KOKO日記

世界選手権アイスダンス

[フィギュアスケート], [フィギュアスケート] 2007.06.07(Thu)

今頃黙々と3月の世界選手権を見ている私。でも大丈夫。Jスポ1はまさに今再放送中だから、そういう人もけっこういるはず(笑)。いや、自分はちゃんと4月の初回放送時に録画してたんだけどさー。

さて、アイスダンスだけで6時間もあります。一日で見るのはとても無理なので、日々ちくちくと見てますが、アイスダンスやっぱり面白いなー。コンパルソリーなんか延々同じ曲で同じ演技を全員がやっていくという、マニアにもほどがある感じの競技ですが。これをフジで(夕方とは言え)放送したこと自体がすごいことだと思います(笑)。
コンパルでは技術ではデンコワ・スタビスキー組がいちばんだなぁと素人目でも思いましたが(なんせエッジが深い)、一位はカナダのデュブレイユ・ローゾン組。確かにコンパルでありながら、すでにムード満点だった。どうでもいいけど、デンスタはデンコワ・スタビスキー組だとわかるし、ベルアゴはベルビン・アゴスト組、ドムシャバはドムニナ・シャバリン組、などなど見りゃあらかたわかるわけですが、マリパトというのが、どのカップルのことだ?と、ちゃんとアイスダンスを見たことがなかった私はずっと混乱していました。で、世選でようやくわかりましたよ。デュブレイユ・ローゾン組が略しにくかったのか、ファーストネームのほうで略されてたんですね。マリー・フランス・デュブレイユさんとパトリス・ローゾンさん。なるほどなるほど。今回新星として登場した若いカップル二組(多分今後トップにあがってくると思われる)はなんと略されるんでしょうかねぇ。ヴァーチュー・モア組とデイヴィス・ホワイト組。なんかどっちも微妙に略しにくい気がするけど。どうでもいいな。

ODはタンゴ。なんか、タンゴ楽しいですね。ラテン系は楽しい。
モロがコーチをしているウクライナのカップルが解説の藤森さんにスケーティングをバリバリダメ出しされていたのが印象的でした(笑)。あげく「大ちゃんみたいに滑れるといいんですけどね…」って、スケーティングでシングル選手を引き合いに出してやるなよ…(笑)。ちなみに自分はまだ滑走順的に見始めたばっかりだったので、良し悪しよくわからずに見てました^^;。最近全日本とか世戦を見ててわかったことなんですけど、順位の低い選手から見るとトップ選手のすごさっていうのが本当よくわかるんですよね〜。自分みたいな素人なんかだとそうやって見て初めてすごさを知るみたいなことになります。
トップグループ以外で印象に残ったのは、イタリアのカッペリーニ・ラノッテ組。初出場でまだ若いのですが、女性のカッペリーニちゃんが転倒をしてしまったんですよね。演技自体はそんなに中断した感じでもなかったですし、その後も悪くなかったと思ったんですけど、本人は大ショックだったみたいで、演技終了直後から泣いてしまいました。すごいかわいい子なんですが、本当悲しそうにしくしく泣いているので可哀想になっちゃって「そんなに泣かないで」と慰めてあげたい感じでした。いやー、もうカッペリーニ可愛いっすよマジで。
イギリスのカー姉弟はインパクトありましたね。お姐さんが。あ、イスラエルのザレツキー兄妹もだいぶん。この兄と妹は顔そっくり。なぜか兄弟カップルだとインパクトのある女性が多い気が。あ、でも日本のリード姉弟はそうでもなかったかも。
カナダのヴァーチュー・モア組。いやぁ、10代とは思えないうまさですね。雰囲気もあるし、技術もあるし。美人だし。エースだな。同じ世代のアメリカのデイヴィス・ホワイト組も、これまた10代とは思えない。女性がとても特徴的な顔立ちです。某サイトで彼女はノエビアと呼ばれていたので、普段アイスダンスを見ない私はすっかりノエビアって名前だと思い込んでたらこれはそのサイト限定のあだ名でした。ノエビア化粧品のような顔立ちだからとのことで、納得。もはやノエビアちゃんとしか思えん。

デンスタはいやーもうすごいとしか言いようがないっす。なんであんなことできるのでしょう?とにかく二人のステップが入り乱れ絡み合って、すごい。スタオベだったとのことですが、そりゃまぁそうだろう。デンスタのあの中途半端なポジションでデンコワさんを振り回すリフト、あれがいつも面白いなーと思います。スタビがそのままぶーんとデンコワさんを放り投げそうなんですよね。あれ、スタビが大きければなんかそれなりに普通のリフトに見えそうなんですけどねー。マリパトさんも大人の魅力満載でよかったです。

フリーダンス。
あ、そうそう。中国のカップルがいました。ファン・チェン組?(名前よくわからず)。この女性のルックスが私好み(なにを見とるのだ)。男性もいい感じなのですが、アップになるとあざらしきものがすごくてビックリします。でも、遠めに見るといい感じのルックス。技術的にはまだまだの様子です。確かになんか見てて薄い感じはする。このカップルに日本の渡辺・木戸組がアジア大会でだいぶ迫られたらしく、解説でジャッジの藤森さんはだいぶん憤慨気味でしたね(笑)。
その渡辺・木戸組。とてもよかったです。ミスもなかったし、すごく気持ちのこもったいい演技でした。最後は木戸さんが涙涙。引退に当たって、素敵な最後が飾れてよかったですね。

ODでスケーティングにダメ出しをされてたウクライナのカップル(名前が難しすぎる。なんていってるのか聞き取れないし、読めないし…)。渡辺・木戸組のあとだと、スピードがないことは私でもわかりました^^;。言われて見てみると、確かにスケートの伸びが全然ないなぁ。振りとかはモロゾフ風味で華やかなんだけどね。

この次の組辺りから、なんかこう雰囲気が出てきました。イギリスのカー姉弟。すごい個性的な衣装でとても個性的なプログラム。面白い。曲想に個性的な振りとかがとても合ってて、見ててとても楽しいです。姉弟ということで、恋愛とか表現するよりこういうののほうが合ってる気がする。よかったんじゃないでしょうか。

イタリアのカッペリーニ・ラノッテ組。うわ!カッペリーニちゃんが反則気味に可愛い。美貌とかっていうとは違うんですが、すごくチャーミングなんですよ。若さとそのチャーミングさを存分に生かしたプログラムって感じ。楽しげな音楽でチャーミングにきびきびとステップを踏みまくって、演技後、今度は嬉しくてまた泣いちゃうカッペリーニちゃん。ODで失敗した分、うまくできてほっとしたんでしょうね。畜生どこまで可愛いんだ。

イスラエルのザレツキー兄妹。本当によく似てるなこの兄妹は。曲がすごい派手なわりには、ブンブンブーン!って感じで終わってしまった。アゼルバイジャンの組以来、だいぶ雰囲気のいい組が多かったので、盛り上がりに欠けるのがちょっと目に付いてしまったかも。いわゆる表現力にちょっと難がありましたかね。ミスとかはなかったんですけどね。渡辺・木戸組なんかが悩まされてきた部分ですね。

フランスのペシャラ・ブルザ組。このカップル、ODの記憶がまったくないのですが、このフリーダンスのプログラムはめちゃめちゃよかった!不思議な衣装で不思議な音楽で不思議な振付なのですが、なんだかすごく魅力的。エレメンツが浮いてなくて、曲の中で溶け込んでて、点数とか考えるの忘れる演技。こういうのすごくいいな。好きだー。とにかく音楽との調和がいい。独創的な振付もいい。エレメンツもいい。それが全部渾然一体になっているのが最もいい。実況小林さんも解説藤森さんもともにお気に入りの様子です。「フランスならではですねー。他の国ではなかなかこれはできません」とのこと。ふーん。そういうもんなんですね。なんだかよくわからないけど、こういうプロが作れるお国柄ってのはいいんじゃないか?えっと、自分はシングルしか知らないので、フランスっつーとキャンデロロとかジュベール(007)とか、プレオ(蜂)とか、ボナリーとかになっちゃいますが…あー、つまりフランスならではの不思議プロってことか?(笑)

ロシアのホフロワ・ノビツキー組。女性がすごい体が柔らかく、アクロバティックなリフトがいっぱい。途中で突然曲調が変わりましたけど、アランフェスってこんなだったっけ??^^; リフトやスピンが派手で見栄えのするので、あとはステップさえ磨けば上に上がってきそう。もう一息な感じ?

