本当に全身で滑って踊って演技しまくってて、あのみんなガチガチだった最終グループのなかで一人だけキラキラ生き生き滑ってた。スピンやステップが後半気持ちが乗りまくった分粗くなってとりこぼしが出ただろうなと思う部分があったのはわかってたんですが、でも誰よりも気持ちのこもりまくった魂の演技ができたことは確かですし、高橋さん自身があの場で出し切れた!って思えてガッツポーズできたってことが本当に良かったと思うし、嬉しかったし、感動しました。
いつもは誰よりも細かいことをみてダメ出しをする(コーチ目線になっちゃうので(笑))解説の本田さんが最初の四回転の失敗のあとはジャンプもスピンもステップもよかった、スケーティングもどんどん後半スピードがあがって練習よりもよかったと言ってました。本当はジャンプのミスもあったし、スピンもヨレたりもしたんですけど、でも、やっぱりいい演技って多分そういうことじゃないんですよね。もちろん試合なんで点数は出るし、勝ち負けも出るんですけど、でも、この五輪をいちばん楽しんでいちばん幸せな演技ができたのは高橋さんだったと思います。そんでそれをリアルタイムで見れて感動して泣けた自分も本当に幸せでした。

そして、心の底から幸せな演技はできたんだけども完璧な演技ではなかったし金メダルでもなかったので、バンクーバーのことまでしか考えてなかった高橋さんに競技続行のモチベーションがすぐに生まれたことも、本当想定される限り最高の結果でした(笑)。すみません(笑)。だって、絶対来年の方がいいって思えるからさあ(笑)。来年なら四回転も降りれる可能性あがるし(今回もいいところまで来てましたしね)。

本当に最高のメダルでした。おめでとう。そしてありがとう。

Posted by koko at 04:39 AM | Comment (0)

その他男子

[フィギュアスケート], [フィギュアスケート] 2010.02.24(Wed)

まだ銅メダル翌日のテレビ出演を必死で編集しているのですが。もう女子始まっちゃうよう〜。

今回はもうプロトコルはレベルだけチェックしてGOEとかPCSとかの内訳は見てません(疲れるから)。で、点を考えなければおおよそ順番としては順当かなぁと思っています。唯一順番も含めて変すぎるだろと思うのはチャンだけかな。ジョニーはチャンの上に行くのは当然として、今回に限りとても存在感の薄かったランビの上でも良かったかなとも思うのですが、ランビが実は気付くと高橋さんにぴったりつけていて(笑)、その間に割って入るのは無理のある点差ですな。高橋さんよりジョニーのほうが上というのは私的にはちょっと受け入れがたいわけですが、そう思う人もいるのかな。高橋さんとジョニーはSP終了時点での点差が約7点あり、高橋さんのFSの点数が156点、ということはジョニーは高橋さんの上に行くには163点が必要…と私には珍しいことに高橋さんのFSの点数が出た段階で即座に脳内で計算してまして、ジョニーは基礎点やこれまでの点の出方から見てまず163点は出ないと思ってました。だから「高橋さん抜かれるかも」とかの不安もなく、とても素直にジョニーの演技にすごく感動してたのですが…けっこうジョニーに抜かれる?!と焦った人も多かったみたいですね(高橋さん自身、裏でクワッチを絞め殺しそうな勢いで抱きしめながら涙目でジョニーの点が出るのを見守ってましたし(笑))。ジョニーの点数の低さにはすごいブーイングでしたけど、すべてを悟ったような美しい笑顔で薔薇冠を被って観客を静めるジョニーは本当に男前でした。高橋さんは本当に幸せな演技をしたと前エントリーで書きましたけど、もう一人SPFS通して幸せな演技をしたのがこのジョニーでした。ジョニーも前回のトリノではすごく辛い思いをした選手ですが、今回は五輪をとても楽しんでいたと思います。