イタリアのファイエラ・スカリ組。ダンサブルな曲でノリノリです。ほほー。高橋さんが次のエキシ辺り、ダンサブルなナンバーが来るんじゃないかって話があるんですが、彼は確かにそういうノリノリダンス得意そうなんだけどスケートでやるとどういう感じになるのかな?と思ってたのですが…こういう感じになるのかな?なるほどなるほど(と勝手に納得する)。最初の方はよかったのですが、後半すごい今にも止まりそうでハラハラするリフトが…^^;。
このカップルは女性が男性を持ち上げるリフトをやるんだそうです。すげぇな!「今はこの組だけですね」とか実況の方が言ってましたが、そんなカップルちょいちょいいるんですか?銀のロマンティックでやってましたね。まぁあれはペアだからトンデモですが、でも、アイスダンスでも十分すごいぞ。

アメリカのグレゴリー・ペチュコフ組。アダムとイブ。雰囲気あってよかったんじゃないでしょうか?ミスはありましたけど、雰囲気はよかった。ちょっと点は伸び悩んだのかな?

カナダのヴァーチュー・モア組。二人ともまだ10代の次世代のエース。曲はシベリウスの「悲しきワルツ」だそうです。いやー、素晴らしかったです。見入ってしまいました。二人とも本当に綺麗な滑りで、振りのひとつひとつも綺麗で、曲調にぴったり。難しいことをやってるのに、それが全部曲にはまっていて流れがあって、荒いところが全然ないし、これが10代?すごすぎるな。女性のテッサちゃんバレエをやっていたそうで、腕の動きなどが綺麗とのこと。確かに彼女はなにげないつなぎの部分でもずっと目を引きつけます。でも、男性のスコットくんも指先まで神経が行き届いているし、安定感もあるし…よくテッサちゃんを支えている感じがします。いやぁ、二人ともいいなぁ。すごい。真央の良いときのノクターンもそういう感じがありましたが、なんかこう、空気を変えた感じ。曲の解釈などの点で、8.00をつけたジャッジも二人いたそうな。でも気持ちはわかります。テッサちゃん&スコットくんね(名前を覚えよう運動)。

アメリカのデイヴィス・ホワイト組。おお、続きますね。ヴァーチュー・モア組とジュニアで競ってきたアメリカの次世代エースです。こちらは華やかな盛り上がる曲です。女性が独特の顔立ち(ノエビア化粧品系)で目を引きますが、前のヴァーチュー・モア組がとにかく女性を立てて男性がしっかり支えているような印象だったのに対して、こちらは男性もなんとなく華やかです。ちょっとデンスタ系なのかな?ツイズルがすごい早い。リフトとかもとても難しいポジションを次々に繰り出してきます。と思ったら、一個タイムオーバーで減点があったらしい。惜しい。すごいいい演技だったのですが。
今回に関してはヴァーチュー・モア組が、プログラムがよすぎたので印象は上だったかな。ちょっとね、特別に素敵なプログラムだったから。でも、こちらも本当よいカップルですね。本当見ごたえがありました。ちなみにこちらはメリルちゃんとチャーリーくん(名前を覚えよう運動。でもメリルちゃんはノエビアと覚えてしまっているぞ…)。

最終グループ、いきなり、デュブレイユ・ローゾン組。うわー、もう「これ、本当に競技?」って思っちゃうぐらい。よくよく見ると難しいこといっぱいやってるんですが、リフトとかすごいんだけど…しかし、雰囲気ありすぎて試合だって忘れてしまいます。なんだか向こうの恋愛映画とか見てるような感じ。あ、でも、ツイズルだけ若干引っかかった感じはしたのですが、やっぱりちょっと他の要素に比べるとGOEが低いらしい。とは言ってもプラスらしいんですけどね(笑)。

続いてベルビン・アゴスト組。相変わらずベルビンはめっちゃ美人。ああっ、わりと冒頭のツイズルでいきなりベルビンがちょっとミスってしまいました。大きなミスではないのですが、さすがにこの最終組になると目立ちます。でも、雰囲気はよかったです。なんというか、ロマンチックな感じがいい雰囲気。途中でミスのことは忘れてた。だがしかし、最後の解説によるとリフトがちょっと長かったらしく減点一があったそうです。ああ…。痛い。微妙な点数になってしまいました。ベルビンが直前で食中毒になってしまったそうで、痩せてしまって痛々しかったとのことで…なにかと苦労の多いシーズンだったんですね。

フランスのデロベル・ショーンフェルダー組。ああ…なにかこの衣装が微妙です。男性はまぁどうでもいい衣装ですが、女性の衣装が。なんの世界なんだろう、これ。アンタッチャブルのボニー&クライドだそうです。なるほど。…なるほどかな?微妙なココロで見始めたわけですが、見てみるとなかなか面白かったです。あ、そうかまたフランスか。相変わらずオリジナリティがありますね、世界観に。ところで、最後のポーズはなんですか…(笑)。このポーズですごい笑顔の女性が怖いよ、なんか(笑)。

さて、ディフェンディングチャンピオン、デンコワ・スタビスキー組。完璧、ひとつのミスもない完璧にクリーンなプログラム。これはすごかった!もともと、男性が女性を支えるというような感じではなくどちらもがどちらもを支えるという感じの、とても複雑な演技をするカップルなのですが、それで完璧な演技をされるともう圧巻ですよ。リフトとかも男性が支えてるというか、どうなってんの?みたいなのがままあります。そもそもからスケーティング技術とかがすごいですし、それで二人が入れ替わりたちかわりで滑っていくので、スピード感みたいなのもすごいあるんですよね。いやー、ODも素晴らしかったけど、フリーダンスも素晴らしかったです。スタオベスタオベ。あ、でも、中盤辺りにあった赤ん坊の泣き声と赤ん坊を抱っこしているようなマイムはなんだかホラーチックで怖かったですよ…(笑)。一位と表示されてデンコワさんが超喜んでました。でも、リンクサイドのマリパトさんも笑顔で祝福。

最終滑走はロシアのドムニナ・シャバリン組。デイヴィス・ホワイト組と同じ曲ですね。とてもよかったです。こちらもまったくノーミスのクリーンな演技。でも解説の藤森さんが読み上げるレベルは3が多いよ…。リフト以外は全部レベル3だったのでは?これでは確かに点が取れません。とてもよいプログラムだったのに。それにリフトとかもとても綺麗でした。本人達も満足の演技だっただけに点数が伸びなかったのが可哀想。ちゃんとレベルを取れる構成にしないと…。ジュニア卒業の二組なんか全部レベル4揃えてるので、やはり最終グループではレベル4でそろえていかないと厳しいです。残念でした。

とゆーわけで、デンスタ優勝でした。表彰台がまるっと去年と一緒だそうです。すごいなそれも(笑)。デンスタはどうなんでしょう?GPSのアサインでデンスタ、しっかりエントリーされてますが、引退はナシになったのでしょうか?スタビは「決めるのは彼女だ。僕はただのスケーターだからね」と超まる投げ発言でしたが、デンコワは引退しそうな雰囲気でしたけど。でもまぁねぇ、なかなか引退させてもらえない部分もあるでしょうね。でも、続けてくれるならもちろんいちばん好きなカップルですし、めっちゃ嬉しいです。
こんなにじっくりアイスダンスを見たのは初めてでしたが、すっごい面白かったです。選手もけっこう覚えたと思うし、それでさらに楽しめそうな気がしますよ。で、こうなると過去の伝説のカップルとかも見てみたくなるんですよね〜(笑)。

Posted by koko at 03:56 AM

GPSアサイン

[フィギュアスケート] 2007.06.09(Sat)

グランプリシリーズのアサインが出ました。
わー、なんか男子も女子も満遍なく有力選手が散っている感じで、このまま行ったらすごく楽しめそうなアサインです。そして今年は仙台で行われるNHK杯も、すげー見たい!男子は高橋さんがエントリーされるだろうと思っていたのでもともと見たかったわけですが、女子が自分的には去年のリベンジみたいなエントリー。昨シーズンエントリーはされていたのに怪我で来られなかったコストナーと、グルジアとロシアの政情不安に巻き込まれてやっぱり来れなかったゲデヴァニシヴィリ、二人ともまたエントリーされてます!この二人が来るだけでめっちゃ楽しみー!他もマイヤーにポイキヨにシズニーまで。豪華豪華。日本女子は昨年の表彰台独占はやりすぎたということか(笑)、安藤に澤田、武田というメンツですが、私は安藤も楽しみですが、この若い二人も大好きなので、全然嬉しいし。わー、女子もすごい見たいよー。あとはみんな怪我とかせずに予定通り来てくれるといいのですが…。
男子は実績という面では若干見劣りするかもしれないけど、ともにこれから王手をかけていきたいっつー勢いのある高橋さんとベルナーの一騎打ちが見られそうです。ベルナーN杯来てくれないかなーと思ってたら、本当に来てくれたよー。嬉しい!いや、まぁ高橋ファン的には正直いちばん怖い選手ではあるんだけどさ(笑)。他も地味ながらもいい選手が揃ってて、楽しみ。ダヴィドフとかリンデマンとか、ワールドよかったもんなぁ…。あれ?ここに高橋さんも入れるとなんだかずいぶんちびっ子揃いだな…(笑)。日本は中庭さんと南里くん。織田くんはまぁ外れて欲しいなぁと思っていた(というか、高橋さんと直接対決は全日本でいいよと思っていた)のでいいんですが、小塚くんも外れましたね。でも、南里くんは自力ではGPS参戦できなかったようなので、自国枠で出られてよかった。
ペアは私、よくわからないのですが、アイスダンスはカナダのヴァーチュー・モア組がいますよ!わーめっちゃ楽しみ。それにフランスのデロベル・シェーンフェルダー組、イギリスカー姉弟、ロシアのホフノワ・ノビツキー組…ってワールドで見ただけですが、知ってる人たちが増えたな、私(笑)。あと日本のリード姉弟も見られますね。

ていうか、なにげに、高橋、安藤、リード姉弟、アゼルバイジャンのカップル…とモロ門下生をまとめて見られるN杯(とスケアメ)なんですが(笑)。

高橋さん的にはN杯はベルナーとの一騎打ちが濃厚ですが、スケアメがけっこう激戦かな?(というか、今回はどこも有力選手が散らばっているので、どこも大変そうなのですが)しかも、高橋さん、オフシーズンがもうプロ並みにショーが立て込みまくってるので06-07シーズンと同様シーズンアタマはプログラム間に合うか?!衣装間に合うか?!みたいな押せ押せになってそうだから…スケアメはどうかな^^;。正直間に合う気がしないわけですが^^;まぁでもスケアメ後は調整しやすい環境になりそうだから、全日本にあわせて調整できればよいんじゃないかと思います。本人は「全試合優勝するつもりで」とか言いそうだけどね〜。
織田くんは二戦ともジュベールと当たってるし厳しいエントリーですが、本人の希望だそうなので武者修行って感じでしょうか。

で、プルがまだエントリーされてないけど、彼はどうなるんでしょう?やっぱりロシアの未定枠がプル枠なんだろうなぁ…。

Posted by koko at 12:08 AM | Comment (0)

Jスポ世界選手権男子シングルSP

[フィギュアスケート] 2007.06.10(Sun)

Jスポ男子シングル。初めて杉田さんの解説でじっくり見ますが…けっこう良く喋りますね。藤森さんや樋口さんと違って声質がちょっと耳障りなのもあって、うるさいかも^^;。副音声で解説ナシを録画すべきだったか?でもさすがにまったく誰も何も教えてくれないとジャンプの種類も見分けられない素人なので困るしなぁ…。

まずSP。フランスのヤニック・ポンセロ。おお、スケーティングが絶品という選手ですね。確かにすげー滑らか。気持ちいいですね。しかもスケーティングだけではなくジャンプも決まればとても綺麗だし、スピンも綺麗。総合的に力がある選手ですね。点数が出しやすいタイプ。確かにこれはいい選手だなと素人目にもわかります。コンボでクワドに挑戦して転倒してしまったのでディダクションがついてしまいましたけど、これで4がしっかり入るようになったら一気にトップに来るぐらいの地力はありそうだな。まだ二十歳で若いし。でも、プログラムが地味め。

カナダのメイビー。おお、これも初めて見るな。これはよかった!PB出ましたけど、そうだろうそうだろう。ノーミスだし、プログラムも面白みがあってたし、曲調とあった演技ができてて見てて楽しかったです。スピンの質で解説の杉田さんに若干ダメ出しされてましたが、いやぁー、高橋さんのスピンを毎度ハラハラ見てるもんで、これぐらいではダメ出しできません…(笑)。サンデュがだいぶん落ちてしまったので、このメイビーがそろそろカナダの二番手になるのでしょうか?

ドイツのリンデマン。おお。ちびっ子だ。いや、でももう26歳ですけども。怪我と病気で大変だったみたいです。そのせいか、ジャンプが安定しません。なんとかひとつお手つきにとどめて、転倒は避けましたが、全部のジャンプが危うい。サーキュラーのあとのスピンが、うわー、今にも止まりそう。絶対回転足りてない、これ。誰かのN杯を思い出したぞ。ポジションも偶然にもまったく同じだ。あのポジションは難しいのか?んー、大ミスはなかったけれど、全体に今ひとつ感でした。

スウェーデンのクリストファー・ベルントソン。おや、これはウワサのムンクの悲鳴みたいなポーズから始まるSPじゃないですか!トリノで相当面白がられてたので興味は持ってましたけど、今シーズンも持ち越してたんですね!電話を取るマイムから、ムンクポーズ。ところどころでムンクの悲鳴ポーズが登場。シメもムンク。うーん、確かにユニーク(笑)。コンビネーションジャンプの着氷でちょっと乱れたり、ジャンプが危うかったし、全体の出来は今ひとつなんですが、とりあえず記憶に残るプログラムでした(笑)。なにげにこの選手も顔いいんだよね。ネタみたいなプログラムばっかり滑ってるけど、顔は正統派ハンサム系。不思議。

中国のジャーリャン・ウー。初めて見ましたし、名前も初めて聞く…かな?中国の男子と言えばジャンプ!ってぐらいジャンプだけが突出して有名ですが、この選手もムチャクチャジャンプが高いですね。最初の3Aとかめっちゃ高くてビックリしちゃいました。3F-3Tも高さはありましたが、3Tの着氷がちょっと怪しかったです。なんか見てると「なんで4回回らないの?」って素で思うぐらい、高さに余裕があります。でも…ジャンプはすごいけど、「見せる」という意識がまだあんまりない感じ^^;。また、スケーティングやステップ、スピンなど、ジャンプ以外の技術ももうひとつって感じかなぁ。でも本人的には納得の演技。

ベラルーシのセルゲイ・ダヴィドフ。ちびっ子だけど28歳。フィギュアスケーターで28歳現役ってなにげにすごくないっすか。よくワカメと言われますが、今まで見たなかでもっとも付属物がワカメそのものに見える衣装です。冒頭の3Aはとても綺麗。コンビネーションは綺麗ではなかったけれど問題はなし。3Fはちょっと回転が微妙(DGはなし)。全体にエレメンツごとに途切れなくて滑らかです。派手さはないですが、いぶし銀の輝き。よかったんじゃないでしょうか。ジャンプの助走が長めですけど、全体がまとまっていたせいかそんなに気になりませんでした。プログラムの構成として新採点向きではないということを杉田さんが言っていましたが、まぁその辺も含めていぶし銀って感じかな。スロー再生時、杉田さんのダメ出しがけっこう多くて、「そんなダメだった?」という感じですが、PBですし、やっぱり本人比ではよい演技だったと思います。

織田くん。結果を知っているので見るのがちょっと怖いっつーかイヤンっつーかですが。やっぱり演技前の会場の空気が変すぎます。また織田くんが試合時でもわりと会場とコミュニケーションを取ってしまうタイプなので、よりいっそう会場が浮ついてしまった感が。アクセル踏み切れず。1Aにすらならずに0点っていうのは大きすぎた。コンビネーションジャンプは織田くんらしい素晴らしい幅と流れのあるジャンプだったのですが、3Fの着氷でまた乱れる…。ああ。ステップもいまいちキレがないし。にもかかわらずスピンだけはすごかったですが。ランビのスピンが有名ですが、実は新採点下でのスピンでもっとも質がいいのって織田くんじゃないかと常々思っています。ただ、回転数とかでなにげに点の取りこぼしをしててもったいないのもあるし、同じようなポジションばかりでバリエが少ないので見劣りしちゃう部分もあるんだけど。バリエ増やしてほしいなぁ。柔軟性からしていろんなポジションできるはずだし。

チェコのトマシュ・ベルネル。SPとは話がズレますが。私、彼のことはすっかりベルナーとして覚えてしまってるんですが、世の中的には二転三転の結果本国読みと思われるトマシュ(あるいはトマーシュ)・ベルネル(ヴェルネル)って表記で落ち着いた模様。基本本国読みの方がよいとは思ってるものの、読み方の浸透が遅かったのでベルナーで馴染んでしまった…。直せない。困ったな。キム・ヨナも一年ぐらいいろんな読み方ありましたもんねー。
さて、今シーズンはユーロ銀メダル。本当に一気に伸びてきました。スケカナ時、変プログラムで目を引いたのと同時にバランスの取れたいい選手だなという印象を持ったのですが、本当に来ましたねー。
スケカナ以来見るのは二度目のこのSP。改めて見ると衣装は本当にトンデモでぶっ飛んでますが、プログラム自体は普通なのか笑いを狙っているのかよくわからないプロですね。衣装だけが際立って浮いています(笑)。演技内容は3Aが抜けてしまって1Aに。しかし、このミス以外は全体にいい演技。いやー、本当に隙がないな、こいつは。スケーティングもよく伸びて雄大ですし、足元もよく動いてますし、演技自体も伸びやかでいい演技。スピンもしっかりレベルを取れるし、ステップもすごく良い。ジャンプも伸びやかで綺麗なジャンプ。1A以外は本当取りこぼしがない演技でした。惜しかった。キスクラでプレゼントのピンクにグリーンのリボンのついたクッションを抱えてウィンクとかしちゃってるよ(笑)。この人もルックスいいですねー。