前半から印象に残った選手を書くとやはりスウェーデンのシュルタイス。今回は正直魔物にとりつかれ気味の五輪でしょっぱなのベルネルの4Tを決めながらの大自爆から始まってそのあとも氷が悪いんじゃないか?と思うような、ションボリする演技の連続だったんですね。その流れで出てきたシュルタイスがまさかの冒頭の4T成功から始まって、毎度ながらつかみどころのない謎の演技をノーミスで繰り広げているうちにまさかの「会場が一体に」(実況)なっちゃったらしく(笑)。シュルタイスのこのプログラムって会場を一体に出来るものだったんだと初めて知りました(笑)。結局ノーミスで終わりました。本当にいろんな意味でビックリする演技で、なんかすごかったです。
このシュルタイスの演技で嫌な流れが断ち切れてほしかったんですけど、全然断ち切れてなくて相変わらず魔物が…。ジュベールについては本当に気の毒すぎて、もう怖くてとても演技を見返せないです…。なんで4年間ずーーーーっと一人頑張り続けてきたひとがよりにもよって五輪でこんなことになっちゃうんだろうと思わずにいられないです。特にジュベールファンというわけではないけど、私的には高橋さんの上に行って優勝してくれてもいちばんというか多分唯一納得できる人だったんですよね…。ベルネルやアボットは優勝してもおかしくないけど、その二人が取るなら高橋さんでもいいのに神様のバカ!!みたいに思っちゃいそうな気がしたし(決してこの二人が優勝するのがイヤというわけじゃないんですよ)、ランビだったらなんか気付くと肝心なときはいつも高橋さんの上にいてずるい!って感じがしただろうし(この感覚は私だけかもしれませんが…)、プルシェンコはもちろん上に行って当たり前の人ではありますが、4年間お休みしてて今年だけぽっと帰ってきてあっさり金メダルとってまた去っていくんじゃ4年間頑張ってた人がなんだか報われないじゃないですか。その意味で四年間頑張り続けてて、しかもずっと4回転を入れ続けて一人で四回転を背負い続けていたジュベールが優勝したら多分いちばん素直に祝福できたんですけど…。このラインナップのチョイスを見ても一目瞭然ですが、私は基本的にクワドなしの人が上に行くのはとてもとてもいやでした(笑)。ライサはクワドを跳んでた時期もある選手なのですが、今回は入れないだろうというのは今シーズン通して思ってたので、アウトオブ眼中でした。

話がズレたけど、あと印象に残ったのはカザフスタンのデニス・テンとスペインのフェルナンデスかな。フェルナンデスは今回初めて見ましたが(録画したけどまだ見てないユーロ辺りに恐らく入ってるけど)モロゾフ指導ですけど、高橋さん以来のモロプロのコテコテさをわざとらしくなく表現できる踊り心のある選手でいいですね。あの酔っ払いステップはよかったです。デニス・テンも今時の踊れる選手だし、今回は出てませんが日本の羽生君もそうですね。こういう踊れる若い選手達が次々に出てきてるのは今の採点法になったからかなーとも思うので、一概に今の採点がダメなばっかりではないとは思うんですけどね。やっぱいろいろバランスが悪いんでしょうね。

織田君に関してはあまり書かないようにはしてましたけど、ぶっちゃけあの高橋さんへの謝罪らしきものを書いたブログ記事以来個人的にはずっとわだかまりを持っていて好意的には見られませんでしたし、今後もおそらく好意を持つことはないと思います(ちなみにコーチの件自体は織田君が悪いとは思っていなかったし、怒ってもいませんでしたよ。その件については全面的にモロに腹を立ててたので)。でも、今回は頑張ったんじゃないかなと思っています。そもそも靴紐のトラブルの前から織田君比でもいい演技とはとても言えず、残念なチャップリンでしたけど、あのあと泣き言も言わずに滑りきってキスクラでも泣かなかったってのは頑張ったんじゃないかなと。
結果、これまでは本当に見るのも嫌でテレビに映るたびに苦痛でしたけど、とりあえず見るぐらいなら差しさわりないぐらいにはなれたし、映像も残せるようになりましたし、日本男子が三人並んで小動物たちが集って女子を応援してるみたいなさまを織田君を気にせずに楽しく見れるぐらいにはなりました。正直助かりました(笑)。どうしたって高橋さんを追ってたら織田君は目に入ってしまうし、そのたびにイラっとするのはこちらとしても本当精神衛生上よくなかったので。
モロゾフはその後許そうというような気分になれるいい話は何一つありませんし、というかむしろ気分を逆なでされるような腹の立つようなことばかりしてくれてましたけど(笑)、まぁ所詮コーチですから織田君や美姫の脇でちょいちょい顔出す程度なのでもともとそんなに差し障りはないです。