来ました、カナダのジェフリー・バトル。この人はもともと顔立ち自体イケメンとは言え雰囲気がどっちかっていうと気のいいあんちゃん風味なんですが(口でかいし)、オンアイスだと本当いい男オーラ出しますね。演技前とかすげぇ美形に見えるもんなぁ…。最初のジャンプは文句なしでしたが、3A、3Lzと着氷が危うかった。でもこらえました。とりあえずジャンプでこけさえしなければ、そのほかの要素は抜群な選手なので、もううっとりしてみてしまいますね。高橋さんと比べるとコクみたいなのがないんですが(エッジがそんなに深くないからだと思う)、その分本当に美しい優雅なスケーティングです。この辺になってくるともう好みでしかないですね。ステップも本当優雅っつーかなんつーか。姿勢が常に尋常じゃなくぴしっとしてるし、スケーティングも美しすぎて隙がないぐらいだし、とにかく音を拾うセンスがすごい。ステップとか本当すごいですよね。うーん、やっぱり素晴らしい。ジャンプが若干危うかっただけの素晴らしい演技でPB更新。会場全体をうっとり〜な空気に変えた感じでした。すごい選手だよなぁ。ジャンプは弱いので彼が勝つとスポーツとしてどうなの的な空気になるときもありますが…いやー、やっぱりオンリーワンのすごい選手です。でも、PB更新でしたが、PCSは7点台半ばで意外に伸びなかったんですよね…。

アメリカのライサチェク。彼のこのプログラムは最初のポーズが変すぎていつも気になります。SPからの4回転に初挑戦。ですが、4回転がうまく着氷できず、お手つきのステップアウト、セカンドジャンプが(一応跳んだんだけど)認定されませんでした。SPではいちばん痛いミス。でも、挑戦したのはかっこよかったです。これからはクワドジャンパーとして名実ともにトップグループに仲間入りだぜ的な。それにしても手足が長いなぁ。オリエンタルな曲調とこの長い手足を活かした不思議な振付がよく合ってます。ただ、ジャンプが低くてあんまり浮き上がらないので、体の大きさに比べて若干見劣りするかな…。TESはコンボが失敗しちゃいましたから低いのは当然ですが、PCS低いんだよねぇ。7点台前半。TRは6点台。あれ?失敗したのにPB更新でした。なんで?

最終グループ。6分間練習の高橋さんの様子が一瞬映りましたが、うーん、やっぱりいつもよりは全然滑ってない感じでしたねぇ…(杉田さんはよく滑ってますと言ってくれてましたけどね)。

ディフェンディングチャンピオン。ランビエール。実況の小林さんに「21歳です」と言われたとき思わず「うそっ」と言ってしまいました(笑)。いや、知ってるんだけど、改めて言われるとびっくりするよなぁ…。
毎度ながら鬼門の3Aですが、今回の転倒はちょっとダメージの大きい転倒で、お尻でずいぶん滑っていってしまいました。そして、その次のコンビネーションは4-3のはずが3-2。3-3にすらなりませんでした。ううーん、これはちょっと痛すぎる…。しかし、体のラインとか動きは本当に柔らかくて綺麗。ステップもスピンもそういうラインで魅せますね〜。スケーティングの伸びとかはそんなに感じなかったんだけど、それを補って余りある魅力ですね。とにかく見栄えがします。しかし、やはり調子が良いようには到底見えず、今回はやはり無理だな…と思ったんですけどね…。まさかこの状態から、フリーであの演技をかますとはなぁ…^^;。しみじみ。

フランスのジュベール。来ました。堂々と背中に007をしょって……(笑)。考えてみたらSPもフリーもどちらもランビのあとだったんだね。ところで、私はいままでこのSPをずいぶんネタにしてきましたが、気がついたらこのプロはずいぶんよく見ました。もちろん放送があったというのがいちばんのポイントですが…実は録画したDVDを見返してた(笑)。フリーは曲調もなにもまったく全然覚えてないのに、007は振付も覚えていたほどに…(笑)。
さて、演技です。冒頭、4-3!いやー、なんかぞくっとしちゃいました。この瞬間の会場のどよめきを聞くと、ああ、やっぱりこの人が今年の王者だなと思いますね。たった一人、SPで完全な4-3を決めた男だもんなぁ。こういうの見ると、やっぱり高橋さんも今後はSPから4回転、入れていってほしいですね。点数的にはリスキーなだけかもしれないけど、やっぱり印象面で格の違いみたいなのが出てくるよ、うん。
…とかなんとか書いたけど、そのまま続けてみてたらやっぱり笑いが止められない…(笑)。4-3決めて3Aを決めてかっこいいのに、そのあと指鉄砲であちこち撃って回ってたり車のハンドルきゅーんと切ったりしながらステップしてるのを見ると、どうしても「…うはははは」とわらけてきてしまう…(笑)。格もへったくれも…(笑)。いや、困ったな。なんでこんなに何度見ても笑えてしまうんだろう。もう飽きたとか思ったのに。最後の表情は負けず嫌いの子どもが「どうだ!」って言ってるみたいで微笑ましいですね〜。あれ?うーん、格はどこへ?(笑) ああ、相変わらず楽しかった。点数は当然高く、PCSは全部7点台後半、PB更新です。どうでもいいけど、いつのまにかコーチがサルのぬいぐるみを抱っこしててちょっと気になる。

アメリカのウィアー。今シーズンは不調ですね。私にとって彼の印象はトリノのSPの瀕死の白鳥なんですが、今シーズンはちょっとイメージを変えてきました。私的には曲が好きなので、好きなプログラムではあるんですが、どうも馴染んでない感は最後まで抜けなかったかな〜っていう感じ。3Aはとても綺麗。3-3もOK。しかし、ステップからの3Fでステップアウト。うーん、決めきれない。でもそれ以上に気になるのはステップの薄さかな。特にストレートラインは薄く感じましたね〜。あと、スピンももちろん悪くはないんだけど、みたいな感じで、ちょっとここ!っていう決め手に欠いてる感じもありました。あ、でもそういえばシーズン初めはむちゃくちゃ回転が遅かったんですよね。そしたらずいぶん仕上げてきたんだな…。とりあえず不調の今シーズンにしては、よくまとめてきたと思います。それにしても、日本語が上手ですね、この人は。ドウモアリガトウゴザイマシタ、ニッポンノミナサンコンニチワ、アリガトウニッポンアリガトウアリガトウ言ってます。

来ましたよ、高橋さん。正直ワールドのSPは今まであんまり見返せませんでした。フリーはいっぱい見返したけど。最初に見たときの「ああ〜!!><」というイメージが強すぎたせいか、今見返すとそこまで悪くないかも。3Aと3Lzは本当綺麗ですしね。失敗した3Fも跳んだ瞬間はふわっと浮き上がってて綺麗なのになぁ。頑張ってセカンドに3Tをつけたけど、結局これダウングレードされちゃったんですよね。で、結果的には3Tを最初から諦めて2Tを跳んだほうが点が高かったんですが…でも、SP後のインタビューでの「ファーストジャンプが失敗しちゃったんですけど…でも、2回転にしてもしょうがないんで、3回転跳びました」っていうのが彼らしくて好きでした。本当はしょうがないってことはないんですけど(だって2回転にしておいた方が点は高かったんだから)、いかにも彼らしいなと。演技者としての彼の意識は基本旧採点なんですよね。
初見ですごい気になったサーキュラーは、しょっぱながズレちゃったんですね。でも、まぁ完全に合ったのは二回目のジャンプでもうステップ終わるがなってところでしたけど一回目のジャンプ辺りでもうだいぶん合わせてたから気にならない程度にはなってましたね。ああ、でも、やっぱりいつもよりスケートが伸びてないなぁっていう感じはしちゃうね…。シットスピンは、本当に高い^^;。回転はシーズン初めに比べたらずいぶんよくなったとは思うんだけど。シットどうにかしないとまずくないのかなぁ。いつかシットと認定されずに痛い目を見そうで怖いのですが。ていうか、実際フリーではシットスピンのはずがアップライトスピン認定されてたし。フリーだったから問題なかったけど…。
キスクラでは時折渋い顔をしつつもオロCの人形(なぜここにオロC人形がいる)でご挨拶。点数は本来の点からすると全然低いですが、順位はとりあえず3位。順位を見た高橋さんがちょっと息をついて「よかった…」とほっとしてました。メダル争いから脱落せずに済んだってことでほっとしたんでしょう。モロゾフはちょいちょい高橋さんに話しかけてるけど、何話してるんだろうな。

フランスのプレオベール。なぜによりにもよって高橋さんの次の滑走順になってしまったか…。ううーむ。ほんっとーにスケートが滑らない選手ですよね…。どんだけ氷撒き散らすんだよと思うけど…憎めないなぁ。本当に憎めない(笑)。相変わらず楽しいプログラムです。ジャンプもミスがあったし、やっぱり怪我の影響か、調子がよかったときの無駄なまでのパワフルさには欠けたかもですが…やっぱり楽しいプロです。意味不明で愉快な動きだらけ。会場を盛り上げてくれますよね。うーん、これだけジャンプ跳べて軸曲がっても無理やり着氷できるようなすごい身体能力があるし、これだけ動いても全然平気なスタミナを誇るのに、なんでスケーティングがこんなによくないのでしょうか。もったいない。いや、でも、その欠点を補うべくモロがこの愉快プロを作ったんだから…その欠点がなければこのプロはなかったんだよね。そう思えばいいのかもしれない。点数は…とにかく加点がつかないんだよね、この人。なのでジャンプでミスってしまうとどうにも取り返しがつかない感じ。

最終滑走。カナダのサンデュ。誰からも「特異な選手」認定を受けてますね(笑)。実況の小林さんも解説の杉田さんも二人して大変含みのある説明をしてくれてます。才能は間違いなくあるはずなんですけど…残念ながら今シーズンは一度も「いいサンデュ」や「素晴らしいサンデュ」が出てこなかったので、私は一度も拝見したことがないです。残念だ。
プレオに続いて、とても変な曲ですね。なんかウーッハッとか言ってますが(笑)。ジャンプはひとつ転倒、ひとつ着氷で乱れ。彼も3Aが鬼門だそうです。こうやって見てると3Aって難しいんですね。トップ選手でも苦手な選手がけっこういる。
とても面白いプロなんですが、ジャンプミスで全体にしょんぼりした感じになっちゃったかなぁ…。

とゆーわけで、SP終了。1位ジュベールが83.64でPBを出して、2位とも4点差近くあり、アタマひとつ抜けました。2位バトルと3位高橋さんも5点差があり、ジュベールと高橋さんは実に9点差。なかなかに逆転の難しい点差がついてました。反面、3位の高橋さん、4位のウィアー、5位のライサは非常な僅差。高橋さん、すごく難しい位置に入ってしまっていたんですよね。上を狙うには点差が大きく、下からの追い上げはとても厳しい。しかも僅差で5位ならともかく、なまじか3位。高橋さんとしてはもちろん金メダルを狙うとは言っていましたが、とにかくなにがなんでもまずメダルがほしいわけで。最低限メダル確保と考えて、守りに入ってしまってもおかしくなかったなと今になって気付きましたよ。

わぁ、なんか、どんどん一人頭の文章が長くなってしまったな^^;。こんなに長く書くつもりじゃなかったのに。

Posted by koko at 05:19 AM | Comment (0)

Jスポ世界選手権男子フリー

[フィギュアスケート] 2007.06.20(Wed)

再放送時のも録画したけど、どうやら下位選手がカットされてますね。とゆーわけで生中継時ので完全版を見ることに。や、生で一度全部見てたんだけどね。解説は樋口さん。SPのあとの各選手のコメントがありました。高橋さんの「2回転にしてもしょうがないんで」はここで言ってたのか。面白かったのがジュベール。どうやらインタビュアーに背中の007を見せてくれと頼まれたらしく、ばっちりスパンコール?のすんごいキラッキラの007を見せてくれてます(笑)。可愛いやつだ。

一番滑走。ライアン・ブラッドリー。JスポのSPでは放送してもらえなかったけど(フジでは放送あった)衣装が珍妙でした(笑)。系統としてはベルントソン、プレオベール系統のわりとコミカル路線の人ですね。フリーは「Latin Medley by Perez Prado」。ラテンのノリのいい音楽なんですが…緊張してるのか、動きがいまいちラテンぽくなりません。ジャンプは着氷とか危ういながらもそこそこまとめてるんですが…樋口さんにちょっとつなぎの弱さとスケーティングのエッジの浅さを指摘されたりしてます。2Aでついに転倒。なんかもうこっちまで緊張してしまうような演技です。全米でのノーミスでノリノリでいかにもラテン!って感じだったらしいです。今回の演技からはそういう感じが想像できないので、やっぱり緊張してたんでしょうね〜。残念。

ウクライナのアントン・コバレフスキー。初めて名前聞きます。「Beethoven's Last Night」。あれ、曲聴いたら月光だ。でも、ステップのところだけ全然違う曲みたいでした。最初の3Aで全然回転しきれずに降りてきてしまってから、あとはうーん、なかなかジャンプが綺麗に決まりません。なんとなく動きが柔らかくて、雰囲気はよさげなんですが。あと、樋口さんいわく「ストロークが短いのかもしれませんね」「もう少しスムーズにできるといいんですが…」とのこと。なるほど。あとジャンプの着氷が流れないのも、うーん。…残念。でも、雰囲気は悪くない選手だなぁと思いました。

ロシアのセルゲイ・ヴォロノフ。世界ジュニア3位だそうです。19歳、若いっすね。と思ったけど、織田くんと一緒か。「パールハーバー(サウンドトラック)」。日本でパールハーバー?世界ジュニア銅メダリスト。去年は銀メダルだったそうです。4Tを持っているそうなんですが、今回は回避。3Aはオーバーターン。ジャンプの転倒はないのですが、いまいちどれも綺麗じゃない感じで、本調子じゃないのかなぁ?最後の方の3Sは綺麗でしたが。でも、なんとなくプログラムはいかにもフィギュアらしい構成でイーグルいっぱい入ってたり、姿勢とかも綺麗だし、雰囲気はいい感じ。最後の方はお疲れでヨロヨロしながら滑ってましたが…。いいものは持ってそうなんだけど、今回はイマイチだったかなって感じです。なぜか最後、鼻に血が。どうやって鼻を切るのでしょうか?鼻血か?あ、イケメンですね。これからの選手ということで、伸びてきたら人気出そう。

顔も映らずに、いきなり背中のでっかい赤字のZが映りました。なんですか、この人は。背中に007とか背中にZとか、変な人多くて楽しいです。スロベニアのグレゴール・ウルバスさん。24歳。「マスク・オブ・ゾロ(サウンドトラック)」。なるほど、ゾロのZなんですね。予定の3連続が飛べず。3Aは綺麗に決めましたが、すでにこの時点で解説樋口さんが「ジャンプの高さがない」指摘。ステップもエッジが使えてないとのこと。うーん、確かに。それに、全体に滑りがイマイチかな…。あんまり滑ってない感じがします。ジャンプも転倒こそないものの、トリプルがダブルになったのが2つ3つありましたね。しかし、樋口さんが急に新採点仕様のダメ出し解説を山盛り始めたので、若干気の毒になってしまいました^^;。いや、まぁ確かにスケート自体があんまりよくないなとは思ったけど。

ところで、ストレートラインでの天井カメラ…わかって見てても、いざ見るとひどすぎて、ものすごくイライラします。もーーーー本当に腹が立つ!!ステップの半分以上を天井から映しやがって、エッジも上体の動きもなにもわからない!!せめて斜め上ぐらいならともかく(それだってエッジ見えないからイヤだけど)、ウルバスのときなんか、頭の真上から撮ってた。頭のてっぺんから撮ったら頭頂部しか映らんがな。ステップしてることすらわからんぞ。ああ、もう、フジのバカヤローーーーー!!ぜぇぜぇ。

スロベニアのイゴール・マキュプラ。またまったく名前を知らない選手です。なんか坊ちゃん風味で可愛い(なにを見てる)。曲は「ザ・ロック(サウンドトラック)」。冒頭3A-3T、ちょっとステップアウトしましたが、決めました。そのあとも3Fも決まったし、さらにもうひとつ3Aも綺麗に決めて3A二本そろえました。3Loもとても綺麗。調子よさそう。スケートがよく伸びてる選手ですね。スピンも綺麗だし、ステップも上体は地味ですが足元は丁寧で綺麗。最初のステップアウトと後半一個ジャンプが途中で開いて降りてしまったのと、最後タイムオーバー(も、もったいない!)しちゃった以外はミスなかったんじゃないか。すごいすごい!表現面では地味ですが、丁寧で滑りがよくて、好感が持てますね。いい選手じゃないか。ところで、キスクラで隣にいる女性はなにを着てるんでしょうか?民族衣装ですか?おお、SP、フリーともにPB更新だそうです。本当、今後に期待です。

ロシアのアンドレイ・ルタイ。SPの足切りラインギリギリで通過。でもユーロでは5位だったそうです。すごいじゃん。曲は「四季(モダンアレンジ)」。最初の3Aが抜けてしまいましたが、次の4T(本日初ですね)は何とかこらえてオーバーターン。うーん、ジャンプがイマイチっぽくて綺麗に決まりません。お?このスピンの入りはトリノの荒川がやったアラビアンからバタフライってヤツ?そしてキャメルスピン。綺麗。サーキュラーステップではなんかつまずいてました。後半に入ったらちょっと疲れた感じ。そして、なんだかぶつ切りのように突然曲が終わりました。変な編集。樋口さん「二年後ぐらいには素敵な選手になると思います」とお気に入りっぽい。二年後二年後連発してました。