ライサは多くの人が言っているけど、やっぱりちょっとあまりにも点取り演技という感じでしたね。ミスをしない強さには感心しますがとにかく慎重でスピードもなかったんですよね。前回ワールドのラプソディ・イン・ブルーに比べてプログラムも全然良くなかったもんで、いっそうそういう感じになってしまいました。
と言ってプルシェンコも確かに精彩を欠いた演技ではありました。ただ、手抜きをしたからとかいろいろ言われますけど、個人的にはあれがあのときのプルシェンコには精一杯だったんじゃないかなと思いますよ。あの軸の歪み具合とか明らかに調子は悪かったですし、SPの段階でも体が痛くてブロック注射を打ちつつの演技だったような話でしたからSPよりも長いFSは本当に精一杯だったんだろうと思います。とゆーか、今4-3を100%の確率で跳んでること自体が異常っていうレベルの満身創痍の状態ですよねプルシェンコは…。
どっちが上になるべきかってのはもうよくわかりませんけど、はー(ため息)。
ここらへんはもう正直思考停止ですね。今の採点方式にのっとった結果ライサが勝ちという結論が出ちゃったわけですが、そもそも今の採点方式はどうなの?ってやっぱり思っちゃいますよね〜。難度の高い技があまりにも報われなさすぎるポイント設定なのです。リスクばかりが高くてリターンがあまりにも少ない。跳ぶ前にステップを入れて着氷後にひとつ振りを入れた2Aに加点もりもり、でも4Tを跳ぶ前にステップを入れたり着氷後になにやらやるというのは事実上不可能です。着氷できるかどうかというギリギリの勝負をしてるわけですから。なのに2Aと同じ基準でGOEを評価されるもんですから、4Tにはそうそう加点など望めません。逆に4Tを失敗するのは簡単です。それだけ難しい技なのですから。なのに、失敗の基準も同じなので4TでGOEマイナスは簡単につきます。そしてそのGOEマイナスは係数が大きくなっており、2Aで失敗するよりも大きくマイナスされるのです。このポイント設定は心底理解できません。頭おかしいだろ!と思います。
あとコンボの設定もおかしすぎる。常識的に考えて、難しいジャンプのうしろにつけるセカンドジャンプのほうが難しいに決まっています。なのに4Tの後ろにつける3Tと2Aのうしろにつける3T、これがなぜ同じ点数になるのか。ファーストジャンプの難度がセカンドジャンプに反映されなきゃおかしいと思います。難度が明らかに違うのですから。
新採点方式の全てがおかしいというわけではないのかもしれませんが、ジャンプの得点設定は本当に変すぎると思います。

その意味でプルシェンコが負けてしまったけれども帰ってきてくれて問題提起をしてくれたことは本当にありがたく思います。選手はやはりルールに従って戦うしかないので、現役選手はやはり言えないですから。その意味で、言えるのはプルシェンコだけでしたから。元選手でも言っている人もいますが、プルシェンコが競技の場に戻ってきた上で言うというのはインパクトが違いますしね、やはり。

高橋さんの演技が最高に幸せなもので、かつ彼の順位にはまったく不満がなかった(実は点数を細かく見ると他選手との比較も含めていろいろ思うところもあるのですが…それはもう見ないふり(笑))ので、個人的にはすごく嬉しい男子の試合でいい思い出になってますが、多分それを抜きにするともやもやする部分も多い試合だったんじゃないかなと思います。

Posted by koko at 04:01 AM

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