第二グループに入りました。織田くんがこんなとこにいるし><。第一滑走、ジャーリャン・ウー。中国の選手です。SPでやたらとジャンプが高かった彼だな。「天下無賊(サウンドトラック)」。冒頭2発の3Aが両方とも転倒。んー、ジャンプが決まらないとこの選手はつらいと思うが…。ステップ前のなんでもないところでエッジがすっぽ抜けたように見えました。サーキュラーステップ薄すぎる…。2Aも転倒。ああ、全然ダメっぽいです。樋口さんの言うとおり、体調が悪いのかもしれません。SPのときに比べて後半はジャンプも高さが全然なくなってしまったし、なんだか体が重そう。後半は勇壮な音楽がいっそう疲れを強調。あんまり表情に感情が出ないタイプなのか、終わっても顔は変わりませんが、でも多分がっかりしてると思います。

スウェーデンのクリストファー・ベルントソン。ムンクの悲鳴みたいなSPを滑り、これからサタデーナイトフィーバーとForever Loveをつなげるという暴挙ともいえるプロを滑る彼です(笑)。「Saturday Night Fever」「Boogie Wonderland」。いきなり会場手拍子満載のディスコナンバーにのって冒頭難しい3A-3Tを決めて、一気に勢いに乗りました。ジャンプをぼんぼん決めていく。お客さん手拍子しっぱなし。ジャンプのあとにいちいち入るキメポーズが楽しい。樋口さんはプログラムが気に入らないらしくダメ出ししてますが(曲と滑りが合ってなくてBGMになっているとのこと。まぁそうかも)謎のえっくすのパートを超えて再びディスコナンバーに戻ったときには、いっそう本人も会場もノリノリになってました。ストレートラインステップもノリノリです。ジャンプほぼノーミスで最後は思い切りガッツポーズ。お客さんみんな超笑顔で会場全体がスタオベ。もとから愉快プロで人気ありましたけど、完全にお客さんの心をわしづかみです(笑)。こりゃ、本当一世一代の神演技だったかもしれません。いやー、こういう演技が見れると楽しいですね。高得点を要求する拍手もものすごい。実際に高得点!PBを30点近く更新!いやーすごいすごい。エキサイティングな瞬間でした。きっと東京をとても好きになってくれたんじゃないかなと思います。

ドイツのステファン・リンデマン。ちびっ子だけど26歳。あれだけ前の選手が盛り上がってしまうとやりにくいのでは…とちょっと心配になりましたが…。「男たちの大和(サウンドトラック)」。綺麗な3F、3Aと立て続けに冒頭のジャンプを決めました。二つ目の3A-2Tも綺麗。盛り上がってやりにくいんじゃなくて、むしろいい連鎖が起きたか。ジャンプがことごとくとても綺麗です。あ、スピンがへっぽこ(笑)。止まりそうだ(笑)。チャーミングです、むしろ。スケートもよく滑ってる気がする。いやー、ちびっ子だけど、滑りは大人の魅力です。最後ちょっと疲れてステップとかちょっと力なかったけど、でも、頑張って2A-2T-2Tとか跳んだ。頑張った!!ノーミスでリンデマンもガッツポーズです。やったやった。すごいすごい。リンデマンのノーミスも何年ぶりかぐらいらしいです。やっぱり世界選手権、素晴らしいですね。リンクサイドに向かっていくリンデマンのなにかこう、かみ締めるような笑顔がたまりません。いろいろ怪我とかもあったようですし、思うこともいろいろあったんでしょうね。PB更新で笑顔です。

イタリアのカレル・ゼレンカ。少し長めのキンパツ、上下とも赤の衣装。なんとなく少女漫画系です(笑)。「アレキサンダー(サウンドトラック)」。3Aは必須ですよねと言われたけど、残念ながら2Aになってしまいました。その後もジャンプは安定せず。でも、曲想とよくあった動きで、見栄えがします。雰囲気がいい。滑りもよさそう(樋口さんが「滑りが良いので好きなんです」と言ってた)。表現の面ではいいものを持ってると思います。ただ、いかんせんジャンプが…。3Aはひとつも入らず、3Lzも確かステップアウトだかなんだかで、まともに入らなかったような…。うう…さすがにしょぼすぎる。でも、なぜか最後は小さくガッツポーズ。なぜに?まぁでも少女漫画系のいでたちに負けない雰囲気を持ったすべりを見せてくれたと思うけど。あ、よく見たら上の赤いシャツはシースルーでした。キスクラで隣にいる兄ちゃんがなんか漢字入りのTシャツを着ています。何の漢字?え?まさか萎?なんでまた。おまけにゼレンカはアップになると若干微妙か…?(笑)まぁ、オンアイス限定イケメンってことで(笑)。

スイスのジャマール・オスマン。不思議な光沢の衣装。ちょっとエキゾチックなルックスですね。「Lunatico by Gotan Project」。なんだか…不思議なクネクネした動きをする選手ですね。どの動きがそうというわけでもなく、常になんとなくクネクネしてます。腕の動きかな?ジャンプは両足着氷やステップアウトが多くて、これも残念ながらイマイチな出来。あのクネクネっぷりでオリジナリティはとてもあったと思いますが。曲調にも合ってましたしね。男性でキャッチフットが出来るのはすごいですね。なぜか天井から撮りやがったのでポジションよく見えませんでしたが(天井カメラのバカー!)、綺麗っぽいし。でも、後半はなんだか疲れてしまった感じもしました。本人もがっかりしてる感じです。

織田くんです。織田くんの今回のワールドはSPはもちろん、フリーもあんまり見返せなかったなぁ…。うーん、やはりこの衣装はどうかと…。そうでなくても子どもっぽいのに、もっとお子様ちっくになっちゃうと思うなぁ。プログラムを見た感じだと意外にけっこうかっこいい雰囲気なので、こんなエンタメ全開衣装じゃなくてかっこよい衣装にしてくれたらよかったのにな。「ミッション・インポッシブル(サウンドトラック)」。冒頭3A-3T-3Lo。これはすごいです。本当に大技を見事に決めました。やはり滑りは第二グループでは格の違いを感じます。スピードがもう全然違う。ジャンプもあいかわらずふわっと綺麗に着氷。多少の軸ぶれなどものともしません。コンボがまったく危うげない。しかし、それがこの場合災いして、またも、去年の続いてまたも!!コンボを余分に跳んでしまい、ひとつジャンプがまるごと0点になっちゃいました。悪い演技じゃなかったんだけど…喜べん。結局二回目の3A回避で2Aを跳ぶ羽目になった上にその分を取り返そうとして余計なコンボを跳んでしまったっていう状況で、まぁややこしいのですが…。じゃあ、コンボじゃなければよかったのかというと、単独ルッツとかもダメだったし…。あそこ、単独2Aにするしかなかったんですかね。点数低いけども、まるっと消えるよりましだしな。まあ正直ここでのんびり考えててもよくわからないぐらいですから、その場で臨機応変にジャンプ構成を変更するなんて無理なんですよね。しかも、織田くんの場合3-3-3という技があるがゆえにどうしても構成が最初から無理気味なのでね〜。ジャンプ構成を変更する余地は一切ないと言っていいですよね。まぁジャンプのことは置いといて、プログラムとしてはせっかくあの有名なテーマソングなんですが、そこが出てくるまでが長いのと、その部分は織田くん若干まだものにしきってない感じで、けっこう振りをやることで精一杯感が。最後のピストルポーズはかっこよかったですけどね。ま、あの辺は滑りなれてきたらもっと軽快なステップになると思いますが。TESはもちろんですが、PCSもうーん…あんま伸びない。6点台ですね…。今回は仕方ないかな。

第3グループ。濃いメンツ。第一滑走はベラルーシのセルゲイ・ダヴィドフ。ちびっ子だけど28歳。これだけちびっ子連発してると自分でも気付いてきたよ。リンデマンとかダヴィドフとか高橋さんとか、正直ちびっ子好きです。さて「ドン・キホーテ」。3A-3T決めた。続いて3A単独もなんとか決めました。ジャンプは全体にパーフェクトではないけどまとめているという感じ。ストレートラインステップ→コンボスピンのくだりで曲が盛り上がったためてっきりプログラムが終わるかと思ったら、そこからやっと後半ぐらいだった^^;。まだ二発のジャンプとサーキュラーとスピンが残ってたよ^^;。サーキュラーが尋常じゃなく曲とズレちゃってます。どうした、疲れちゃったか。でも、一応ノーミスで終えました。でも、ちょっと盛り上がりに欠けたかという感じです。あんまり情感とか出すのが得意じゃないっぽい。でも頑張りましたよね。

フランスのヤニック・ポンセロ。来ました。スケーティングは抜群の美しさだし、スピンステップも素晴らしいし、4回転も持っているのですが(SPから入れてましたね)、なにしろ自爆王だというウワサです。そういうのを聞くと高橋さんを思い出してしまいます。20歳か…そろそろまとまってくる頃かも…。最初の3Aが勢いよく突っ込んで転倒。ああ。次もなんかダメっぽいです。自爆王と言われる人は普通最初がダメだとダメなんですよね…。しかし、この人は本当スケーティングの伸びは素晴らしいですね!足元見てるだけで満足してしまいそうだ。しかし、それで逆にジャンプコントロールが難しいのかもしれません。スピードに乗ったままバーン跳ぶので決まれば綺麗なんだけど、コケやすいっつー。最初の3Aとかそんな感じでしたね。ステップもエッジ深くて足元は本当見ごたえがあります。モロ作みたいにアピるプロじゃないので…というか、SPに続いてプロが地味なのですが、ステップは見ごたえあるよー、これ。それにスピンも早くてポジションもいい。ああ、ホントにジャンプさえ決まれば…。演技後ものすごい悲しそうな顔をしてました。で、自分の頭を殴った。さらに挨拶もガックリ首を落としてるんだか、挨拶してるんだか不明瞭な挨拶…自分にがっかりしてるんでしょうね…。あれ?でもPB出ました。小林さんに「嬉しくないPBってことでしょうね」と言われてしまいました。そうだろうね。でも、まだまだこれからの選手ですからね。初出場だし。

来た。カナダのエマニュエル・サンデュ。誰もが認める特異な選手です。樋口さんが早くも「実力を発揮すれば素晴らしい選手なんですけどね〜」ってそんな諦めたような口調で。でも、ちょっと気持ちはわかるかも。で、案の定、4T転倒。3Aもやっぱり座り込むように転倒。なんかコケるときはいっつもこんな感じでコケますね…。高橋さんのバリエーション豊かな転倒ポーズとは対照的。つなぎの踊りなどはとても独特のオリエンタルな雰囲気のもので、曲想とも合っててさすがなんですが…しかしジャンプがぁ…。途中でもう集中力も切れてしまったかもです。会場も多分良く知ってるんですよね。だからなんか4T,3A失敗辺りではため息が…。どうでもいいけど、サンデュのあのズボンはありなのですか?タイツじゃないの、あれ?あのケツの生々しさはタイツ素材でしかありえないと思うのですが。6分間練習からずっとケツが気になってしょうがなかったんですが、ジャンプがダメで演技にも集中できなかったのでまたケツに意識が戻ってしまいました。あれはアリ?アリなのか?なんかすごい卑猥なもの見てる気がする…。樋口さんからは「ステップなどは素敵なんですが、それ以外のジャンプ前などはただ滑ってしまっていて、その落差が」という苦言。んー、まぁ確かに…。PCSもだいぶ下がってきてしまっているような。残念ですね。

フランスのアルバン・プレオベール。「マスク(サウンドトラック)」。背中に故障を抱えているとのこと。彼はやっぱり元気いっぱいに滑るのが似合うので、ちょっと残念なコンディションですが。4Tステップアウトだけど、こらえた。軸が曲がろうがとにかく転倒だけはしないプレオです。3A-3T-2Tは決まった。これは、いけるか?と思いましたが、んー、転倒はしてませんが、ジャンプがなんとなく微妙…。高さがあんまりありません。3Aはお手つきですが、もしかしたらディダクションついたかも。それにしても、ステップ辺りの動きの珍妙さは同じコミカル路線の人たちと比べても群を抜いてます(笑)。いやぁ、プレオのスケーティングのひどさ、姿勢の悪さ、動きの雑さを、振付の珍妙さでカバーするモロの作戦は本当に見事です(笑)。もともとはスケーティングのいい選手が好きな私ですが、プレオのプロは本当面白くて好きですよ。来季以降もとても楽しみです。プレオはちょっとがっかり顔ですが、コーチはなんだか楽しそう。選手よりも熱く喜ぶ濱田コーチ系でしょうか。点数はあんまり伸びませんでしたね…と思ったけど、樋口さんは「まぁまぁの点数が出てるんじゃないでしょうかね」とのこと。そうなのか。

カナダのクリストファー・メイビー。SPでノーミスでしたね。「Big Band Medley」「パール・ハーバー(サウンドトラック)」。あれ、またパールハーバーだ。二つ目のジャンプ3Aが転倒。二回目の3Aも抜けてシングルになってしまいました。あとフリップもステップアウトしたかな?ちょっと自爆気味だったかもしれません。せっかくSPでよかったのに、残念。でも、プログラムはドアをノックして開けたらビッグバンドで楽しくなる、みたいな振付とかあって面白かったし、表現も小洒落た感じでよかった。この人SPもジャジーな感じでしたよね。ウィルソンらしいなー。点数はまぁTESはジャンプのミスが多かったので伸びませんけど、PCSは6点台後半に乗せてきてる感じで、評価が上がってきてる気がした。なんとゆーかまじめないい選手になりそうな感じがしますね。練習では4Loも跳べるんだそうです。すごいな。
ところで、なんかすごいいい大会だった記憶なのに、なんとなくここまで見てると自爆が多いような気が。そういえばリアルタイムで見てたときも「……自爆大会かも……><」と最初思ったのでした。この時点まででいい演技したのって神が降臨したベルントソンと、そのいい流れに乗ったリンデマンぐらいだよな。というか、織田くんひとつジャンプが0点になったのに、この時点でもまだ一位をキープしていてめっちゃごぼう抜き中なのがすげーな(笑)。やっぱりトップクラスの選手なんだなぁ。

来ました。チェコのトマシュ・ベルネル。ユーロ銀メダルを獲った、今まさに伸び盛りの選手です。SPはピンクのシャツに若草色のスカーフで色物風味でしたが、フリーは普通。ていうか、もともとスケーティングもジャンプもスピンもステップもよくて、色物に走る必要はない選手なんですが。「Requiem for a Dream」。冒頭4-3を決めた!そして予定外の二本目の4Tもすごい!この日2回4回転を入れたのはこのベルナーだけでした。特に二本目の4Tは本当綺麗。そのあともどんどんジャンプを決めていきます。なにしろ、スケーティングがいいんですよね。そしてステップワークも素晴らしいです。特にストレートラインはちょっと疲れてた気はしますが、それでも本当工夫されたいいステップだったと思います。あとフライングシットスピンがすごく高くて真上に飛び上がっててとても綺麗だったなーと。後半はちょっと疲れてスピードが落ちてしまってたのと、多分そのせいなんですが、最後の最後でフリップが転倒しちゃったのが本当惜しかったんですが、それでもこの演技はすごかったです!神演技!ここまでちょっといやな流れで来てたのをベルナーが吹き飛ばしてくれました。演技後お客さんから真っ赤なハートのクッションが投げ込まれたのを直接キャッチ。クッションに顔をうずめて大喜び。お客さんもスタオベ。そりゃそうだ。途中で樋口さんが彼のスケーティングのよさについてバリバリ語ってました。点数はPBを大幅更新でもちろんこの時点で一位です。いやー、スケカナのときも隙のないいい選手だなと思ってポテンシャルは感じましたけど、今季ここまで来るとはね。もともとは自爆癖があるらしいのですが(ユーロもフリーはちょっと崩れちゃってましたね)、これを機に自爆癖も克服するのか、今後一気にトップグループに入ってくるのか。ポテンシャルでは間違いなくトップを争う選手の一人だと思います。いやー、エキサイティングでした。

さて、素晴らしい流れのまま最終グループに入ります。緊迫した、さすがな顔ぶれの6分間練習の最後に樋口さんと小林さんが二人で「みんな上手に滑ってほしいですね」「そうですね、それが願いですね」と素敵なことを言ってくれた。

最終グループ、第一滑走。アメリカのエヴァン・ライサチェク。SPは5位。逆転のカルメンを演出するにはもってこいのポジションですが。「カルメン」最初の4-3は4回転の着氷が乱れてターンがはさまってしまいセカンドジャンプは2回転に。次の3Aはきれいに決めました。が、なんかトリプルがダブルになったり、3A-3Tがまたターンはさんじゃったり、ジャンプがイマイチ安定しません。後半は一気にもりあがりましたが…ステップもやっぱりあのウルトラマンのシュワッチ!みたいなポーズでジャンプするところも、全米のときほどぴょーんと跳んでない。残念(そこか?!)。全米にピークが来た結果、ワールドは調子がいまひとつ合わせきれなかった感じでしたね…。体が重そう。本人もがっかりしていたと思いますが、演技後はしっかり手を挙げてご挨拶。いい人なんだろうなと勝手に思います。TESはやはり伸びませんが、PCSの方も、んー、7点台前半で伸び切れませんね。本人も点数は不本意そう。残念でした。

同じくアメリカのジョニー・ウィアー。グランプリシリーズのときは本当にイエス・キリストまんまの不思議衣装でしたが、全米から衣装を変えました。黒いシンプルな衣装だけど、よく似合ってますね。「ナザレの子」。このプロは曲はわりと好きだったんですが、いかんせんGPSではまともにジャンプが入らなくて、どういうプロなのかもよくわからない状態だったんですよね。最初の3A-3Tは見事!だったんですが、次の4Tは3Tに変えてしまいました。でも、前半は今シーズンではよくまとめていたと思います。スピンも回転速かったし、動きにわりとキレがあった。しかし後半に入ってからは疲れてきてしまったのか、やはりトリプルがダブルになったり、3Aが抜けて1Aになってしまったり、ぽろぽろと抜けてきてしまいました。コンボも2つしか跳んでないしね…。やはりジャンプがこれだけ入らないと点数は出ません。樋口さんはスピンやステップは褒めてましたし、私もステップ好きだったんですが、なにげにプロトコル見るとレベル取れてないんだよなー><。これではもうTES出ないです。でも、全米からすごく頑張ってきたことはわかりました。キスクラではまた日本語で「コンニチワミナサン、ドウモアリガトウゴザイマシタ、アイシテマス」言うてました。君は日本語がうますぎるって。TESはやはり超低空飛行。PCSも7点台前半ですね…。今回は仕方ないかな。

スイスのステファン・ランビエール。SPで大きなミスがあって6位に沈んでいますが。しかも今シーズンはモチベーションの問題などがあって、今回はもう無理じゃないかなと思っていたのですが…。「フラメンコ」。うーん、似合いますね。さて、冒頭の3A、まさかまさかで決めました!悲鳴のような大歓声。まさかここで3Aを決めるとは。続いて4-2-2の大技も決めて、また大歓声。これで、完全に乗りました。サーキュラーもすごく素敵っぽいのですが、ここで天井カメラで、まともに見えません(怒)。しかも、やっと普通のカメラに戻ったと思ったら、今度はフレームアウト。おいこら、フジテレビ。猛省しろ!それにしても、なんかこう動きとかがいちいち色っぽいというかフェロモン出しまくってます。後半に入って二回目の4回転はステップアウト、トリプルがダブルになったり、ちょっと疲れが出てきてジャンプに乱れが出てきましたが、なんかもう雰囲気ありすぎて細かいことは気にすんなって感じです。気迫のストレートラインステップ辺りではもうフェロモン出しすぎてて…なんか逆にむかついてきました(笑)。最後はこれでもかってぐらいの多彩なポジションのスピン、そして超高速スピンで締め。ガッツポーズです。会場超大盛り上がり。これはすごかった!昨日と別人です。どこで化けてきたんだ、ランビ。本人も会場をめっちゃ煽ってます。樋口さんと小林さんも完全にランビの魅力にやられてしまって「素敵でしたねぇ〜」「素敵なプログラムでしたね〜」と二人でうっとりモード。いやー、昨日のあのSPからこの演技。さすがディフェンディング・チャンピオンです。後半に疲れてしまった感じとか今シーズンの状態からしても、決してベストコンディションではないはずですが、それでもここでこれだけ決めてくるのが本当たいしたもんですよね。点数もめっちゃ高い!まぁこれは当然でしょう。個人的にちょっとだけ気になったのは、中盤のスローパートというか、止まってポーズをしてから改めて円を描いて滑り始めるところがあったんですけど、ああいうところはもっとこうぐいーんとシャープに滑ってほしいなとちょっと思いました。

で、こんな運命のいたずら的な滑走順です。あれだけランビが会場をわかせたあとに滑るのはフランスのブランアン・ジュベール。ある意味天敵とも言えるランビのあとで正直相当イヤだっただろうし、なまじかSPで一位なだけにものすごいプレッシャーだったろうと思います。「Apocalyptica Tentation Island」。リアルタイム時はランビエールの演技で試合の行方が一気にわからなくなってしまってドキドキハラハラ状態に陥ってしまってプログラム自体の記憶があんまり残っていませんし、そもそも今シーズンは007のインパクトがありすぎたし…と、とにかくフリーのプロの印象が残っていなかったんですが。こうやってじっくり見るとすごいいいプロじゃないですかー!動きがおかしくて浮いているとこもないしさ。なんだ、こんないいプロだったのか。まぁ、このときの演技は後半4-3の予定を3-3にしてしまったことと、疲れか足の怪我の不安だったのか最後の方のスピンの難易度を相当落としてしまったりしたせいでイマイチ印象に残らないものになってしまったわけですが、前半はすごい素敵だったなぁと思います。それにしてもジャンプが、ひとつも危なげなかったのはさすがでしたね。まぁ、最後スピンの難易度を落としすぎて曲が余ってしまい、フィニッシュポーズらしきものを3回ぐらいしてたのは相変わらずおもろい人だなぁという感じでしたけど(笑)。TESもそこそこ、PCSは7点台半ばから後半をしっかり稼ぎました。

高橋さんです。「オペラ座の怪人」。やはり緊張した顔ですが、こう見ると顔色はそこまで悪くないかな。しかし、やはりスタートポーズを取ったときの呼吸の荒さを見ると…リアルタイムでもそれを見て「…やはり相当緊張している…!」ともう逃げ出したいぐらいの気分になったんだよな…。最初の4Tは綺麗に回りきったんだけどお手つき。でも、次の3Aは本当に綺麗に跳べた。SPもそうで、今シーズンは本当3Aの安定が大きかったです。3Aですぐ立て直せるんですよね。オペラ座の3Aはスローパートで跳ぶんですが、おりゃっみたいな感じがなくて滑らかに跳ぶのが好きです。もとから怪しいスピンは緊張してるのであちこちでもっと怪しくなってしまって、アップライトスピンはだんだん横にずれて行ってしまいましたが、なんとか無難に。サーキュラーも天井カメラでよくわかりませんが(フジテレビのこんちくしょー!)、よさそう。とにかく今回素晴らしかったのはこれほどに緊張していたのに、とても質のよいジャンプが跳べたことです。特に後半5連続ジャンプの個々の質の高さはなにげに今シーズンいちばんだったと思います。これがフリーで一位になった原動力でしたね。ただ5連続が終わって気が緩んだのか、フライングシットがうっかりよろけて心臓が止まるかと思いましたが、なんとかこらえました。あぶねー!ストレートライン前の歓声は本当尋常じゃなくて、手拍子も尋常じゃなくて、本当鳥肌。疲れてるけど、気持ちで頑張って滑りきった。本当よくやりました。最後仮面取ったら泣いてて、なんか、泣いてるのを見て初めてどれだけ重いものを背負っていたのかわかって、それでこっちも泣けた。本当よく頑張ったよ。強くなりました。全日本ほどのベストの演技ではなかったけど、それでもこの状況でこれだけの演技をしたっていうのが本当にすごかった。これをリアルタイムで見られて本当によかったです。キスクラで3人で抱き合ってるのがまた泣けた。
どうでもいいけど、この三人、お父さんお母さん息子って感じで家族みたいに見えるんですよね(笑)。ていうか、モロまだ30なのになんでお父さんに見えるの…(笑)。

最終滑走。最後です。カナダのジェフリー・バトル。とても日本で人気のある選手で「日本ではいつもいい演技ができるんだ」と言っていたバトルなのですが…珍しく日本で演技しにくい状況になってしまいました。誰が滑ってもあのお客さんたちの爆発的な盛り上がりのあとでは滑りにくいと思います。「Aralat」。最初の3Loはとても綺麗でしたが、続いての4回転。彼はもともと4回転はほとんど決められないのですが、転倒してもそんなにダメージを残さない転倒をすることが多いのですが…今回はあまり綺麗に転べず、お尻を打ってしまいました。これが多分ダメージがでかかったのかもしれません。そのあとのスピンにも乱れが。3Aも転倒。ああ…。続いてのフライングシットもうまく軸が取れずにひとつポジションが途中でほどけてしまいました。ああ。あとは3Aで両足になってしまった以外はジャンプは決めましたが、4T、3A2回がすべて入らず、スピンでもミスが出てしまったとなると、さすがに点は厳しいです…。演技後、残念そうに何度も首を横に振っていますが、それでも挨拶では笑顔を見せる。日本のお客さんも基本とても暖かいのでもちろんいっぱい拍手を送っています。これはもう仕方ないというか…樋口さんが演技後に言った「今日は彼の日ではありませんでしたね」っていうのがすべてだと思います。仕方ない。

とゆーわけで、ジュベール、高橋さん、ランビという結果になりました。すごいいい試合だったと思います。特に、上位3人のメダルに対する執念はそれぞれにすごかった。3人とも多分、神演技ではありませんでした。ランビは決してベストコンディションではないなかでのそれでもSP6位からトップを狙う気迫の演技だったと思いますし、高橋さんは地元開催で初のメダル獲得というすさまじいプレッシャーを渾身の力で跳ね除けた演技、ジュベールは二度の銀メダルで、もう金以外はいらない、なにがなんでも金が欲しいという演技だったと思います。それぞれの気持ちみたいなのがすごい見えて…本当素晴らしい試合でした。高橋さんも演技後とキスクラでめっちゃ泣いてたし、ジュベールも表彰台に上ったときにこみあげてきたようで泣いてた。彼の涙もビックリしました。どれだけ金が欲しかったかってことですよね。本当世界選手権ってすごいなぁ。本当いいものを見せてもらいました。

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